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【小学校-校長室から】毎日がクリスマス⁉

 教 頭 松本 裕子

「毎日がクリスマス」と聴くと、「えーっ、うれしい!」と思わず言いそうですが、12月2日のクリスマス会を終えた海星の子どもたちは、この言葉の意味をよく理解していることでしょう。
〇12月2日にちょっと早いクリスマス会がありました。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のために時間を短縮し、希望される保護者の方のみの参加で行いました。会は2部構成、1部の「喜びの部」では、音楽クラブによるミュージックベルの演奏に始まり5年生によるタブロー劇、そして小郡カトリック教会の山元眞神父様からのお話がありました。神父様は「12月25日だけがクリスマスではないのですよ」と話されました。聖書のみことばには、「きょう、ダビデの町にあなたがたの救い主がお生まれになりました」とあります。ただ、それがいつなのかは書かれていません。もしかしたら、12月ではないかもしれません。4世紀半ばのローマでは、12月25日が冬至祭でした。冬至は長い暗い実りがない冬が終わり、新しい世界が始まるという意味です。そこでこの日を「救い主」が生まれた日と重ね表したことから、クリスマスの日の始まりという説があります。
〇山元神父様は、「毎日がクリスマスです」とおしゃいました。それは、最初にみ使いが最も弱い立場の人である羊飼いに「喜びのしらせ」を伝えたことに関係します。当時、羊飼いは最も汚い貧しく危険な、みんなから嫌われた仕事でした。
イエス様が、最も弱い立場の人に目を向け、癒し助ける記述が聖書にはたくさん書かれています。神父様は「自分の周りに困っている人はいませんか。困っている人に気づいたら、自分ができることをしてください。それがクリスマスです」と話されました。だから、毎日気づいて行動できれば「毎日がクリスマス」なのです。しかし、日常の忙しさで気づかない人たちのために、年に一回12月25日に気づける日があるのです。神父様から本当のクリスマスの意味を教えていただきました。
 また、このことは「SDGs」にも繋がります。
持続可能な社会をつくるのは、わたしたち一人ひとりです。小さな事かもしれませんが、みんなで行えば、大きな力となります。まずは、意識していきましょう。周りに目を向けていきましょう。17項目のどれにあてはまるのかは、自分で考えてみるといいですね。
〇2部は「祝いの部」。JOY倶楽部によるクリスマスコンサートがありました。海星で演奏するのが2回目。毎年、80回以上のもの演奏を行っているJOY倶楽部のみなさんですが、新型コロナウイルスの感染で今年は練習や演奏会ができなかったそうです。ですから、海星小でのコンサートをとても喜んでくださり、9月より毎日5時間もの練習をされて臨まれました。子どもたちは、大好きな曲が流れると、手拍子や笑顔で応援しました。もちろん、JOY倶楽部のメンバーの方も笑顔で演奏してくださり、わたしたちにすてきな音色を聴かせてくださいました。その後の子どもたちの感想文には、「みなさんの演奏の音色で心が洗われたようでした」「とても素敵な曲ばかりで感動しました」「毎日5時間も練習されてすごいと思いました。みなさんの心は、毎日がクリスマスだと思いました」・・・子どもたちの感想文は、JOY倶楽部の方に届けました。
〇さて、長かった2学期も残り1週間となりました。2学期の行事はファミリースポーツデーだけを中止といたしましたが、その他の行事はコロナ感染対策をとりながら、行うことができました。すべての行事が初めての試みでしたが、保護者の皆さまのご協力のおかげで無事に終えることができました。ありがとうございます。今年度、2学期の個人懇談会が担任と1対1での初めての出会いの場となりました。お子さまの成長に有意義な時間となりますことをお祈りしております。