【高校-掲示板】12月の祈りの意向
12月の祈りの意向
宗教科 阿部 光喜
この一年は、日本のみならず全世界が途方もなく大きな混乱、生命の危機と、これまで当然であった生活の制限、将来への不安をもたらしたコロナ禍に見舞われた一年でした。
10月の末にしばらくぶりで対面での講堂朝礼が、学年ごとにありました。「命を守る」ための厳しい状況の中で、暗く長いトンネルに一条の光が見えた一歩でした。
一クラスが講堂に入り瞑目し、静かに心の準備をし、次に入ってくる人たちを待っていました。その時のこと、静かに講堂にはいったまではよかったが、座るだんになって、椅子のバタン、鈍いドンといった音が静かな行動に響いた。静かな祈りの場の雰囲気を壊した。その音は数回響いた。そして「どっこいしょ」といった独り言、「どっこいしょ」は私の言う言葉でしょう。やはりその場にふさわしくない音、校長先生がそっと小さな声で諭された。
大事なことは、「海星の生徒としての品位を保つ」、場を考え、その場にあった対応の仕方、そして私の言葉遣いは・・といった心の内からの輝きである「品位ある」美しさと思いやりを心掛けることが大切です。
「品位ある美しさ」というと、「えっ、今どき?」と思う人もいるでしょう。何か勘違いしてはいけません。いいですか、高校生です、高校生はもっともっと大人にならなくてはいけません。そして男性だからとか女性だからではなく、人として優しく相手をいたわり思いやりを持った言葉遣い、思いやりのある品位ある言動でなければなりません。
「言葉は人格の衣である」という言葉を、耳にしたことがあります。これは、その人が、どんな人柄なのかは、その人が日常口にしている言葉で分かるということなのでしょう。
心遣いの豊かさ、思いやりの豊かさが、人の成長のバロメーターであることだと思います。皆さんは普段から心掛けなければなりません。生涯にわたって、自己が内からにじみ出る美しくさわやかな女性になるために、海星女子学院高等学校は、そのようなことを大切にしています。
さて、クリスマスといったらどんなことが頭に浮かびますか。クリスマスツリー、クリスマスケーキ、シュトーレン、プレゼントでしょうか。そのプレゼントについてお話します。アメリカ大統領選での報道での真っただ中、記者の報道で私は「えっつ」と耳を疑った。今、アメリカ社会は、「人が壊れている」という恐ろしささえ感じた。それは、クリスマスプレゼントに「銃」を贈るということ。なんということか。
また、アメリカでは珍しくない銃の展示販売会に若い夫婦、年配の人、親に連れられた小さな子供の姿も。まるで家電品を買うように次々と銃が売れていくという。アメリカ経済の悪化で、警察官のリストラなどが相次ぎ、公的な守りが手薄になっていることにより、「自分の身は自分で守る」といった考えの市民が増えている要因になっているという海外特派員の話でした。
本来のクリスマスのプレゼントは、聖書の中で、イエスの誕生の際に三人の博士たちが、光に導かれ、三つの贈り物をささげたことからと言われています。
一番の最高のプレゼントは、神様が私たちにくださった救い主イエス様なのに、「何と人間は」と神様は哀しまれていることでしょう。
さて、12月のテーマ
「主はあなたとともに」
聖句
「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛してくださった」
ヨハネによる福音書 第3章16節
・どんなときでも神から大切にされていることに気づき、
喜びをもってアドベント(待降節)を」過ごすことができますように。
「18歳のわたくし」より
・自分の言葉や想いを行いに変え、クリスマスチャリティーバザーなどを通して、助け合い、分かち合うことができますように。
「クリスマスを待つ」アドベント
毎年、23憶の人々、世界人口の33パーセントを占める世界のキリスト教信者は、クリスマスに向けて、4週間前より、イエス・キリストの誕生を待ち望み、喜びの心の準備をします。
教会や家庭では4本のローソクを準備し、1週に1本火をともし、祈りを捧げます。1本目は11月29日、日曜日でした。
第2週目には2本目のローソクを、第3週目には3本目、第4週目には4本目のローソクに火をともし、この世に光をもたらせたイエス・キリストの誕生が次第に近づいてくることをあらわした。この時期は待降節(アドベント)と呼ばれ、救い主の来臨を待ち望んでいる時期という意味です。
では、クリスマスの意味とは何でしょうか。それは、「神が、あえて出会うために、最も弱い姿で現れたこと」を祝う。
また言葉を変えると、神は、イエズスを、すべての救い主として、この世で一番弱い人、傷ついた人、病める人、飢えている人、貧しい人に目を向けなさい。わたしはそこにいますと。自分は決して弱い人々を忘れてはいないんだというしるしであったと言うことです。
役に立たないものが、この世にいるのでしょうか。すべて神様に望まれてつくられ、いかされているのです。
わたしたちはすべて 神にとってかけがえのない者
道端で死んでゆくあの男の人も 神にとってかけがえのない者
あの億万長者も 神にとってかけがえのない者
あの罪を犯してしまった人も 神にとってかけがえのない者
マザーテレサ「祈り」より
クリスマス、それは「あなたはとっても尊い、かけがえのない方」ということです。
ですからあなたは、いつも平安に満ちた心で生活できるように、光の中を歩みましょう。
皆様もご一緒にお祈りください。
宗教科 阿部 光喜
この一年は、日本のみならず全世界が途方もなく大きな混乱、生命の危機と、これまで当然であった生活の制限、将来への不安をもたらしたコロナ禍に見舞われた一年でした。
10月の末にしばらくぶりで対面での講堂朝礼が、学年ごとにありました。「命を守る」ための厳しい状況の中で、暗く長いトンネルに一条の光が見えた一歩でした。
一クラスが講堂に入り瞑目し、静かに心の準備をし、次に入ってくる人たちを待っていました。その時のこと、静かに講堂にはいったまではよかったが、座るだんになって、椅子のバタン、鈍いドンといった音が静かな行動に響いた。静かな祈りの場の雰囲気を壊した。その音は数回響いた。そして「どっこいしょ」といった独り言、「どっこいしょ」は私の言う言葉でしょう。やはりその場にふさわしくない音、校長先生がそっと小さな声で諭された。
大事なことは、「海星の生徒としての品位を保つ」、場を考え、その場にあった対応の仕方、そして私の言葉遣いは・・といった心の内からの輝きである「品位ある」美しさと思いやりを心掛けることが大切です。
「品位ある美しさ」というと、「えっ、今どき?」と思う人もいるでしょう。何か勘違いしてはいけません。いいですか、高校生です、高校生はもっともっと大人にならなくてはいけません。そして男性だからとか女性だからではなく、人として優しく相手をいたわり思いやりを持った言葉遣い、思いやりのある品位ある言動でなければなりません。
「言葉は人格の衣である」という言葉を、耳にしたことがあります。これは、その人が、どんな人柄なのかは、その人が日常口にしている言葉で分かるということなのでしょう。
心遣いの豊かさ、思いやりの豊かさが、人の成長のバロメーターであることだと思います。皆さんは普段から心掛けなければなりません。生涯にわたって、自己が内からにじみ出る美しくさわやかな女性になるために、海星女子学院高等学校は、そのようなことを大切にしています。
さて、クリスマスといったらどんなことが頭に浮かびますか。クリスマスツリー、クリスマスケーキ、シュトーレン、プレゼントでしょうか。そのプレゼントについてお話します。アメリカ大統領選での報道での真っただ中、記者の報道で私は「えっつ」と耳を疑った。今、アメリカ社会は、「人が壊れている」という恐ろしささえ感じた。それは、クリスマスプレゼントに「銃」を贈るということ。なんということか。
また、アメリカでは珍しくない銃の展示販売会に若い夫婦、年配の人、親に連れられた小さな子供の姿も。まるで家電品を買うように次々と銃が売れていくという。アメリカ経済の悪化で、警察官のリストラなどが相次ぎ、公的な守りが手薄になっていることにより、「自分の身は自分で守る」といった考えの市民が増えている要因になっているという海外特派員の話でした。
本来のクリスマスのプレゼントは、聖書の中で、イエスの誕生の際に三人の博士たちが、光に導かれ、三つの贈り物をささげたことからと言われています。
一番の最高のプレゼントは、神様が私たちにくださった救い主イエス様なのに、「何と人間は」と神様は哀しまれていることでしょう。
さて、12月のテーマ
「主はあなたとともに」
聖句
「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛してくださった」
ヨハネによる福音書 第3章16節
・どんなときでも神から大切にされていることに気づき、
喜びをもってアドベント(待降節)を」過ごすことができますように。
「18歳のわたくし」より
・自分の言葉や想いを行いに変え、クリスマスチャリティーバザーなどを通して、助け合い、分かち合うことができますように。
「クリスマスを待つ」アドベント
毎年、23憶の人々、世界人口の33パーセントを占める世界のキリスト教信者は、クリスマスに向けて、4週間前より、イエス・キリストの誕生を待ち望み、喜びの心の準備をします。
教会や家庭では4本のローソクを準備し、1週に1本火をともし、祈りを捧げます。1本目は11月29日、日曜日でした。
第2週目には2本目のローソクを、第3週目には3本目、第4週目には4本目のローソクに火をともし、この世に光をもたらせたイエス・キリストの誕生が次第に近づいてくることをあらわした。この時期は待降節(アドベント)と呼ばれ、救い主の来臨を待ち望んでいる時期という意味です。
では、クリスマスの意味とは何でしょうか。それは、「神が、あえて出会うために、最も弱い姿で現れたこと」を祝う。
また言葉を変えると、神は、イエズスを、すべての救い主として、この世で一番弱い人、傷ついた人、病める人、飢えている人、貧しい人に目を向けなさい。わたしはそこにいますと。自分は決して弱い人々を忘れてはいないんだというしるしであったと言うことです。
役に立たないものが、この世にいるのでしょうか。すべて神様に望まれてつくられ、いかされているのです。
わたしたちはすべて 神にとってかけがえのない者
道端で死んでゆくあの男の人も 神にとってかけがえのない者
あの億万長者も 神にとってかけがえのない者
あの罪を犯してしまった人も 神にとってかけがえのない者
マザーテレサ「祈り」より
クリスマス、それは「あなたはとっても尊い、かけがえのない方」ということです。
ですからあなたは、いつも平安に満ちた心で生活できるように、光の中を歩みましょう。
皆様もご一緒にお祈りください。
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