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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】第2号 平成22年4月19日 副校長 高木 義則

す べ か ら ず   
 
6日から、いよいよ新学期がスタートしました。その最初の日は退任式、赴任式、始業式と続き、子ども達にとっては少し長い式となりました。でも子ども達は聴く姿勢がとてもよく、大半の子が最後まで、よい姿勢で、しっかりと聴くことができていました。特に5・6年生は、高学年としての自覚も高く、素晴らしい態度で参加していました。また、その日は日差しもあまり強くなかったので、ブラインドを全てあげ、新緑に色づき始めた美しいガイアの森を背景にしての式となるようにしました。本当に本校らしいスタートになったと、嬉しい気持ちでいっぱいでした。
 8日の日には入学式があり、フレッシュな38名の1年生が入学してきました。聖書朗読、お祈り、聖歌など、初めての子もいて、ちょっと驚いている子もいました。でも、校長先生と、シスター島村からおメダイを頂いている時には、みんなとても嬉しそうで、「ありがとうございます」と言えていました。練習もしてないのに、きちんとお礼の言葉の言える子ども達、本当に素敵だなと思いました。次の日からは、さっそく南の運動場を駆け回る元気な一年生の姿が職員室から見え、その姿がとても微笑ましく映りました。そして、ガイアの森を入りたそうにのぞきこんでいる姿がとてもかわいいなと感じました。
ガイアの森は、昨年の大雨で南面の一部が崩れ、大規模な改修、伐採が行われました。そのため、今後は森の回復を図ることが大きな課題となります。でも、私たちはこのピンチをチャンスととらえています。多くの木が伐採された南面は赤土が露出していますが、ここにこれから様々な木を移植し(花畑園芸公園の相談係の方に来ていただき助言を受けました)子ども達の夢の広がる森をつくっていきたいと逆にワクワクしています。今年はまた、父母の会からの支援を受け、二階屋上にあおぞら広場の開設も予定しています。勿論安全面を充分配慮しての取組になりますが、こんな夢を次々に描けるのは、現在の海星の子ども達がとても落ち着いているからです。お話を聴く姿勢もよく、友達を思いやる心が随分育ってきたおかげです。平気でルールを破ったり、マナーの悪い子が多ければ、当然、こんな自由な夢は描きにくくなります。
学生時代に受けた、憲法の講義の中の話。
戦国時代、諸国行脚中のある坊さまが、ある国の国境に立っている立て札を見ます。そこには、「○○すべからず。○○すべからず。・・・」とたくさんの禁止事項がかいてあります。しばらくその立て札を見ていた、その坊さまは、「この国はまもなく滅びるな」とつぶやき、いずこともなく去っていきます。そして数年後、この国は本当に滅びてしまったという話でした。
規則・法律は明文化すると、個々人が自分の都合のいいように拡大解釈したり、縮小解釈したりします。それに対応して、規則はますます細かくなっていきます。「規則・禁止事項が多くなるほど、その組織は駄目になっていく。だから、人間社会は、規則・ルールではなく、マナーで行動できるとうまくいく。」 とその教授は教えてくれたのではないかと思います。この海星では、これもダメ、あれもダメ、 ではなく、これもできる、あれもできる・・・そんな学校になればと願っています。
 残念なのは、今回の駐車場変更の措置です。小学校の保護者の方の一部が約束を守られず、車でテニスコートの駐車場まで入ってこられているそうです。徒歩や自転車で登校してくる高校生が非常に危険であるとの指摘を以前から受けていました。文書で協力を呼び掛けても効果が見られないので、事故が起こると大変です。早急な改善を求められてのやむを得ない措置です。本当に残念です。