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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】平成24年10月1日 校長 山田 耕司

秋ですね


○ 旅先のホテルで目にした読売新聞のコラムがありました。アメリカの映画やテレビドラマで、よく目にするのですが、主人公の勤務先のデスクに家族の写真があります。彼らは本当に家族愛が強いと思っておりました。目にしたコラムは別の視点を教えてくれました。
私の小学校校長室のパソコンの壁紙には、愛犬黒パグのnonoがいますし、高校のパソコンの壁紙には二人の孫娘が笑っています。集中力が高まり、とっさの職務の切り替えや判断力に効果を表しているのでしょうか。
○ 9月は修学旅行の月でした。6年生と長崎・島原・熊本へ2泊3日の「海星のルーツを探る旅」。高校2年生と函館・札幌・旭川・富良野へ3泊4日の「北海道の大自然の中で祈りと出会う旅」。どちらも私が企画し、必要に応じて解説も担当しました。子どもたちの育ちの中で、心の奥深いところで神(超自然超科学超人間な存在)を感じてほしいと願っています。

○ 「みんなちがって、みんないい」。金子みすずの詩「私と小鳥と鈴と」にある言葉です。公立小学校の学級訓によく見かけます。これには、続きがあります。「だから、みんなで力を合わせて目的に向かって進みましょう。あなたの力もお貸しください」と。
本校の子どもたちは、一人ひとりが深いところにイシを持っていて少しずつ輝きを発しています。ご家庭でもそのことに気づいておられ、支援・応援をされています。素敵ですね。「みんなちがって、みんないい」。
一方、この鈴が集まってアンサンブルを奏でることがなかなかうまく進みません。コンダクターの指揮棒に集中できません。なぜでしょうか?

○ バスガイドさんが、実によく下調べをされ懸命にお話をしてくれます。なかには居眠りをしている子、私語に夢中になっている子もいます。
私自身、教会や遺跡の前で解説をするようになって、バスガイドさんのご苦労やその知恵を味わうようになりました。教室の生徒とはちがう存在を示します。興味のあることには、まっすぐな瞳を向けますが関心のないことには無反応です。関心の薄さは認識力の不足でもあります。認識不足は読書量の不十分さでもあります。

○ 現在私のバッグには角川文庫本「乾山晩愁」(葉室麟著)と岩波新書本「新しい世界史へ」(羽田正著)が入っています。前者は戦国から江戸の絵師たちを綴った小品集です。後者はイスラム世界から見る世界史です。時間のまにまに頁を開きます。読書は、新しい知識が入り自分の既有の価値観が少しずつ変容していく心地よさを味わわせます。

○ 小学校2年生で100冊読書を体験させ、小学校の6年間でどの子にも「海星100冊」を読了させる。これは、私の40余年の教師生活からの子どもたちへの贈り物です。
 秋の夜長。読書の秋です。どうぞ、ご家族でテレビやパソコン、インターネット、ゲーム、アイパッド等を消されて本を読む楽しみを味わってみてください。
「似るな似るなといひつ育ててきた息子冷蔵庫にてあたま冷やす」