【高校-学校長より生徒へのメッセージ】クリスマスおめでとうございます。 12月18日
「クリスマスおめでとうございます」
校長 古賀 誠子
クリスマスおめでとうございます。クリスマスのキャンドルサービス、虹色の一本の大ロウソクから、宗教委員の手を通して、私たち一人一人の小さなキャンドルへと火が渡っていきます。静かに祈りながら、しばらくの間、ロウソクの明かりを皆さんと一緒に見つめました。まるで冬の冷たく澄んだ空気の中で、美しい星空を見ているようでした。「あなたがたは地の塩である。あなたがたは世の光である。」 あなたの存在が大きな喜びです。そして、その手の中にあるキャンドルのように、今日も周りを明るく照らしています。シスター入江のお話の中にあったように、私たちは、神様の壮大なご計画のプロジェクトチームの一員です。あなたも、そして私も、同じチームの一員であることに感謝します。
さて、2学期が終わります。8月上旬から下旬にかけてコロナウイルス感染症の拡大が加速しましたが、9月ごろから少し落ち着きを見せはじめ、2学期は比較的安定して過ごせた学期だったように思います。それでも、新しい生活様式で、いつものようには学校行事を行うことはできず、愛校バザー、修学旅行と大きな行事が延期となりました。そのような中で、学年ごとにクラスマッチができたこと、探究発表会ができたことは大きなお恵みでした。
コロナ禍であっても、受験は待ってはくれない、3年生はいつもと変わらない日程で推薦入試、一般入試へと一生懸命取り組みました。校長室を訪ねてくれる生徒がいます、「先生、合格しました!」という喜びの報告を聴かせてくれました。コロナ禍の不自由な中で、よく進路を選び取り、勝ち取ったと誇らしく思います。どんな状況の中でも、ぶれない自分、「一本の大きな木」が自分の中にあったから道が開けていったのでしょう。さあ、1月から一般入試が始まります、いよいよ最後の入学試験、3年生のアンカーが走り出します。皆で力を合わせて最後まで走り切りましょう。「神様は、あなたがどれだけ努力してきたか、どれだけの学力を持っているかをご存じです。努力してきた以上の、もてる力以上の結果がでますように」と祈ります。不安を感じたり、焦りを感じたりすることもあるでしょうが、心配することはありません。神様はいつも「最良のもの」を私たちに与えてくださいます。信じて前に進みましょう。
2年生、大きな成長がみられました。とくに、学校説明会のときの、みなさんの働きが、毎回中学生や保護者のみなさんに高い評価を受けました。グレーの制服の着こなしをほめられ、部活動に励む姿をほめられ、言葉や挨拶が大変丁寧で心がこもっていると言われました。書かれたアンケートのコメントを見るたびに、大変誇らしく思います。2年生を中心とする生徒会が、「こうのとりのゆりかご」の支援のための募金活動を企画してくれました。「こうのとりのゆりかご」の創設者、蓮田太二先生は、「安易な気持ちで赤ちゃんを捨てる女性はいないと信じています。神様からいただいた尊い命を助けたいと悩み苦しむ母親も救うことができないのかという思いが、この「こうのとりのゆりかご」設置へのきっかけとなりました」と話されていました。お産で傷ついた体を引きずりながら、お母さんがわが子の命を守るため、自分で車を運転して赤ちゃんを連れてくるそうです。また、それは、近隣の県の方のみならず、日本全国からということでした。「この小さな命を守る」というお母さんの強い覚悟です。募金の金額は、目標金額をはるかに超えました。学校が大きく前進した一歩でした。皆さんの理解と優しさが原動力となりました。「受けるよりは与えるほうが幸いである」 使徒言行録20:35 何事も、自らが行動に移さなければ意味がありません。口先だけでどんなにうまいことを言っても、人の心を動かすことはできません。そして、自分のものを隣人に分け与えること、それは隣人に対する「愛」がなければできない尊い行いです。
「たとえ、予言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ無に等しい。」
コリントの信徒への手紙13章2節
「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。」
コリントの信徒への手紙13章4節~6節
1年生、高校生活8か月が過ぎました。さわやかな、高校生らしい挨拶ができるようになりました。先日のシスター入江のお話、『葉っぱのフレディー』のお話はいかがでしたか、みなさんに書いてもらった振り返りを一つ紹介します。「私は、ますますこの与えられた、そして限られた自分の命を大切にしようと思いました。『葉っぱのフレディー』のお話を聴いて、自分の役割は何なのかを考えました。自分の願う将来に近づけるように勉強し、できるだけ多くの友人と関わって、人間の幅を広げること、それこそが今、自分がなすべきことだと思います。私はよく他人と自分を比べて、落ち込んだり、うらやましいと思ったりすることがあります。でも、人に輝きが見えるのならば、自分にもきっとあると思うので、自分の輝いているところを見つけたいです。そして、自分は自分らしく、自分の役割をなしとげたい。この大切な命を輝かせるために、毎日を一生懸命生きたいと思います。」素晴らしい気づきです。与えられたタレント(タラントン)を活かして、専門の分野を極めること、そしてそれを社会で役立てるのは、あなたがた一人一人の責任です。ここにいるすべての人たちに、神様から与えられた役割があります。あなたの専門の分野に気づき、あなたが高められていくようにと祈ります。与えられた役割を立派に果たしていくためには、あなた自身の努力が必要です。その役割は待っていてもやってきません、勉学に励み、部活動に励み、己の目標を達成すること、多くの人と出会い、冒険する、経験する・・・そこから答えが見つかります。卒業まで、まだまだ先が長く思えるかもしれませんが、実は無駄に過ごす時間はありません。3学期は仕上げの学期ですね、大いに期待しています。
皆さん、よきクリスマスをお過ごしください。 Happy Christmas!
「祈りの道」 服部剛
この手で
床を拭き
皿を洗い
文字を書く
この耳で 話を聴き
この口で 人に語り
この目で 心を伝える
ぬかるみを越えてゆく
日々の場面の働きが
一年のいのりの道であるように
古の書物は云う
「すべてのことには、時がある」
あなたの願いが実るのは
明日なのか 十年後なのか
わからなくとも 準備していよう
隠れたる神は今日も
誰かの瞳を通して
あなたの姿をそっとみている

校長 古賀 誠子
クリスマスおめでとうございます。クリスマスのキャンドルサービス、虹色の一本の大ロウソクから、宗教委員の手を通して、私たち一人一人の小さなキャンドルへと火が渡っていきます。静かに祈りながら、しばらくの間、ロウソクの明かりを皆さんと一緒に見つめました。まるで冬の冷たく澄んだ空気の中で、美しい星空を見ているようでした。「あなたがたは地の塩である。あなたがたは世の光である。」 あなたの存在が大きな喜びです。そして、その手の中にあるキャンドルのように、今日も周りを明るく照らしています。シスター入江のお話の中にあったように、私たちは、神様の壮大なご計画のプロジェクトチームの一員です。あなたも、そして私も、同じチームの一員であることに感謝します。
さて、2学期が終わります。8月上旬から下旬にかけてコロナウイルス感染症の拡大が加速しましたが、9月ごろから少し落ち着きを見せはじめ、2学期は比較的安定して過ごせた学期だったように思います。それでも、新しい生活様式で、いつものようには学校行事を行うことはできず、愛校バザー、修学旅行と大きな行事が延期となりました。そのような中で、学年ごとにクラスマッチができたこと、探究発表会ができたことは大きなお恵みでした。
コロナ禍であっても、受験は待ってはくれない、3年生はいつもと変わらない日程で推薦入試、一般入試へと一生懸命取り組みました。校長室を訪ねてくれる生徒がいます、「先生、合格しました!」という喜びの報告を聴かせてくれました。コロナ禍の不自由な中で、よく進路を選び取り、勝ち取ったと誇らしく思います。どんな状況の中でも、ぶれない自分、「一本の大きな木」が自分の中にあったから道が開けていったのでしょう。さあ、1月から一般入試が始まります、いよいよ最後の入学試験、3年生のアンカーが走り出します。皆で力を合わせて最後まで走り切りましょう。「神様は、あなたがどれだけ努力してきたか、どれだけの学力を持っているかをご存じです。努力してきた以上の、もてる力以上の結果がでますように」と祈ります。不安を感じたり、焦りを感じたりすることもあるでしょうが、心配することはありません。神様はいつも「最良のもの」を私たちに与えてくださいます。信じて前に進みましょう。
2年生、大きな成長がみられました。とくに、学校説明会のときの、みなさんの働きが、毎回中学生や保護者のみなさんに高い評価を受けました。グレーの制服の着こなしをほめられ、部活動に励む姿をほめられ、言葉や挨拶が大変丁寧で心がこもっていると言われました。書かれたアンケートのコメントを見るたびに、大変誇らしく思います。2年生を中心とする生徒会が、「こうのとりのゆりかご」の支援のための募金活動を企画してくれました。「こうのとりのゆりかご」の創設者、蓮田太二先生は、「安易な気持ちで赤ちゃんを捨てる女性はいないと信じています。神様からいただいた尊い命を助けたいと悩み苦しむ母親も救うことができないのかという思いが、この「こうのとりのゆりかご」設置へのきっかけとなりました」と話されていました。お産で傷ついた体を引きずりながら、お母さんがわが子の命を守るため、自分で車を運転して赤ちゃんを連れてくるそうです。また、それは、近隣の県の方のみならず、日本全国からということでした。「この小さな命を守る」というお母さんの強い覚悟です。募金の金額は、目標金額をはるかに超えました。学校が大きく前進した一歩でした。皆さんの理解と優しさが原動力となりました。「受けるよりは与えるほうが幸いである」 使徒言行録20:35 何事も、自らが行動に移さなければ意味がありません。口先だけでどんなにうまいことを言っても、人の心を動かすことはできません。そして、自分のものを隣人に分け与えること、それは隣人に対する「愛」がなければできない尊い行いです。
「たとえ、予言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ無に等しい。」
コリントの信徒への手紙13章2節
「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。」
コリントの信徒への手紙13章4節~6節
1年生、高校生活8か月が過ぎました。さわやかな、高校生らしい挨拶ができるようになりました。先日のシスター入江のお話、『葉っぱのフレディー』のお話はいかがでしたか、みなさんに書いてもらった振り返りを一つ紹介します。「私は、ますますこの与えられた、そして限られた自分の命を大切にしようと思いました。『葉っぱのフレディー』のお話を聴いて、自分の役割は何なのかを考えました。自分の願う将来に近づけるように勉強し、できるだけ多くの友人と関わって、人間の幅を広げること、それこそが今、自分がなすべきことだと思います。私はよく他人と自分を比べて、落ち込んだり、うらやましいと思ったりすることがあります。でも、人に輝きが見えるのならば、自分にもきっとあると思うので、自分の輝いているところを見つけたいです。そして、自分は自分らしく、自分の役割をなしとげたい。この大切な命を輝かせるために、毎日を一生懸命生きたいと思います。」素晴らしい気づきです。与えられたタレント(タラントン)を活かして、専門の分野を極めること、そしてそれを社会で役立てるのは、あなたがた一人一人の責任です。ここにいるすべての人たちに、神様から与えられた役割があります。あなたの専門の分野に気づき、あなたが高められていくようにと祈ります。与えられた役割を立派に果たしていくためには、あなた自身の努力が必要です。その役割は待っていてもやってきません、勉学に励み、部活動に励み、己の目標を達成すること、多くの人と出会い、冒険する、経験する・・・そこから答えが見つかります。卒業まで、まだまだ先が長く思えるかもしれませんが、実は無駄に過ごす時間はありません。3学期は仕上げの学期ですね、大いに期待しています。
皆さん、よきクリスマスをお過ごしください。 Happy Christmas!
「祈りの道」 服部剛
この手で
床を拭き
皿を洗い
文字を書く
この耳で 話を聴き
この口で 人に語り
この目で 心を伝える
ぬかるみを越えてゆく
日々の場面の働きが
一年のいのりの道であるように
古の書物は云う
「すべてのことには、時がある」
あなたの願いが実るのは
明日なのか 十年後なのか
わからなくとも 準備していよう
隠れたる神は今日も
誰かの瞳を通して
あなたの姿をそっとみている

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