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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校-校長室から】新年あけましておめでとうございます。

校長 山田 耕司

 コロナ禍の中で
〇 フランシスコ教皇は新年のメッセージで「気配りの文化は平和への道」と示されました。それはコロナ禍と戦争・紛争の絶えない現代社会に見られる無関心、拒否、対立の文化を根絶するためです。人々は自分の所属する共同体の中で、民族間で、国家間で、対立や比較や争いを続けます。「気配り」がそれらを氷解させる「鍵」になるということです。氷が解けると春がやって来ます。私たち海星小学校も平和を祈りながら、平和のために微力でも尽くす決意を新たにしながら、目の前にいる子どもたちと共に歩んでまいります。

 コロナ禍と新しい教育
〇 コロナ禍の中、先の見えない不安の時間が長くなります。
本校では、子どもたちに希望を強く抱かせる学校生活を充実させるために、令和3年度からの教育(カリキュラム・学校行事等)を本年度の経験を生かして下記の4点を目玉に現在検討を重ねております。
①子どもたちを活かす学校行事のあり方と実施
②SDGs
③ICTの効果的な活用を促進し情報活用能力を確実に育成できる学習
④低学年期における「ことばの発達・充実」と放課後教室の実施

 コロナ禍とSDGs
〇 新型コロナウイルス感染拡大は地球全体に及び、ワクチンの開発と使用が大きな関心事となっております。国家間・民族間・共同体間の格差を埋めなければ感染防止は難しいと言われます。
そんな折、文科省は令和6年度(2024年)から使用する小学校教科書に、国連の提唱する「SDGs」を背景とした「持続可能な社会の実現に向け、自ら考え、行動できる子どもの育成」を取り上げるように要請しています。「私たちのいのちと日々の生活は他者の働きや犠牲の上に支えられているという自覚」を一人ひとりの小学生にも持ってもらいたいのです。
SDGsは、人間が地球でずっと暮らしていくために達成しなくてはいけない目標が17あると教えます。そしてこの目標は世界共通で2030年までの達成をめざします。

 小学校でのSDGsの取り組みは
〇 子どもたちは普段意識していないだけで、通常の教科学習の中でSDGsに関連する知識を身につけています。
社会科で行われる食料自給率の話題からは「貧困」「海洋資源」「陸上資源」の話に繋がりますし、戦争や平和の話題からは「平和」「目標」について考えることができます。理科の「気候」単元は「気候変動」について考える入口に最適です。
〇 このような通常教科学習から「自分ごととして考える・行動できる」一歩踏み込むことで、SDGsに繋げることができます。総合的な学習「ステラマリス」では、「SDGsの基礎を学ぶ」「課題解決学習としてSDGsに取り組む」等、じっくりと学びます。総合的な学習は、教科の枠に縛られないため教科の学びを生かす横断的な学習になりますし、「ジェンダー」「健康・福祉」など、教科とは結びつけにくい課題についても取り組むことが可能になります。課題解決学習の実施は、計画からその成果まで落ち着いて考える時間ができるため、子どもにとっても達成感を味わいやすくなります。また、「聴き合い活動」を通して自分たちの考え方や行動の成果をまとめ、発表することもできます。
〇 学校全体としてSDGsに取り組むパターンも考えております。学年ごとのレベルに応じた課題に取り組んだり、学年を超えた「縦割りグループ」で課題に取り組んだり、時には保護者の方に参加いただき、ご一緒に行動計画を立てることもあると思います。
 SDGsの行動目標は「成果目標」であり、行動目標から一歩踏み出し「だから実際にこのような行動を起こしました」「その結果、こんな成果がありました」という成果もセットにすることが求められています。
 目標達成のために、一人ひとりが実際に行動を起こし成果を上げるということが大切になります。海星っ子にどこまでチャレンジできるかが楽しみです。