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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】バトンタッチ 教頭 米倉信彦

○今年のゴールデンウィークは、前半の連休、後半の連休ともによい天気に恵まれました。それぞれのご家庭でお子様方と楽しい時間を過ごされたのではないかと思います。
 さて、今から40年以上前、私がまだ小学5年生だったころのお話です。当時は5月4日がまだ『みどりの日』ではありませんでしたから、ゴールデンウィークは飛び石連休になることが多くありました。しかし、その年は4日が日曜日にあたり、まとまったお休みが取れるので家族で安芸の宮島(私の実家は、安芸の宮島の対岸にありました。)に1泊2日のキャンプに行こうということになりました。私たち3人の兄弟はとても喜んで、早くから準備に取り掛かりました。長男の私は鍋や飯盒・皿や、食糧など、二男は家族の衣類など、三男は「おやつ隊長」に任命され、小さなリュックサックに家族のおやつを入れてもらい、当日を楽しみに待っていました。
 しかし、現在のように車できれいに整備されたキャンプ場まで行ってバンガローに泊まり、BBQを楽しむのとはわけが違います。電車で宮島の対岸まで行き(当時実家には車がありませんでした。)船で島に渡ります。そして、キャンプのできる宮島の裏側まで山道を歩いて行くのです。父は、勤めていた学校からテントを借りてきてくれました。昔のテントですから重さは20㎏近くあったのでしょうが、一人で担いで運んでくれました。また、母もたくさんの食糧を持って歩いてくれました。3男は途中でおんぶしてくれと半泣きになって頼んできました。今思うと3歳になる弟にとっては過酷なキャンプだったことでしょう。
 近くの小川で流れをせき止めて浴槽を作り、お風呂代わりにしたこと、夕食を食べているとシカが狙いに来て大騒動になったこと、テントで寝る時は、海の波の音がとてもここちよかったこと、帰りの山道で、のどが渇いたので父から教わって湧水を飲んだこと、当時の楽しかったこと、印象に残ったことなどは、40年以上たった今でもまだ鮮明に覚えています

○13日(日)は、「主の昇天」の祝日でした。

【マルコによる福音】
 そのとき、イエスは11人の弟子に現れて、言われた。「全世界に行って、すべての造られたものに福音をのべ伝えなさい。信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る。」
 主イエスは、弟子たちに話した後、天に上げられ、神の右の座に着かれた。一方、弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した。主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった。

 イエス様は、天に帰られる前に弟子たちに、「これからはあなた達の出番です。わたしのやってきた宣教を皆さんが引き継いでやっていきなさい。」とご命じになられ、バトンタッチされたのです。そこで弟子たちは大変不安ではあったのでしょうが「聖パウロの伝道旅行」などにみられるように自分の置かれたところで、精一杯イエス様からいただいたバトンを次の人に渡すべく福音宣教をされたのです。
 この聖書を読んで、私は自分の父や母から受け継いだものを自分の子ども達にどれだけ伝えられただろうかと考えてしまいました。前述した「宮島キャンプ」。同じことは出来ないにしても、子ども達が大人になって自分の子ども達に伝えたいと思うものを残せてやれたのだろうか。
 保護者の皆様は、ご自分のお子様方に何をバトンタッチされますか。