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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】光あふれる春を待つ 副校長 野口 美智子

 立春を過ぎ、寒さが戻ることはあっても柔らかな日差しに、芝生広場のパンジーやプリムラの色が少しずつ鮮やかになってきたように感じます。マリアロビーでは、5年生の子ども達によって飾られた雛飾りが、マリア様と共に子ども達の毎朝のお祈りを見守ってくれています。
 今年度も、全校のみんなで取り組んでいる「挨拶運動」が、すっかり海星の朝の風物詩になっています。たすきをかけて呼びかける子どもが、1年生から6年生までの縦割りなので、どの学年の子どもにとっても、自分のクラスのお友達から呼びかけられていることになります。全校の子ども達が仲の良いのが海星の自慢の一つですが、やっぱり自分のクラスのお友達から呼びかけられれば、よりいっそう身近に感じられるようです。1年生の子ども達も、「自分から」「相手の目を見て」「笑顔で」など、呼びかけの言葉のカードを手に持って、大きな声で挨拶をしています。雨の日は、マリアロビーで「挨拶運動」をしています。休み時間には、「会釈」を呼びかけていることもあります。2月にもなると、どの学年の子どももすっかり成長して、ひとつ上の学年への進級の準備ができてきているようです。子ども達の笑顔から、「光あふれる春を待つ」そんな言葉が浮かんできます。

 ところで、2017年1月14日から3月20日まで福岡市博物館において、フィンランド独立100周年記念の「フィンランドデザイン展」が開催されています。学校に送られてきたパンフレットには、「『森と湖の国』フィンランドの人々は、夏は白夜、冬は極寒という厳しい自然と共に生き、その中から楽しみを見いだしつつ日々の暮らしを送ってきました。」とありました。ちょうど同じ時期に目にした初等教育資料の2月号に、文部科学省初等中等教育局視学官望月昌代氏が、昨年PISA型学力の育成を研修テーマに、フィンランドを訪問されたときのことを書かれた文がありました。「フィンランドの冬季は、午後3時ごろには太陽が沈み、一日中暗闇の中にあるような感じだが、それゆえに夜の街を彩るイルミネーションはひときわ鮮やかで美しい。木材を多用し、赤やオレンジなどの鮮やかな色のインテリアにも目を奪われる。」との部分に心惹かれました。フィンランドの家具・食器・テキスタイルなど、日常で使われ、世界中で愛されているシンプルであたたかい作品達に、ぜひとも会いたいと福岡市博物館を訪ねてみました。4体のブロンズ像に迎えられハーフミラーの入り口を入ると、正面階段を上がったところに赤やオレンジの色鮮やかなテキスタイルが天井から吊り下げてあるのがいきなり目に入りました。たった3枚のテキスタイルで、周りの雰囲気がまったく違うものになっています。その迫力にちょっとびっくりしました。夏は白夜、冬は極寒という厳しい自然の中から、生まれたデザインなのだなと感じました。もしかしたら、「光あふれる春を待つ」そんな思いや願いがデザインの中に入っているのかもしれません。海星の子ども達にこれらのテキスタイルを参考作品として見せて、自分のお気に入りをデザインさせてみると、素敵なデザインができるのではないかと思いました。子ども達は、すばらしい感性を持っています。一つの模様から、次々に新しい模様を作り出して行きます。「あの子はどんな模様を描いてくれるかな」「この子はきっと細かくびっしりと描くだろうな」などと考えながら会場を回っていると、たくさんの子ども達に見せたいものに出会いました。様々な形のいす、ガラスの鳥、ムーミンの原画、陶製のレリーフなど・・・。見終わって外に出ると、冷たい風に思わずコートの襟をかき合わせるせるような寒さでしたが、心の中には温かいものが残りました。

 さて、2月19日(日)は学院の講堂で公開学芸会を開催します。学芸会では、各学年演目のテーマが決まっていて、子ども達は6年間で様々な演劇を体験します。

・1年生 創作劇です。担任が目の前の子どもの実態と「子どもに気づかせたい大切なもの」をテーマに創作します。今回は「アシジのフランシスコ」です。

・2年生 民話劇です。日本の文化伝統を大切にする学校です。児童の好きな民話から担任が台本を書き下ろします。今回は「きつねのききみみずきん」です。

・3年生 英語劇に挑戦します。「英検」をめざしてがんばっている子もいます。今回は、「おおかみと7匹のこやぎ」です。

・4年生 生活劇や創作劇に取り組みます。教科書の中から題材を選ぶのが特色です。今回は新美南吉の名作
「ごんぎつね」です。

・5年生 例年クリスマスに聖劇を公開します。今年度は定番「主のご降誕」に替え「4人目の博士」を上演しました。今回は「合唱と合奏」です。

・6年生 宗教劇です。6年間海星で祈り学んだカトリック・キリスト教の体験や修学旅行の学びの中から担任と児童で創作します。今回は本校の創立に因む5人のシスターの物語「アシジの光」です。

 2月10日(金)の校内学芸会では、各学年とも公開学芸会で自分たちのメッセージがよりよく伝わるようにするための課題がはっきりしたようです。どの学年の練習にも、最後の頑張りが見られます。ご家庭でも励ましの言葉をかけていただくとともに、当日はどうぞご家族でおいでください。お待ちしています。