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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校-校長室から】脳 科 学

教 頭 松本 裕子
〇先週から降り続いた大雨が、各県で大きな被害をもたらしています。数十年に1回の大雨が毎年のように災害となって私たちの生活に打撃を与えます。 みなさまの地域は大丈夫だったでしょうか。今後も地盤が緩んでいますので、土砂災害の危険があります。雨の降り方には十分に注意をして、ご家族で災害時の避難について話し合っておくことも大切ですね。
〇先日、職員室で理科専科の中村智彦先生から3枚の絵を見せられました。「教頭先生、この絵はどう見えますか?」それは、目の錯視(錯覚)を利用した絵でした。模様が歪んで見えたり、少女が老婆に見えたり・・・。私たちの目のしくみは、カメラと似ています。目に映った画像を脳へ送り、はじめて現像して「見る」と認識するのです。その際、脳は誤った認識をしてしまうことがあります。これはその人の心理的なものだったり、経験や体験したことだったりが関係します。だから人によっては同じ絵を見ても違うものに見えたり見えなかったりするのです。中村先生は、これを5・6年生の理科の学習で子どもたちに説明されたそうです。つまり、同じ授業を聴いていても聴こえない人がいます。これは、脳が別のことを考えているからです。考えているときに私語などが入ってくると思考が中断します。目の錯視を通して「脳の科学」を解かれました。
〇私たちの脳は、あらゆる刺激によって発達していきます。乳児期は「物」を舌や手、足で感じ脳へ情報を送り発達させます。幼児期からは「人」との関りによって大きく発達します。社会性が培われていくのです。社会性は、社会的規律を学ぶこととも言えます。同じ空間の中で違った環境で育った者同士が集まり生活するためには、ルールが必要になってきます。これは、お互いが気持ちよく生活するための約束ごと(規律)です。家族という小さな社会から保育園や幼稚園、学校へと社会が広がるにつれ、人との意見の相違が出てくるのは、当たり前です。人は思い通りに行かなくなったとき、怒り、悩み、考え、解決へと思考の一連を辿ります。これが、脳を刺激し発達させていくのです。今まさに「新しい生活様式」になった私たちの社会は、大きく変わろうとしています。コロナウイルスと共存をするためには、ウイルスの特性を知り、感染しないように自分でできる生活を考え、解決策へと導くチャンスです。これもダメ。あれもできない。だからどうしよう。安全に遊ぶには・・・。脳を活発に働かせるチャンスと捉えるといいですね。
〇先週の全校朝礼でのみことばは「信じる人々のために祈る」でした。校長先生のお話の内容は、「みなさんの中には嫌いな人がいるでしょう。話したくない、仲良くしたくない人もいるでしょう。しかし、そんなときにこそ、神さまに祈りましょう。神さまは、私たちが弱い人間だということを知っておられます」その後の子どもたちのみことば作文では「なかなか嫌いな人と仲良くすることは難しいです。でも、神さまに祈って話してみようと思います」「神さまが一つになることを望んであるので、頑張ってみようと思います」この子どもたちの作文を毎週金曜日にクラスで聴き合います。現在は、聴き合い活動ができないため、先生の方で子どもたちの作文を紹介し、子どもたちの考えを聴き合います。5年生の聴き合いでは、子どもたちから「自分は神さまに祈っても仲良くなれないと思います」との考えの子が数名。「仲良くなれないかもしれないけど、嫌いな子を理解することはできるかも」。「祈りの力」は、神さまが違った考えを持った人たちを理解できるようにしてくださる、素晴らしい知恵なのだと感じます。
〇その素晴らしい知恵をいただける環境の海星小学校で、考える「脳」をしっかりと働かせてください。充分な食事・衣服・学習環境を与えてもらうばっかりで、不自由な生活の経験がない子どもたち。たまには、不自由な生活を経験させることも必要です。そこに感謝の気持ちが湧いてくると期待できます。
 私たち大人は、子どもに困らせないように、先手を打ち、歩む道をきれいに舗装しがちです。人間関係も歩む道も壁にぶつからないと考えることができません。ぶつかったときに「オー脳(NO)!」です。
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