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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】秋の深まりとともに 副校長 野口 美智子

秋の深まりとともに


 海星小学校では秋になると、休み時間にガイアの森から、栗拾いをする子ども達の声が聞こえてきます。様子を見に行くと、ビニル袋に入れた栗を、それぞれに大事そうに見せてくれます。その中には、思いがけず大量の栗を拾った子もいます。子ども達は栗の木のある場所もよく知っていて、「今年はあそこの栗の木が、たくさん落ちていました」「あっちの栗の木は、そろそろ落ちてしまっています」などと、嬉しそうに報告してくれます。13日(火)には、「1年生にあげてください」と、2年生からたくさんの栗のプレゼントがあっていました。もしかしたら、ほんの少しですが、おうちで、ガイアの森の秋の味覚を味わわれたところもあったのではないでしょうか。また、グリーントンネルのキウイは、今年は、数は少ないのですが、一つひとつがとても大きく立派です。残念ながら全校児童にはいき渡りませんが、秋の深まりとともに、収穫の日が待たれます。

 さて、毎年10月に発表されているノーベル賞受賞者の発表が、10月5・6日(月・火)にあり、ノーベル医学生理学賞が北里大学の大村 智 特別栄誉教授に、物理学賞が 東京大学宇宙線研究所の梶田 隆章 所長に、贈られることが発表されました。授賞の対象となった業績は、それぞれ、「寄生虫による感染症とマラリアの新たな治療法の発見」と「『スーパーカミオカンデ』で、素粒子『ニュートリノ』を観測し、重さ(質量)があることを証明したこと」でした。会見でのお2人の「科学者は人のためにやることが大事だ、という思いでやってきた」「この研究は何かすぐに役立つものではないが、人類の知の地平線を拡大するようなもの。研究者の好奇心に従ってやっている」などの言葉は、ぜひ子ども達にもしっかりと伝えたいと思いました。
 
 ところで、本校では夏休みの課題として、3年生以上の子ども達全員が、「理科の自由研究」に取り組んでいます。10月中旬まで、理科室横に掲示していましたが、保護者の皆様、ごらんいただけたでしょうか。子ども達が夏休みの間に取り組んだ自由研究には、さまざまなテーマがありました。一部紹介します。「ろうそくづくり、ツバメの観察、さびのできるわけ、魚の解剖、リトマス紙の変化と液体のなぞ、透明なミョウバンつくり、プヨプヨたまご、ドライアイスの研究、サインペンの色の分離、重心、へロンの噴水、お酢のふしぎ、糖度を調べる、尿素の結晶、揚げ浜の塩体験記」などなどがありました。そこには、知的好奇心から自分なりに追究していくことの原点が見られました。
 次に、研究の動機をいくつか紹介します。「つながっている2枚の鏡を開いたり閉じたりしていると、鏡の中に映る物の数が2つになったり、3つになったりする。映る物の数は、2枚の鏡の角度と何か関係があるようだ。これを確かめてみたい。」「携帯用カイロは、ビニル袋を破ってポケットに入れると、火も使っていないのにどうして温かくなるのだろう」「3月末、道路に鳥の糞を見つけた。上を見上げると、去年の巣の近くに今年もツバメを見つけた。毎年やってくる身近な野鳥のツバメを、今年こそ、しっかり観察してみたい」「電気には大きく2つの電源がある。直流電源と交流電源である。交流電源を直流電源に変えることができるか。できるとしたらどうしたらよいか。電源をつくって詳しく調べてみたい」など、その子らしい気づきや疑問から、自分の課題をはっきり持ち、追究していく様子が一人ひとりの作品から読み取れました。
 最後の感想では、「身近なことでも深く考えていくと思わぬ発見があるものだ。今度は、これを発展させて、次のことを調べてみたい」など、次への意欲が書かれているものが多くありました。この「夏休みの自由研究」も、回を重ねるごとに、少しずつレベルアップをしています。自分なりに調べてまとめたことを、2学期始めに学級の中で発表会を行います。友達と聴き合うことで、更に自分の中で、自分の課題の解決についてきちんと整理ができ、次への課題が見えてきます。このような経過を見ていくと、今、話題になっている「Active Learning」への取組が見えてきます。
 本校では、子ども達の実験観察を重視した理科の学習指導に取り組んでいますが、日々の授業と、保護者の皆様のお声掛けが、子ども達の追究の意欲を支え、理科好きの子ども達が育っていると感じています。ご協力ありがとうございました。

 最後にうれしいお知らせです。福岡市やロボスクエアなどの主催による小学校出張講座「ムラタセイサク君・セイコちゃんがやってくる!」に申し込んでいたところ、10月30日(金)3校時、本校にロボットがやってくることになりました。全校児童で、マリア幼稚園のホールで見ることになります。ロボットの開発についての講演とロボットのさまざまな実演があります。子ども達に「夢」を与えてくれるのではと期待しています。