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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】第14号 平成21年11月16日 副校長 高木義則

マラソン大会を前に

今、子ども達はマラソン大会の練習で一生懸命です。中休みには毎日、軽快な音楽に合わせ全員で走っています。その他の時間でも、学級であるいは自主的に練習している子たちもいます。寒さに向かうこの時期、子ども達が一生懸命に頑張る姿はほほえましいものがあります。1年の先生からは、最初は「疲れた」「もう駄目」を連発していた子たちも、最近は「走るのって楽しい」と言っているそうです。練習の成果でしょうね。
  ところで、今年はマラソンの挑戦の仕方を少し変えています。従来の競争型に加え、自己挑戦型(自身で事前に申告した記録に挑戦する)の二通りの競争で実施します。このような相手とではなく自分自身に挑戦する形の陸上運動の授業を最初に実施したのは、二十数年前に広島の小学校教師だった(現在は大学に奉職中と聞きます)山本貞美さんだったと記憶しています。
彼は、足の速くない子が従来の競争型ではやる気を持てず、全力で走る喜びを体験できないことを心配し、この方法を考案しました。一般に「時間走」「8秒間走」と呼ばれた方法で、それぞれの能力に合わせスタート地点を変えて競わせるものです。50メートルを8秒で走れる子を基準とし、8秒1の子は49メートルから、7秒9の子は51メートルからスタートさせて8秒以内でゴールを目指させる新しい形の競争でした。つまり、現タイムで競争すると、誰もが同時に8秒でゴールするという理屈になります。8秒内でゴールできれば、次はさらに1メートル後ろの地点からスタートし、新しい目標に挑戦します。
私はこの時間走を何度も実践しましたが、5~6時間の授業で最後は20メートル近くスタート地点を下げた子までいました。この子は明らかに全力疾走の体験のなかった子です。だれが勝つかわからない(未確定性の高い)このやり方が気に入り、高跳び・幅跳び・障害走など様々に応用して授業を組みたてました。箱根駅伝をもじって、前回の記録の悪い順に時間差でスタートする「ねこは駅伝」というやり方をしたりもしました。
先日、子ども達から「どうしたら速く走れますか?」というかわいい質問をうけました。それには、
① 視線(目線)をまっすぐにし、20メートルくらい先をしっかり見て走る。
女子駅伝の創成期、京セラというチームのメンバー全員が同じ高さの視線で走り、全国優勝を果たしました。しっかりしたコーチがついているな と思ったものです。こうすると、人間の体の機能上ストライド(一歩の歩幅)が伸びると言われています。
② 自分にあった呼吸法を見つける。
私が学生のころは「スースー・ハーハー」がよいとされていましたが、私にはどうもしっくりきませんでした。水泳と同じで、吐く息をしっかりすると自然に吸う息ができるともいいます。自然のままがいいという意見もあります。
③ 正しい腕ふりをする。
腕と脚は連動しています。早い腕ふりができれば、当然足のピッチもあがります。また、腕を横に振ると、当然体も横に揺れ前へ進みにくくなります。晴れた日に太陽を背にして、自分の影で確認しながら練習をすることも有効です。
できる・できないではなく、こういった具体的な目標をもって練習を継続することがとても大切だと思います。
21日のマラソン大会の日には「がんばれ」の声と共に「もっと下を見て」や「呼吸を整えて」「腕をまっすぐに振って」などの応援が聞こえてくることを楽しみにしています。