【高校-掲示板】Stella Maris ~聖母月 5月~
「Stella Maris」
宗教科 阿部光喜
外出自粛、緊急事態宣言、濃厚接触者、クラスター、オーバーシュート、ソーシャルディスタンス、フィジカルディスタンス、パンデミック、私たちに馴染みのなかった漢字やカタカナの言葉に囲まれ、ついには、Stay Home 家にとどまろうと、およそ2か月の日々を過ごしてきました。今まで経験したことのない状況に、赤ちゃんも、子どもも、大人も、そして高齢者の方々にも容赦なく新型コロナウイルスの恐怖に遭遇しています。私たちは、何とか「いのち」を守るための努力がなされ、一刻も早くこのウイルスから解放されることを祈っています。そして、やっと数日前緊急事態宣言が解除され、新たに「新しい生活様式」で過ごすことを考慮して、新型ウイルスと共存していかなければなりません。今、「感染しないように」ではなく、「自分が感染していると考えて行動しなければならない」と呼びかけておられました。
皆さんはこのいろいろな自粛制限の中で、何を学びましたか。神様の御心から、苦しんでおられる方、自分を顧みず苦しんでいる方の力になってさしあげている方々のことを感じ取ることができればいいですね。
「生きていれば平凡な日常のありがたみとそれが特別だったことを学ぶだろう」という文が頭に浮かびました。
私たちの生活は、小さな小さな神様からの奇跡の積み重ねで日々を送っていることに、今までの生活を失ってみて改めて神様に感謝しないではいられません。
さて、前置きが長くなりました。5月は聖母月、マリア様の月です。各クラスや校舎の各階の廊下などには月ごとに今月の「みことば」が張り出されていますが、皆さんはどう受け止めているのでしょうか。ちょっと掲示物に心をとめ、読んでほしいと思います。このみことばには、あなたを豊かにしてくれることが語られているのです。
〇 今月のテーマ 「恵み」
「おめでとう恵まれた方、主があなたとともにおられる」
(ルカによる福音書 第1章28節)
5月は聖母月です。一人一人が「小さなマリア」を目指して・・・・
私の話が終わりましたら、あなたが「小さなマリアになるためにできること」と「新型コロナウイルス感染症で苦しむ方々のために」と神様に祈りをつづります。どうぞ、神様にあなただったら、どんなことを祈るか考えながら聴いてください。
海星女子学院は謙虚であること、へりくだって学ぶことの大切さ、美しさを大切にしています。心の美しさ、清純さ、自己の尊さを汚すことのない高貴さとともに、ありのままの自分をよしとする「謙遜さ」を学び他の人の立場に立ってものを思い、行動し、支え合う温かな優しさをマリア様の願いから学びます。
マリア様はイエス・キリスト様のお母さまであり、全人類の母でもあります。美しさ、温かさ、優しさ、そして慎み深さに心のまなざしを向けてみましょう。マリア様は「神の母になる」との天使のお告げに、戸惑いをしめされながらも、ついには「私は主のはしためです。お言葉の通りに好みになりますように」と、「神にできないことは何一つない」との天使の言葉を受け入れられます。天使の言葉を、謙虚に受け入れられます。
大天使は、この子は人間の結婚生活の愛の結晶として授かるのではなく、神が直接にマリアの胎内に送られたことを告げます。信仰深いマリアは、人間的常識をはずれたことでも、すべてのものの父である神がなさることなら、疑うことなく受け入れました。
私たちにとって、納得できないことや不合理と思うことを素直に受け入れたり、胸に納めておくことは大変難しいことです。しかし、マリア様のこの謙虚な同意がなければイエス様の誕生はありませんでした。
5月は全世界のカトリック教会でも本学院にとって特別の意味を持つ月。ラテン語で「ステラ・マリス」という「海の星」つまり「聖母マリア」様を意味するからです。
マリア様の心の美しさ、清純さ、貪欲で自己の尊さを汚すことのない高貴さとともに、ありのままの自分をよしとする「謙遜」を学びましょう。
この聖母月にマリア様の美しい心を学び、さらにあなたは美しい女性に「小さなマリア」になれますように。
「小さきは、小さく咲かん」
小さな花は大きくなれないかもしれない。大きな花は小さくなれないかもしれない。しかし、大きな花にも小さな花にも、美しく咲くことはできます。
「小さなマリアになる」とはどんな人のことだと思いますか。小さなマリアの姿をいくつか参考にあげてみました。
・マリア様から、謙遜、分け隔てなく誰にでもやさしく接するひとに
・自分勝手な生き方ではない人
・みんなが幸せに暮らせることを願える人に
・自分の役割を大切に努力できる人に
・善悪に気づき正しい道を歩むことができる人に
・私を平和の道具として使い、その喜びを大切にできる人に
・考え方が違う人ともよく理解し合える努力を大切にできる人に
・困っている方に力になってあげられるわたしでありますように
・誰もが互いに受け入れ、尊重できる私でありますように
・どんな時でも希望を失わず、ひたむきに努力できる人に
・より温かく人に親切をしたいという心を大切にできる人に
・言い返したり、仕返しをしたり、いらだったりしない、やさしい心を育ててください。
マリア様のイメージがつかめましたか。そして私はどんな人になることをあなたはのぞんでいますか。
最後に皆さんの先輩が願った祈りを一つ紹介します。
♰ マリア様 自分の進むべき道を光照らしてください。
神の道具として世のため人のために役立てるようお導きください。
今年は、全校生徒が一同に集まることができませんので、5月の臨時登校日に各クラスで放送により聖母月の集いを行います。
一人一人が聖母マリアについてよりよく知る機会となりますように。そして、暗い闇夜でも人類を導く海の星であるマリア様に新型コロナウイルス感染症により苦しみ、悩み、不安の中にいる世界中の人々のために私たちも心を合わせ、共に祈りをささげましょう。
宗教科 阿部光喜
外出自粛、緊急事態宣言、濃厚接触者、クラスター、オーバーシュート、ソーシャルディスタンス、フィジカルディスタンス、パンデミック、私たちに馴染みのなかった漢字やカタカナの言葉に囲まれ、ついには、Stay Home 家にとどまろうと、およそ2か月の日々を過ごしてきました。今まで経験したことのない状況に、赤ちゃんも、子どもも、大人も、そして高齢者の方々にも容赦なく新型コロナウイルスの恐怖に遭遇しています。私たちは、何とか「いのち」を守るための努力がなされ、一刻も早くこのウイルスから解放されることを祈っています。そして、やっと数日前緊急事態宣言が解除され、新たに「新しい生活様式」で過ごすことを考慮して、新型ウイルスと共存していかなければなりません。今、「感染しないように」ではなく、「自分が感染していると考えて行動しなければならない」と呼びかけておられました。
皆さんはこのいろいろな自粛制限の中で、何を学びましたか。神様の御心から、苦しんでおられる方、自分を顧みず苦しんでいる方の力になってさしあげている方々のことを感じ取ることができればいいですね。
「生きていれば平凡な日常のありがたみとそれが特別だったことを学ぶだろう」という文が頭に浮かびました。
私たちの生活は、小さな小さな神様からの奇跡の積み重ねで日々を送っていることに、今までの生活を失ってみて改めて神様に感謝しないではいられません。
さて、前置きが長くなりました。5月は聖母月、マリア様の月です。各クラスや校舎の各階の廊下などには月ごとに今月の「みことば」が張り出されていますが、皆さんはどう受け止めているのでしょうか。ちょっと掲示物に心をとめ、読んでほしいと思います。このみことばには、あなたを豊かにしてくれることが語られているのです。
〇 今月のテーマ 「恵み」
「おめでとう恵まれた方、主があなたとともにおられる」
(ルカによる福音書 第1章28節)
5月は聖母月です。一人一人が「小さなマリア」を目指して・・・・
私の話が終わりましたら、あなたが「小さなマリアになるためにできること」と「新型コロナウイルス感染症で苦しむ方々のために」と神様に祈りをつづります。どうぞ、神様にあなただったら、どんなことを祈るか考えながら聴いてください。
海星女子学院は謙虚であること、へりくだって学ぶことの大切さ、美しさを大切にしています。心の美しさ、清純さ、自己の尊さを汚すことのない高貴さとともに、ありのままの自分をよしとする「謙遜さ」を学び他の人の立場に立ってものを思い、行動し、支え合う温かな優しさをマリア様の願いから学びます。
マリア様はイエス・キリスト様のお母さまであり、全人類の母でもあります。美しさ、温かさ、優しさ、そして慎み深さに心のまなざしを向けてみましょう。マリア様は「神の母になる」との天使のお告げに、戸惑いをしめされながらも、ついには「私は主のはしためです。お言葉の通りに好みになりますように」と、「神にできないことは何一つない」との天使の言葉を受け入れられます。天使の言葉を、謙虚に受け入れられます。
大天使は、この子は人間の結婚生活の愛の結晶として授かるのではなく、神が直接にマリアの胎内に送られたことを告げます。信仰深いマリアは、人間的常識をはずれたことでも、すべてのものの父である神がなさることなら、疑うことなく受け入れました。
私たちにとって、納得できないことや不合理と思うことを素直に受け入れたり、胸に納めておくことは大変難しいことです。しかし、マリア様のこの謙虚な同意がなければイエス様の誕生はありませんでした。
5月は全世界のカトリック教会でも本学院にとって特別の意味を持つ月。ラテン語で「ステラ・マリス」という「海の星」つまり「聖母マリア」様を意味するからです。
マリア様の心の美しさ、清純さ、貪欲で自己の尊さを汚すことのない高貴さとともに、ありのままの自分をよしとする「謙遜」を学びましょう。
この聖母月にマリア様の美しい心を学び、さらにあなたは美しい女性に「小さなマリア」になれますように。
「小さきは、小さく咲かん」
小さな花は大きくなれないかもしれない。大きな花は小さくなれないかもしれない。しかし、大きな花にも小さな花にも、美しく咲くことはできます。
「小さなマリアになる」とはどんな人のことだと思いますか。小さなマリアの姿をいくつか参考にあげてみました。
・マリア様から、謙遜、分け隔てなく誰にでもやさしく接するひとに
・自分勝手な生き方ではない人
・みんなが幸せに暮らせることを願える人に
・自分の役割を大切に努力できる人に
・善悪に気づき正しい道を歩むことができる人に
・私を平和の道具として使い、その喜びを大切にできる人に
・考え方が違う人ともよく理解し合える努力を大切にできる人に
・困っている方に力になってあげられるわたしでありますように
・誰もが互いに受け入れ、尊重できる私でありますように
・どんな時でも希望を失わず、ひたむきに努力できる人に
・より温かく人に親切をしたいという心を大切にできる人に
・言い返したり、仕返しをしたり、いらだったりしない、やさしい心を育ててください。
マリア様のイメージがつかめましたか。そして私はどんな人になることをあなたはのぞんでいますか。
最後に皆さんの先輩が願った祈りを一つ紹介します。
♰ マリア様 自分の進むべき道を光照らしてください。
神の道具として世のため人のために役立てるようお導きください。
今年は、全校生徒が一同に集まることができませんので、5月の臨時登校日に各クラスで放送により聖母月の集いを行います。
一人一人が聖母マリアについてよりよく知る機会となりますように。そして、暗い闇夜でも人類を導く海の星であるマリア様に新型コロナウイルス感染症により苦しみ、悩み、不安の中にいる世界中の人々のために私たちも心を合わせ、共に祈りをささげましょう。