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【小学校の校長室から】ローマ教皇日本訪問 校長 山田 耕司

○ 全力で頑張ったファミリースポーツデーを終え、今週末は、子どもたちが待ちに待った「愛校バザー」です。 海星ファミリーの楽しい行事が続きます。本当に海星ならではの楽しい学校生活が送れます。保護者後援会の皆様のご支援ご尽力にいつも深く感謝いたしております。
さて、ご案内のようにフランシスコ教皇様が11月23日に来日されます。24日は長崎と広島訪問、25日は東京訪問、26日に離日のスケジュールが発表されました。長崎と東京では教皇司式の「ミサ聖祭」が行われます。私も数人の先生方と長崎のミサに参列し、翌月曜日の「全校朝礼」で子ども達にその様子や教皇メッセージ・感想を伝えたいと思います。

○ 私は18年前、ロンドンでの勤務の帰途、当時バチカン勤務であられたイエズス会の神父様の計らいで「教皇謁見(集団)」の機会を与えられましたが、当日ローマ空港閉鎖(空港職員ストライキ)のため実現できませんでした。今回待ちわびていました夢が叶います。
子ども達には各学年の「宗教」の時間に「フランシスコ教皇様」を主題に取り上げ、教皇来日のテーマ「すべてのいのちを守るために」を学び合いたいと計画しております。また、全児童にフランシスコ教皇様日本訪問記念の小さな記念品を用意したいと考えております。

○ 教皇様は現在82歳。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでイタリア系移民の子として生まれ、2013年3月にアメリカ大陸初の教皇として選出されました。
アルゼンチンの大司教だった頃から自家用車は持たず公共交通機関を利用し、場末の質素なアパートに住んで自炊をし、下町の「小さくされた人々」に寄り添う姿勢をとっておられました。

○ 今日の日本には、いのちと平和に関する諸問題が山積しております。経済、環境問題、近隣諸国との関係(韓国・北朝鮮・ロシア・中国・台湾)等の問題のほか、大規模な天災や原発事故からの復興も持続的な課題として存在します。いのちの尊厳を踏みにじる事件も少なからず発生し、孤独や孤立のうちに誰からも助けを得ることなく、いのちの危機に瀕している方も少なくありません。教皇様がこの度の日本訪問で、この現実の中に生きる全ての人へ、神様のいつくしみと愛を示し、希望を生みだしてくださることに期待しております。
私たちは、一般的に「暴力は暴力で叩き潰したい、お金の力にお金で打ち勝ちたい、賢い人をさらなる賢さで打ち負かしたい」と思いがちです。しかし、この世の力でこの世をただすことは難しいことです。不可能かもしれません。フランシスコ教皇様は「この世界は福音の価値観で変わる」と固く信じて、その通りに生きておられる方です。

○ 9月23日ニューヨーク国連本部での「地球温暖化対策サミット」で一人の女子高校生(16歳・スウェ―デン人)が、世界の首脳に地球崩壊のドラマを始めた「気象変動問題」について訴えました。「(あなたたちは)経済成長の話しかしていない」「あなたがたは私たちを裏切っている。でも、若い人たちはあなたの裏切りを悟りはじめている」と。
2018年、彼女の暮らすスウェーデンが熱波と山林火災に襲われました。「二酸化炭素の大量排出」に伴う気候変動が原因とされます。彼女は「地球崩壊」が始まったと地球温暖化阻止と気候変動問題に国家が積極的に取り組むことを訴えました。その行動として、毎週金曜日学校を欠席し、座り込みによる「学校ストライキ」を始めました。この行動はSNSによって欧州各地に拡散されました。賛同する若者が「気候変動問題」のデモンストレーションに加わりました。その輪は欧州から世界に広がり、南太平洋の島々の若者も立ち上がりました。このままでは国土が太平洋に沈みます。
 彼女の訴えは、2015年発表された教皇教書「ラウダート・シ」と同じ趣旨です。祈りと共に行動することの大切さ、小さくされた地球上の被造物のいのちの尊厳を求める「福音的価値観」をここに学びます。