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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校-校長室から】3密と3つの力

校 長 山田 耕司

1年中で最も長い学期2学期が始まりました。各学年自分の教室で学級全員での学びがスタートしました。教室のスペースがありますので、さらに厳しいコロナ禍対策が求められます。工夫と努力を積み重ねてまいります。ご理解・ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
日本の「衛生」観念は
○ 休み時間ともなれば、ガイアの森の中から子どもたちの声が聞こえてきます。この森は、かつて那珂川の中流域にありました老司古墳群の一つ「浦ノ田古墳」前方後円墳の名残です。この地域を治めた大王一族の墓と推定されます。那珂川に沿って作られた道は、有明海に面した吉野ヶ里と博多湾に面した奴国(那国)を、脊振山を越え結ぶ古代街道でした。  
村の中央を流れる「裂田溝」(さくたのうなで)は、日本書紀に記載される日本最古(4世紀末)の人工水路で、那珂川の東部平地を那珂川市山田から発し那珂川市今光に至ります。現在も農業用水として活用されています。農耕文化を生んだこの地の古代人は、村人や家族が、里山や森や那珂川の平地の自然と上手に共生し暮らし、その営みは中世~近世・近代・現代へと繋がってきました。
○ 米作りを中心とする日本の集約農業は水の共同管理と労働の協業(協力)が基本です。耕地の開墾・開拓には郷士や村役人が率先して村人を束ねて行いました。人々は狭い耕地を有効活用して農産物の増産をはかりました。川はすべての命の源として活用され徹底して管理運用されました。この農耕の発展過程で水を保つ「衛生」の概念の一つが培われました。
○ 明治維新により西洋文化が流入します。江戸の長屋に代表される日本住宅は、手狭で軽量で火事と伝染病蔓延の温床でした。政府は近代化の一つとして街づくりの改革にも乗り出します。最重要課題は上水道の敷設でした。
また、富国強兵策を進めた明治政府は中国との間に日清戦争を戦います。戦争には勝利しましたが帰還兵の伝染病対策が大問題でした。兵士が持ち込む伝染病・感染症の「国内パンデミック」を防ぐために水際で防疫せねばなりません。政府は急遽、彦島(下関)・似島(広島)・桜島(大阪)に検疫所を作り、果敢に対応し成功裏に治めます。ここでも「衛生」の概念の一つが生まれました。
学校の「衛生」は
〇 世界中で新型コロナウイルス感染拡大防止のため、基本的に市民・国民に3密対策の徹底した協力を呼びかけています。しかし「衛生」に対する認識と実践は、人々の生活様式や文化の異なりから一様ではありません。
本校では密接対策を「くっつかない」。密集対策を「むらがらない」。密閉対策を「まどをあけよう」という言葉で啓発しております。
実践的態度は、マスクの着用、手洗いとアルコール消毒の徹底、検温で健康状態を知る、清潔な服装と清潔なからだ(爪・頭髪・歯・洗面・汗・鼻汁)、健康(食事・おやつ・偏食・咀嚼・便意)、適度な運動、ストレスの相談を期待しています。中心になる二人の養護教諭の指導、保健だよりや食育だよりの発行、スクール・カウンセラーの活動を通して啓発をしています。
子どもたちの自主を願う「3つの力」
〇 リモートによる全校朝礼を続けております。今日は3密に対して予防する海星小学校の3つの力についてお話しました。  
一人ひとりはマスク着用・手洗い・消毒・うがい等に努力を重ねていますが、長びくWithコロナの生活への対応として学校集団として「協力」して取り組むためには何ができるでしょうか。勉学以外にも子どもたちが多方面への好奇心がわくような学校生活の展開を期待した環境作りが本校教育の特色の一つです。代表委員会や委員会活動・学級の係り活動による特別活動が機能を発揮すると先生の教えに耳を傾け受け止め実行することと相まって学校生活は楽しく充実したものになります。3つの力は「委員会・係り・先生の教え」です。
○ 本日4校時に代表委員会が開かれました。各学年の学級委員・各委員会の委員長が集まりコロナ禍の委員会活動や学級の係り活動について意見を出し合いました。26日(水)6校時の委員会活動では各委員会毎に具体的な行動目標が話し合われます。
大人からの指示や情報をただ待っているだけではなく、自分たちの生活をより楽しくより豊かにするために、小さなことでも一つ一つを考え聴き合い実行していく海星っ子です。
ご家庭でも応援・励ましをよろしくお願いいたします。