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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】平成25年1月15日 副校長 野口 美智子

心を新たに 

 3学期が始まり、子ども達の元気な声が学校に戻ってきました。冬休みの間、それぞれのご家庭ではどのような毎日を過ごされたでしょうか。 特に、新しい年を迎えて、家族の中でどのような会話が交わされたでしょうか。「一年の計は元旦にあり」と言いますので、きっと「一年の計」を子ども達と共有されたことでしょう。1年生から6年生までそれぞれの学年なりに、心新たに、新しい年のスタートを切られたことと思います。


 始業式から数日間のことです。朝一番に見たときには、霜がおりて、空気までも冷え切っていた芝生広場も、子ども達の登校と共に遊び場へと変わります。北の運動場に目をやると、北風の中でも声かけ合って元気よくサッカーをする子ども達の姿が見えます。子ども達の熱気で、霜で真っ白になっていたパンジーやビオラの葉っぱも少し緑を取り戻し、よく見ると、春を楽しみにたくさん植え込んでおいたチューリップがほんの少し芽をのぞかせているではありませんか。学校というのは、子どもの姿があってこそだと改めて感じさせられるひとときでした。

 子ども達が冬休みになって、私たち教職員はプラス学習や個人懇談はもちろんですが、様々な研修や職員作業を行いました。カトリックの学校に勤める者としての基本となるカトリック研修、2学期の反省と3学期に向けての改善点の検討、平成25年度の学校案内やDVDの作成計画の検討、児童玄関や音楽室の環境整備等です。平成25年は本学院の創立50周年でもあり、より充実した年にするために何をするべきかをそれぞれの立場から考えようとしたのです。そして平成25年、始業式で登校してきた子ども達を見ていると、私たち教職員も「新たな心」で取り組むべきことが見えてきたような気がしました。

 さて、1月14日(月)は成人の日でした。「爆弾低気圧」の影響で、西・東日本や東北の太平洋側を中心に強風が吹き荒れ、雨や雪が降り、航空便の欠航や新幹線の遅れ、高速道路の通行止めなどが続出しました。雪の中を振り袖姿の女性達が、成人式会場へと急ぐ姿が報道されていました。何かと話題になることの多かった最近の成人式ですが、今年はどうだったのでしょうか。

 総務省によると1992年生まれの新成人の人口は122万人、総人口に占める割合は0.96パーセント、3年連続で1パーセントを割り込んだということです。だんだん若い人が減っているということがこの数字でもわかります。今年の新成人は、バブル経済崩壊後のいわゆる「失われた20年」に成育期が重なっていて、成人式を迎えた今も将来的に明るい展望が持ちにくい時代です。そしてこういうときだからこそなお、新成人への期待は大きいと言えます。社会の一員として、自分の役割を果たせる人になってほしいと思います。今現在、本校に通っている子ども達も、6年生はあと8年、1年生でもあと14年経てば成人式を迎え、一人前の大人になっていくわけです。当たり前のことですが、小学校教育の中でもしっかりそのことを見据えて、社会人として生きていける「知・情・意・体」を備えた大人を育てていかなければいけないと考えます。そして、それらの根底にあるのが、本校ならではのカトリック校としての宗教教育です。

 最後に、始業式の日、児童玄関でのことです。廊下入り口に掲げた「12歳のわたし・ぼく」に気付いた低学年の女の子が一生懸命に書かれている文字を読もうとしていました。その横の本学院のポスターに目をとめて、友達と教え合っている中学年の男の子もいました。「本校の子ども達が毎日必ず通る児童玄関だからこそ、心を豊かにするギャラリーのようであって欲しい」との学校長の思いで、示現会会員・福岡教育大学名誉教授 宮﨑 集 先生からご寄贈いただいた油絵の前では、高学年の子どもがジーッと見ているのも見かけました。冬休みの間に塗り替えたこの壁のように、「新たな心」で、子ども達一人ひとりとしっかり向き合っていきたいと考えています。ご家庭でのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。