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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】新しい年のはじめに 副校長 野口美智子

 海星女子学院の正門を入って、左へ緩やかにカーブしながら附属小学校へと続く道を「哲学の道」と呼ぶようになったのは、修道院にいらしたシスター方だったのでしょうか。四季折々に美しい「哲学の道」に、鮮やかな藪椿の花が咲いています。濃い緑の葉の中に、顔を見せる赤い椿の花の力強さは、たくさんある「海星の冬の楽しみ」の一つです。

 1月10日(火)は、3学期の始業式でした。いつもよりちょっと長い冬休みを終えて、子ども達が小学校に戻ってきました。芝生広場で登校してくる子ども達を迎えていますと、クリスマスやお正月などたくさんの思い出とともに、新しい年への決意を胸に登校してきているのでしょうか、どの子もなんとなく引き締まったとてもよい表情で、挨拶をしてくれました。
            
   ・元日に 飛梅開花 いい予感

   ・杉の木は まっすぐ伸びて 初御空

   ・きらきらと 水辺にうつる 初日の出

 2017年を迎えて、新たな気持ちでがんばろうとする子ども達の俳句を、2年生の「わかば」から取り上げてみました。1句目は、飛梅の開花を見て素直に喜ぶ作者の顔が浮かんできそうです。2句目、元旦の真っ青な空にまっすぐに伸びる杉を見ながら、何を思っているのでしょうか、今年にかける思いが伝わってきます。3句目、空だけでなく、水辺にも初日の出があったのですね。きらきらという言葉から、お正月らしい華やかさが伝わってきます。2年生だけでなく、本校の子ども達は、「海星俳壇」に取り組んでいるおかげもあって、言葉に対して非常に豊かな感性・感覚を持っていると感じることがよくあります。
一人ひとりを褒めたり、励ましたりしながらこのよさを伸ばしていきたいと考えています。

 ところで、1月6日(金)の朝日新聞に、「私の折々のことばコンテスト2016」の審査結果が発表されていました。中学生と高校生から、心に響いた「ことば」とその思いを募ったもので、応募が27,242作だったそうです。

  ・「ハーフ」じゃない「ダブル」だ   ・・・父
  ・「ありがとう」の反対は「あたりまえ」・・・母 
  ・点と点をつなぐ・・・スティーブ・ジョブズ
  ・「微力」だけど「無力」じゃない・・・植林体験事業でベトナムに行ったときの他の参加者

など、身近な家族から歴史上の有名人まで、様々な人の「ことば」が中高生の心に根付いていました。
応募作に多かったのは誰の「ことば」かというと、有名人(5,261作品)、友人(3,955作品)、母(3,275作品)、担任など学校の先生(2,835作品)と続きます。
母が父(1,327作品)に比べて多いのは、日ごろの関わり方の違いでしょうか・・・。小学生では、中高生より、より身近な人の言葉が、心に響いているのではないかと考えられます。また、「折々のことば」筆者・審査委員長の鷲田清一さんは、「安全な言葉だけでなく、自分が傷ついた言葉や誰かを傷つけてしまった言葉もあるはず。人間には傷つかないとわからないことがある」と述べています。子ども達にも言葉の力について改めて考えさせていく必要がありそうです。

 1月12日(木)の各新聞には、20日に退任するオバマ米大統領が、地元のシカゴでお別れ演説に臨んだことが報じられていました。2008年の大統領選で「チェンジ」を訴え、黒人初の米大統領に選ばれたとき、スローガンだった「イエス・ウィー・キャン」の言葉に、大勢の人が力をもらったのではなかったでしょうか。ノーベル賞受賞のとき、広島訪問のときなど、今改めて、オバマ米大統領の演説を読み返してみると、言葉の力について考えさせられます。

 本校の子ども達は、2月10日(金)の校内学芸会、2月19日(日)の公開学芸会に向けて、いよいよ練習を始めていきます。言葉を大切に指導し、言葉の力について考える良い機会になればと考えます。ご家庭でも、どうぞ励ましのお声かけをよろしくお願いいたします。

 さて、12月14日付のプリントでお知らせしていましたが、1月16日(月)に、海星小学校にフランス料理シェフ・濱野雅文さんをお招きして、4・5・6年生対象の親子講演会「夢に向かって」を予定しております。講師の濱野雅文さんは、現在フランスで活躍されているフランス料理一つ星レストランのシェフです。どうぞたくさんのご参加をお待ちしております。
   ・会場   本校2階フランシスコ・ホール
   ・開始時刻 10時40分
      ※ 参加ご希望の方は、10時30分までにフランシスコ・ホールにお入りください。