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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【卒業生近況】平成26年月15日 【副校長 野口 美智子】

夢見たものは・・・  

 平成26年(2014年)がスタートしました。お天気にも恵まれた1月7日の始業式では、久しぶりに子ども達の笑顔が校舎内にもどってきました。「お正月はいとこと遊んで楽しかったよ。」「おばあちゃんのうちへ行ったよ。」「お年玉もらったよ。」等、マリアロビーのストーブのまわりでは、低学年の子ども達同士で冬休みの報告があっていました。「一年の計は元旦にあり」と言いますが、子ども達はどんな夢や願いを持ち、どんな目標や計画を立てたのでしょうか。聖路加国際病院名誉院長 日野原 重明 先生(102歳)は、新年の目標を実現させるために大切な3つの行動を次のようにあげておられます。
・生き方のモデルを探し、モデルに学ぼう。
・知らないことを知らないという勇気を持とう。
・新しいことを一つ始めよう。
この一年間、子ども達が一人ひとりの努力によって少しでも目標の実現に近づけるように頑張ってくれたらと願っています。
 海星小学校としては、学院創立50周年という節目の年が終わり、今年はカトリックの学校としてのあるべき姿を目指して、次の50年への新たなスタートの年になります。今年も本校教育へのご理解とご協力をどうぞよろしくお願い致します。
 
 

 
 さて、「半世紀前の科学者たちが夢見た21世紀は、どんな社会だったのか-。それを知ることができる本が53年ぶりに復刊された。」との書き出しで、昨年 11月10日付の読売新聞に、「半世紀前の夢 ○と×」という見出しで、11月28日付の朝日小学生新聞に、ある本が紹介されていました。 科学技術庁(当時)の監修で1960年に刊行された「21世紀への階段」です。同庁が医療や原子力、宇宙、気象、交通等12の分野の研究者、技術者に21世紀の社会で普及している技術について予想を依頼し、2冊に分けて出版したもので、当時ベストセラーになったということです。この本を読んでいた訳ではありませんが、様々な場面で「21世紀」という言葉が夢と希望にあふれた特別の言葉として使われていたこと、このまま科学技術が進歩すれば幸福な社会になると信じられていたこと等、当時小学生だった私もよく覚えています。
 では、半世紀前の科学者が夢見たもの、21世紀には実用化しているとされた技術は、現在どの程度実現しているのでしょうか。調査研究機関の「未来工学研究所」によると、同書で21世紀には実現するとされていた135項目のうち、現在実現しているのは60項目近くにのぼるそうです。身近なものでは高周波調理器(電子レンジ)、携帯電話、人工衛星を利用した中継放送等、毎日の生活で便利に使っている人も多いと思います。また、完全屋内栽培の野菜工場、海水の淡水化技術等は今後大きな役割を果たしそうです。
 もちろん一部だけ実現しているものもありますが、実現しなかったものとしては、人工冬眠によって不老長寿を手に入れる技術や、人工子宮で胎児を育てる技術、裁判や政治に人工頭脳を利用する技術、台風のコントロール等がありました。技術そのものが達成できるかというよりも、「生や死」に人間がどれだけ介入することができるのかという「生命倫理」の問題だったり、「社会的な合意」の問題だったりが、大きく関わって来るのです。この本の復刻と同じ頃に話題になった「デザイナーベビー」(受精卵の段階で遺伝子操作を行うことによって、親が望む外見や体力・知力などを持たせた子どもの総称、親がその子の特徴をまるでデザインするかのようであるためそう呼ばれる)につながる遺伝子解析技術に米国で特許が認められたという ニュースでは、なおさら、人間がしていい事なのかと強く考えさせられました。
50年前を改めて振り返り、現在の私たちはどのような50年後を夢見るのでしょうか。社会の背景や環境を考えて、さまざまな研究をどのような方向に向けるのが大切か、しっかりと考えていかなければならないと思いました。

今、小学校では芝生広場を囲んでたくさんのプランターを並べています。パンジーやビオラ、数々の種類のチューリップが、春の訪れと共に色とりどりの花を咲かせてくれるのを、子ども達と共に楽しみにしています。