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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】あなたに話があります 校長 山田 耕司

○ 令和最初のお正月を、如何過ごされましたか。子どもたちは「お年玉いくらもらった」が最初の挨拶のようです。
 学校からの子どもたちへのお年玉は温かい便器です。愛校バザーの収益金を使わせていただいて、児童トイレをリニューアルいたしました。便器は3種類用意しました。温座便器・除菌スプレーつき温座便器・小型シート付き便器です。皆さん喜んでくれるかな?

新年明けましておめでとうございます

○ ローマ教皇フランシスコさまを昨年秋に迎えました今年のお正月は、カトリック学校にとりまして特別のものとなりました。教皇は「あなたに話があります」とすべての人に語りかけられました。勿論私たち海星小学校の教職員にも児童にもお話がありました。
TOKYO 2020でわく日本ですが、世界を見回すとイラン・北朝鮮・レバノン・中国と平和を揺るがす出来事が多発しています。地球上の子どもたちの4人に一人は学校にも通えません。児童労働力として家族のために働いています。2時間かかって家族のために水汲みをすることを日課としている女の子もいます。食べるものがなく大変な思いをしている子どももいます。そのような中、私たちは、福岡出身の医師 中村 哲さんが「よきサマリア人のたとえ話」(ルカ福音書10章25-36)のような生き方をされたことに大きな感銘を受けました。

○ 私たちは、自分や自分のゆかりのある人の幸せを追求するに留まらず、隣人や他者の幸せにも言及せねばなりません。
 私たちは50数年前、マリアの宣教者フランシスコ修道会のシスター方が、どのような思いで福岡のこの地に福岡海星女子学院を開かれたかを想起し、その原点に返ってさらに充実した学校づくりに勤しみたいと思います。

○ クリスマスの聖劇をご覧いただいたことでしょう。クリスマスに起こった出来事が凝縮され物語として描かれています。カトリック教会ではこの出来事を次のように5つのミサによって祝い表現します。
 12月24日(クリスマス前夜)のミサでは、マタイ福音書1章全体が読まれます。マタイ福音書1章1-17章「イエス・キリストの系図」、続いてマタイ福音書1章18-25節「父としてのヨセフの資格」(ヨセフへのお告げ)が読まれます。大工のヨセフはイエスの養父です。中世の宗教画「受胎告知」では、大天使ガブリエルがマリアにお告げをする場面が多く描かれています(ルカ1・26-38)が、ここでは大天使によってヨセフが「マリアがイエスを身ごもっている」ことを知らされます。
 12月24日~25日の夜半のミサでは、「ベツレヘムでのイエスの誕生」(ルカ2章1-7章)が読まれます。若い二人だけの出産です。家畜小屋のわらの上で救世主が誕生する出来事を深く黙想します。
 続いて12月25日の早朝のミサでは、「羊飼いたちのイエス訪問」が読まれます。神であるイエスの誕生に最初に招かれたのは当時4K労働者であった羊飼いたちでした
 12月25日の日中のミサでは、ヨハネ福音書1章1-18節の「神である御言葉」「人間となった御言葉」の二つの賛歌が読まれ神秘を祝います。これらの4つのミサを通してイエスの誕生の神秘に寄せる黙想・祈り・賛歌が続きます。因ってヨーロッパのクリスマスは静寂の内に進んでいきます。
 2週間後1月5日(日)は、「東方の占星術・天文学の博士(学者)のイエスを礼拝」(マタイ2章1-12節)が読まれます。
 イエスの誕生により、ユダヤ民族の一神教であった「ヤーウエ」の宗教が、異邦人を受け入れることで、すべての人を救う世界宗教に転換します。イエスの「ご公現」を祝います。
 キリスト教徒でなくても日本の子どもたちもクリスマスを祝う大切な意味がここにあります。

○ フランシスコ教皇は「『地球上に生きるすべてのものの命』を守るために働きなさい」と、私たちにおっしゃいました。人間の命は人間の生命であり尊厳でもあります。
 クラスの中で困っている子が「わたし困っているよ」と 言えるクラスをみんなでつくりましょう。自分の幸せのため中心に勉学を頑張ったり、楽しく遊んだりするのではなく、「困っている友だちの笑顔を見つめる喜び」も味わいましょう。そのためにあなたはどんな行動をとりましょうか。カトリックの学校に通う喜びをすべての子どもに味わって欲しいのです。そして、将来一人ひとりにその子に相応しい神さまから与えられた使命を果たすために、心を体を頭脳を磨いて欲しいのです。特別な1年が始まりました。