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【小学校の校長室から】年頭に思うこと 副校長 野口 美智子

年頭に思うこと       
   
 カトリックでは、2015年12月8日~2016年11月20日は、「いつくしみの特別聖年」です。1月3日付のカトリック新聞は、教皇フランシスコがサンピエトロ広場での一般謁見の講話で、「全世界の教区で祝われる特別聖年が、『普遍的な交わり』と、神が世界に示す愛といつくしみの『目に見えるしるし』となることを願っている」と語られたと伝えました。12月8日、「いつくしみの特別聖年」の開年にあたって、バチカン・サンピエトロ大聖堂の「聖なる扉」を開く式が行われ、13日には世界中の司教座聖堂などで「聖なる扉」を開く式が行われました。いつくしみの特別聖年のモットー「いつくしみ深く 御父のように」と、迷い出た人間を連れ帰るために両肩で担ぐ御子のロゴは、ともにこの特別聖年をよく表しています。新しい年を迎えるにあたり、カトリックの学校で子ども達の教育に携わる私達は、このことの意味をしっかりと考えなければならないと思います。

 1月10日(日)・11日(月)、各地で成人式が行われ、その様子が新聞・テレビなどで報道されていました。10日には、北九州市が北九州メディアドームで成人式を開き、新成人約7600人が参加しました。市は今回初めて「きちんとした服装での出席」を呼びかけていましたが、「新成人も十人十色、固定観念にこだわらず見てほしい」との意見もあったようです。11日には福岡市がマリンメッセで記念行事を行い、約9000人が集まりました。新成人による実行委員が「百花繚乱 成人って何?」をテーマに半年かけて計画したイベントがあり、実行委員長は、「自分の行動に責任を持ち、自分達を支えてくれた方々、これから出会う方々を大切にしてほしい」と新成人達に呼びかけたそうです。スーツ姿や振袖姿で友達と写真を取り合う姿だけでなく、残念ながら、道路交通法違反だったり、公務執行妨害だったり、器物損壊だったり、ハメを外し過ぎて逮捕される新成人の姿も報道されていました。51,081人が、福岡県内で大人の仲間入りをしたそうです。
 また、今年の夏の参院選から始まる「18歳選挙権」、総務省によると、18歳選挙権の導入により選挙権を得る18、19歳は計約240万人いるそうです。「18歳選挙権」で「日本の社会はよい方向・よくない方向どちらに変わるか。18歳は大人か子どもか。」2つの問いを縦軸と横軸にすえた4象限のフォーラムマップをつくり、36コマから自分の考えに近い場所を選んでもらったところ、7割近くが、どちらかというとよい方向に変わると答えたとの記事が新聞に載っていました。大人扱いされて大人になるのか、18歳はまだ子どもなのか、高等学校では模擬投票などを行っているところもあるようですが、「人は期待されたように変わる」ことを信じ、小学校段階から育てていく必要がありそうです。

 さて、昨年は、博多港に入港する大型客船の数が増え、福岡を訪れる外国人観光客の数が大きく伸びました。天神でも、デパートやドラッグストアなどに免税のお知らせがあり、さまざまな表示が日本語・英語だけでなく、中国語・韓国語でも書かれているのを目にするようになりました。国土地理院は、外国人向けの地図で使用する地図記号18種を新たに作ることを検討すると発表しています。どの国から来た人にも、どんな言葉を話す人にも分かりやすく、世界中で通用するものに、「ピクトグラム」(絵文字)があります。誰もが知っている「ピクトグラム」の代表的なものに、逃げる人を表した「非常口」のサイン、男女の姿の「トイレ」のサインがあります。男女の姿が、1970年、大阪万国博覧会にトイレのサインとして利用された当初は、これがトイレのサインであると理解できる人は少なく、その横に「便所」と張り紙がされたとか、社会に浸透するまでに約10年かかったそうです。日本でピクトグラムが最初に知られたのは、1964年の東京オリンピックでした。勝見勝氏をリーダーにした若いデザイナー達で、オリンピック全体のデザイン計画がなされ、国際的にも高い評価を受けました。全ての競技をシンボライズした斬新なピクトグラムは大変魅力的で、その後のオリンピックに「絵ことばの国際的リレー」として引き継がれていきます。今年のリオデジャネイロのオリンピックでも大変すばらしいピクトグラムがつくられているようです。これらのもとになったのは、東京オリンピックで、全てのデザインが終わったとき、リーダーの勝見勝氏が若いデザイナー達に、多くの人たちに使ってもらうために、「これらの作品の著作権を放棄する」サインを求め、全員がこれに応じたことにあるそうです。1964年当時、私はこれらの話を知りませんでしたが、あらためて日本人として誇りを感じる話です。現在、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、さまざまな取組が進められています。スポーツの結果だけでなく、それを支える一つひとつの取組の過程と結果が問われるのではないかと思います。

 本格的な寒さに、インフルエンザやノロウイルスなどの流行も心配されます。うがい・手洗い、換気、十分な睡眠、栄養などに気をつけて、元気に過ごしたいものです。ご家庭でもどうぞご協力よろしくお願いいたします。また、いよいよアクティブ・ラーニング ホールの建設が始まりました。自家用車での送迎の方法が変わっています。くれぐれも事故などのないようお気をつけください。