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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】第3号 平成21年5月7日 校長 山田 耕司 

海星の教育        

O 子ども達の規範意識が低下しています。文部科学省は、今回の学習指導要領の改訂で幼稚園(教育要領)から高等学校まで「心の教育」道徳教育の重点化を説いております。小学1年生に「心はどこにありますか」と問いますと、たいていの子は胸のあたりに手をあてます。時には首をかしげながら頭をさす子もおります。次に「心は見えますか」と尋ねます。しばしの沈黙の後、「見えません」と返事をします。「友達のやさしい行為にその人の心が見えたことはありませんでしたか。反対にいじわるされたと悲しくなったことはありませんか。」と、聴きます。心は行動や言葉を通して見えることもありますね。
O 「心の教育」ですから、心を育てるのです。それも自分自身で醸成するのです。これは、子どもにとって大変難しいようですね。
心は心理的な精神的な働きのことですから、人間の持つ三つの心的要素「知性・感情・意志」を考えてみましょう。心が育つというのは、感情においては細やかになることです。知性においては判断がより確かになることです。そして意志が益々強くなることと言えます。
一般に、学校教育では、「心の教育」と言いながら、行動のあり方の指導や言葉づかいの指導に力を入れていることが多いようです。私たちは、「心の教育」ですから、「知・情・意」の働きに目を向けた指導をすることがよいと考えます。子どもをほめるときでも、行動をほめるのではなく、その時の心のあり方をほめる方が大切と考えております。
O 海星小学校では、道徳教育を超える「宗教教育」を週2回行います。
月曜日には、全校集会で聖書の朗読の後、校長やシスター島村からその朗読の箇所の話を聴きます。その後、教室に帰り自分の率直な思いを小作文に綴ります。この小作文は「みこころファイル」にとじ合わせて行きます。そして定期的に読み返して自分の心の変化を読みとり再び記録をしていきます。このようにして「心のポートフォリオ」を作っています。
 「宗教」の時間は、シスター島村と担任がティームティーチングで行います。この時間の学びを日常生活に転移しやすいように工夫をしています。
O 一人ひとりの個性を大切に育むためには、確かな学力を身に付けさせると共に、目の前に立ちはだかる厳しい現実を現実として受け止め、その先に展開してくる未来を信じ、現実を背中に背負い直しながら歩いていく、あきらめない、たくましい心を持った子どもを育むことが大切だと私たちは思っております。
 「宗教教育」を通して「心の教育」を確かに行う海星ならではの教育です。