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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校-校長室から】クリスマスのお話

 校長 山田 耕司

雪のクリスマス
○ 昭和の頃クリスマスには雪が降りました。私は中学1年生まで広島市の観音町教会に通っていました。
12月25日深夜12時からのクリスマス(キリストのミサの意味です)ミサ後、みんなでぜんざいを頂きながら「聖劇」(キリストのご降誕)を鑑賞します。そして家路につく午前2時過ぎには雪が降ってきました。夜空にベツレヘムの馬小屋が見えた聖夜でした。帰宅して一休みしますと朝です。枕元にはサンタさんからのプレゼントが置いてあります。兄弟で見せ合いながら食卓に着きます。喜びに包まれた朝食です。
平成になりロンドンに勤務していた頃ウイーンとザルツブルグでクリスマスを過ごしました。「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台です。ウイーン少年合唱団のクリスマスキャロルを聴きました。銀世界の静寂の中でのクリスマスでした。
サンタ・クロース
○ サンタクロースの起源は、3~4世紀の現在のトルコにいた聖職者(司教)聖ニコラオに由来します。莫大な財産を相続し司祭になったニコラオはある時、3人の娘を持つ貧しい靴職人がお金に困りはてている様子を見て、金塊をその家に投げ入れました。それが干してあった靴下に入ったと伝えられます。このように貧しい人びとを愛し、飢饉の村を救済したり、困っている人を見るとすぐ助けたりした彼は、人びとに推されて司教になり、後にカトリックの聖人とされました。
 12世紀頃から、ヨーロッパ、とくにスイス、フランス、ドイツ、オランダでは聖ニコラオの祝日である12月6日が子どものための祝日となりました。かつてニコラオが助けた3人の娘の話がもとになって、聖人の祝日の前夜、子どもにそっとプレゼントをする習慣が始まったのです。16世紀頃から、司教服の色である赤色の頭巾と服をつけたおじいさんが贈り物を入れた袋を背負うという形でプレゼントを渡す姿が生まれ、これをクリスマス(救い主キリストの誕生は神から人間へのプレゼント)と結びつけました。名前もオランダ語なまりで、「シンタ・クラース」(聖ニコラオ)と呼ぶようになりました。オランダ人のアメリカ入植に伴い、シンタ・クラースのお話はアメリカ大陸に伝わりました。シンタ・クラースは英語読みで「サンタ・クロース」になり、貧しい入植者生活で労働に励む子どもたちの人気者になりました。20世紀に入りアメリカのコカ・コーラ社が、白いあごひげをたくわえた陽気で明るいサンタクロースを宣伝に使いました。それ以来現在のキャラクターが定着することになります。
 お客様の席
○ クリスマスのディナーは様々です。お母さんの自慢の手料理が並びます。ヨーロッパでは、スープとじゃがいも・パンに特別の肉料理が加わります。英国ではロースト・ビーフ、フランスではラパン(ウサギ)、北欧では豚肉のローストです。アメリカではロースト・ターキー、最近の日本はロースト・チキン(ケンタッキー・からあげ)でしょうか。
マッチ売りの少女(アンデルセン作)が窓越しに見た幸せな家族のディナー。そのテーブルに空席が一つありました。ヨーロッパでは不意のお客様のためにクリスマスの席が一つ余分に作られます。さて、この席には誰が座るのでしょう。子どもたちに聴いてみましょう。子どもたちは答えます。「イエス様?」「天国のおばあちゃま?」「帰ってこれなかったお兄さん?」。それとも………、あなたは誰を招きたいですか。
クリスマスとは?
○ 約2000年前、今のパレスチナ・ヨルダン川西岸ベツレヘムという町でイエス・キリストが生まれました。カトリック教会は4世紀から12月25日をその誕生を祝う日としています。クリスマスとは「キリストのミサ」という意味の英語です。ミサはカトリックの礼拝、キリストの晩餐の記念、大切な祭りです。国によってイタリア語の「ナターレ」(誕生)、ドイツ語の「ヴァイナハテン」(聖夜)、フランス語の「ノエル」(誕生)、スペイン語の「ナビダードュ」(誕生)、ポルトガル語の「ナタル」(誕生)のような呼び方もあります。
イエスの降誕はルカとマタイの福音書に書かれています。「ヨセフの婚約者マリアは聖霊によってイエスを身ごもり、旅先で出産しました。その時、宿がなく飼い葉桶に寝かせました」とルカは記しています。私たちは神が私たち人を愛されたように私たちも互いに愛し合いたいと思います。愛するために、優しくなりたいと思います。賢くなりたいと思います。私たちは、祈りと共に行動したいと思います。