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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】特別の1年が終わります 校長 山田 耕司

新型コロナウイルスの蔓延
○ 野生の動物の体内に寄生するウイルスが食物連鎖によって人間に寄生し発症する病例がまたも発生しました。1か月で全世界に蔓延する勢いです。
 昨日、政府は全国悉皆で小中高・特別支援学校の一斉休校を要請しました。本校では2月26日に出しました「お知らせ」の通り対応をしてまいりましたが、新たに本日出しました「お知らせ」の内容でさらに厳しい取り組み進めてまいります。子どもたちの心境を考えますと誠に残念です。
 報道では予防対策について各方面から危惧する声が聞かれますが、未経験の出来事への対応ですから過去のウイルス対策の経験を生かすことになります。臨時休校中もご家庭で①手洗いの徹底②うがいの徹底③マスク装着の徹底④1時間毎の部屋の換気の徹底⑤人ごみを避けるをよろしくお願いいたします。これらのことをしっかりと身につけ実行し、感染で苦しむ人のために祈り、予防対策に勤しんでいる方々に感謝の念を持つ子どもになれるよう願っております。

今年の初雪
〇 2月17日福岡で初雪が降りました。1891年に観測を始めて以来最も遅い初雪だそうです。福岡の桜の開花は3月15日と報じられました。例年より10日早くなります。ところが我が家の私が植えた100個のチュ-リップはなかなか芽を出しません。自然は気候の変動に敏感です。どうも地球の温暖化はかなりのスピードで進んでいるようです。

札幌市より学校視察
〇 2月21日の午後、札幌市公立小学校の先生4名が学校視察に来校されました。福岡での研修会がコロナウイルス関連で急に中止になったために「この機会に私立小学校教育の現状をぜひ知りたい」との希望からです。本校の教育を一人でも多くの方に知っていただきたいと思いお招きしました。5年生の国語と6年生の宗教を参観していただきました。

〇 先生方が特に関心をもたれたのは、宗教教育・海星100冊・ガイアの森・作文力です。
 学習指導要領の改訂に伴い、日本の小学校は全国悉皆で教科「道徳」に取り組んでおります。しかし教育現場では「徳を教えることはできない」(ソクラテスの言葉)と混迷が続いています。指導は教科書による場合が殆どです。道徳教科書の内容を見ますと、殆どが「ルール」と「マナー」と「心のもちかた」で「道徳」は一部です。道徳を教科としている国は少なく、中国・韓国・北朝鮮・旧ソ連そして日本です。一方、シチズンシップ教育(市民教育・人権民主主義教育)を教えている国もあります。民主的モラルや法的規範としての市民性が教えられています。
 75年前日本はシチズンシップ教育の理念を欧米より取り入れ「小学校社会科」をスタートさせました。しかし、1950年~1960年代「豊かな生活」を求める社会の潮流の中で大学進学熱が高まり、知識重視の社会科に変容していきました。
 6年生の宗教の時間を参観された先生方は大いに納得され、教科「道徳」がめざしたい「善を追求する自律性」の姿を子どもたちに見ましたと言われました。
 
フランシスコ教皇
〇 教皇は離日の折に一つの言葉を残されました。
「人類は善に向かうか、悪に向かうか、将来、平和をつくっていくのは若者です」
地球温暖化が加速する中「本当にこれでいいのでしょうか」。
豊かさの中でさらなる成長を求める中で失われてきたものが多々あります。このままでは「地球はすり減っていく」ばかりです。人間の求める「豊かさ」が「成長する」ことから「成熟する」ことへ変わってほしいと思います。人間の長い歴史の中で胸に刻まれた「真・よいもの」は退化しません。忘れているなら今取り戻しにいくことが必要です。

 特別の1年
〇 平成から令和に年号が変わり心新たに「平和」への期待が高まりました。フランシスコ教皇が38年ぶりに来日され、地球の真の平和のために「核の廃絶」に共に行動しましょうと被爆国日本・個人に呼びかけられました。年が明け「東京2020」に期待を膨らませる世界にコロナウイルスが蔓延しています。
 海星っ子のこの1年の成長を確かに感じながら期待と危機への克服の力・態度の醸成を願います。改めて本校のめざす子どもの姿「12歳のわたし ぼく」を見つめながら、人に対しては多面的に、生命に対しては多角的にとらえ行動する子どもに育ちますようにと。