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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】心をつなげて~副校長 野口 美智子

「心 を つ な げ て」
            副校長  野口 美智子 

 海星小学校の朝は、「おはようございます」「おはようございます」という、明るく元気な子ども達の声で始まります。7時45分から8時までと短い時間ではありますが、多くの子ども達があいさつ運動に参加してくれています。登校してくる子ども達も、自ら進んであいさつをする子どもが増えています。本校は、これまでも「あいさつ」の大切さを子ども達に指導し、あいさつ運動に取り組んできました。昨年度は、委員会ごとに当番を決めていました。今年度は、さらに取組を進め、「子ども達があいさつに対する意識をきちんと持ち、一年間、自ら進んであいさつに取り組んでいけるようにしよう」と、学年ごとに担当を決め、あいさつ運動に取り組むこととしました。担当教師が見守る中、運営委員会の当番の子どもと、担当学年の子ども達が、児童玄関に並んであいさつ運動に取り組んでいます。本校では、あいさつのポイントとして、「笑顔で、明るい声で、相手の目を見て」と指導しています。

 「あいさつは一幕の演劇のようなものです。セリフや表情、そして動作、これらの相乗作用がそこに込められた気持ちをより強く伝えてくれます。『おはようございます』と会釈をする。 『おはよう!』といって手を振る。いずれも動作が加わることで、相手への敬意や好意が強調されます。目上の人にはていねいな言葉とていねいな動作で、友達には親しみのある言葉と、のびのびとした動作で。このように、さまざまなあいさつを使い分けられるようにしましょう。」(野口 芳宏 著、教室で教える小学生の作法より )とあるように、「あいさつ」といっても、さまざまな段階がありそうです。学年ごとに担当をまわすことにより、一人ひとりの子どもがあいさつの大切さに改めて気づき、「あいさつ名人」いっぱいの学校になってくれることを願っています。
 
 さて、4月25日、マグニチュード7.8の大地震がネパールを襲いました。周辺国を含めると、死者の数が8000人を超え、家屋約28万軒が全壊するなど被害は甚大のようです。ユニセフによると、100万人近い子どもが教室を失い、15日からとされる授業再開も被害のひどい地域では難しそうだとの報道もありました。日本からも、政府の国際救急援助隊や各NGOなどが入り、活動を続けているとのことです。そんな中でも子ども達が、レンズを向けると「ナマステ(こんには)」と微笑んだり、「ウェルカム」と声をかけたりしてくれたとの報道もありました。一言のあいさつが、心をつなぐのだと感じます。

 今回の地震で、「ネパールに輝く」という、私が教師になって間もないころ、高学年の国語の教科書に載っていた話を改めて思い出しました。結核やマラリアが蔓延するネパールの無医村で医療奉仕活動を続けた医師の話で、日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)から派遣された岩村昇博士のことだったのではないかと思います。ご夫妻で、1962年から18年にわたって、「ともに生きるために、生きるとは分かち合うこと、弱きものと」という信条のもとに、ネパールの人々のために尽くされた方です。1981年には国際ロータリー第1回「国際理解賞」、1993年にはマグサイサイ賞(アジアのノーベル賞 国際理解部門)を受賞されています。みんなで読み深めた感動を行動に表したいと、子ども達とともに古切手を集め送ったことも懐かしい思い出です。ネパールと日本を結ぶ国境を越えたつながりが、小さな挿絵のヒマラヤの峰々の美しさとともに忘れられません。12日にもマグニチュード7.3の大きな余震があり、さらに大きな打撃を受けているとのニュースに心を痛めています。一日も早く地震から立ち直り、子ども達の明るく元気な「ナマステ」のあいさつが聞こえるようになることを、心から祈りたいと思います。

 最後になりましたが、台風6号の接近により福岡地方に暴風警報が発令されたため、緊急メールを配信しました。4月より新しいシステムに変更していますので、再度受信できているかどうか確認していただければと思います。また、明日16日(土)の保護者講演会総会には、ご多用とは思いますが、ご出席いただきますようにどうぞよろしくお願いいたします。