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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【卒業生近況】第7号 平成22年7月1日 校長 山田 耕司

マリア・モンテッソーリの教育
    
「子どもは、自らのうちに自分を成長させる力をもっており、大人はその要求を受けとめ、自由を保障することによって、子どもの自発的な活動を支援する存在でなければならない」
○ 6月29日の「夏の公開参観日」を前に、教職員で手分けをし、出来立てのポスターとリーフレットを持って幼稚園・保育園回りをしました。私もカトリックの幼稚園・保育園15園(東は古賀市から南は鳥栖市)を訪ねました。玄関先での応対の園もありましたが、中には時間を割いていただいてじっくりとお話を伺える場合もあります。複数の園でモンテッソーリの幼児教育の実際について学ばせていただきました。
○ 私の30歳を過ぎた3人の子どももモンテッソーリ幼児教育のお世話になりましたし、孫娘もプレ幼稚園に通園しており、「お食事のお仕事が一番好き」と申します。
この教育方式で準備されている様々な教具や指導法は、子どもの注意集中や思いやりに関する脳領域に働きかけ、それを活かしていく特性を持っているそうです。
○ 私は30歳代の後半に3人の子を伴い中南米のパナマで日本人学校に勤務しました。2年生に転入しました娘、学校での自分の時間はいつも本に没入していました。先生や友達の声も耳に入らなかったようです。日本書店のない地への赴任でしたから、私は子ども用書籍3年分をりんご箱10ケースに入れ持参しました。担任の女性教師には、娘は本に熱中しすぎる奇異な子に写ったようです。また、娘の隣の席には幼稚園・小学校を通して度々ハンディを持った子が座りました。お世話好きだったのでしょう。
○ 日本では、この教育はマリア・モンテッソーリが障害児医療の専門家でしたので、障害児教育や幼児教育の分野で行うものと思っている方が多いようです。私も初期にはそうでした。
しかし、50歳代の前半ロンドンの日本人学校に校長として赴任し、そこで交流しました英国の小学校や中等学校がモンテッソーリ法を教育活動に取り入れている実際に直面しました。
○ 訪問しました幼稚園での園長先生(主任)のお話で共通したものが、「せっかく幼稚園でモンテッソーリ教育を体験してもらっても小学校で壊れてしまいます」と言う悩みです。子どものゴールが、有名大学主義の日本の受験教育ですからこの心配は起きてきます。その中で福岡海星小学校は、入学児の50%程度がモンテッソーリ教育経験者ですから、この子たちの幼児教育が活かされることを期待されています。
○ この教育には、環境整備 ⇒ 自己選択 ⇒ 注意集中現象 ⇒ 正常化といった流れがあります。整えられた環境の中で、子どもはそこから自分で自由に選択した活動や課題(子どもの発達段階に見合った活動や課題)に対して集中し、くり返し関わることによって能力を高め、自立を強めていくと考えられています。
学院に附属するマリア幼稚園は、モンテッソーリ教育で著名な幼児教育機関です。その発展として開設された本小学校も、当然その教育のよさを活かした初等教育を進める方向で、学校経営に取り組んでおります。
○ 「聴き合い活動」「ポートフォリオによる宗教教育」「課題選択学習」「ガイアの森等自然体験活動」「縦割り活動」は、子どもたちの「学ぶ・遊ぶ・感じる」体験を大切にする本校ならではの小学校教育です。
いよいよ子どもたちが待ちに待った夏休みです。「自立した人間」に育つ絶好の季節です。