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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】第18号 平成22年1月22日 副校長 高木義則

雪 の 日 に

 先週、雪が降り積り、学院全体が雪化粧し、まっ白に変わりました。その日、まだ雪の降る中を子どもたちは、寒そうに正門からの坂道をあがってきます。少しかわいそうに思いました。でも、正門での挨拶を終え小学校へ戻ってきますと、北の運動場では高学年の子たちがもう元気に遊んでいます。玄関前の芝生広場では、多くの子どもたちが雪の中を元気に駆け回り、また雪だるまをつくっていました。このくらいの雪だと、ふつうは雪だるまに土が多く混じり、あまりきれいではないのですが、本校の玄関前の雪だるまは、多少、人工芝のクッション材のゴム粒が付いていましたが、色白のきれいな雪だるまでした。
朝の先生方との打ち合わせで、雪に濡れた時の処置等、風邪などひかないように十分注意し、久々の雪を子ども達に充分に堪能させるようにお願いしました。中休み、南の運動場では六年生の女の子たちが先生と一緒にかまくらをつくっていました。吹雪の中、きれいな雪をバケツで集め、固めたものをひっくり返して積み上げていきます。そのやり方は、子ども達のアイデアだったのか、先生のアイデアだったのか? ともかく見事に完成しました。今も昔も変わらず子ども達は本当に雪遊びが好きなんだなと思いました。いや、雪遊びというよりも、自然の中で自身の越えられそうな小さなハードルを見つけ、それに挑戦することが好きなのだなと、思い直しました。私自身も子どもの時、高い木の上にどんどん登っていき、降りれなくなって泣いた日のことを思い出します。こんな小さなチャレンジを繰り返しながら、子ども達は自然とともに生きる力を育てていくのだろう、逞しくなっていくんだろうと考えました。
私には二人の娘がいます。二人とも子どもの頃はよく病気をし、何度も病院に連れて行きました。そんな長女の小学校は家から一キロ以上離れたところにあり、それも我が家が丘の上にあったので、毎日、大きなランドセルをしょって長い坂道を登り降りしなければなりませんでした。親としては、そんなわが子を不憫に思い、近くに学校が新設されることを強く望んでいました。ところが、その六年間で、長女はすっかり元気になり、高学年の頃は、積極的にスポーツをするようになりました。近くに学校が新設され、そんな苦労をしなかった、次女よりもはるかに丈夫な体を手に入れることとなりました。
体育科の研究仲間の一人が、ある時、研究発表会で授業を公開しました。その時の子たち(3年生だったと思いますが)、通常のマットの半分のサイズの、それもとても軽いマットを使っていて、場づくり(準備)をとても効率的にやっていました。とても、羨ましく思い、自分の学校でもぜひ買ってもらおうと思いながら授業を見ていました。そして、気づき、考えてしまいました。マットが軽いため、全員で準備をする必要がないので、一生懸命にやっている子と、そうでない子がいることに。私はその時ピンチヒッターで1年生の担任をしていましたが、昔ながらの大きな重いマットを小さな一年生が7・8人で協力し、一生懸命運んでいる姿と重なりました。全員が協力しないと体育の準備ができない状況の中で協力することの大切さを学び、同時に筋力も鍛えられている子ども達と、その学校の3年生の子ども達はどちらが幸せなのかと…。 結局、その最新型の軽量マットを購入はしませんでした。
今朝も、正門から続く坂道を、高校生に交じって、笑顔で、前を行く友だちに手を振りながら、坂道を登っていく子ども達を見つめながら、この坂道が海星の子をたくましく育ててくれるのだな、考えました。ガイアの森があんなに人気があるのも、平たんではなく、坂がありチャレンジすることがたくさんある森だからだろうなと。