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【小学校の校長室から】平成24年9月11日 副校長 野口 美智子

子ども達の安全のために

 2学期が始まって、2週間がたちました。今年は例年になく、雷を伴った局地的な大雨が多かったように思います。子ども達も、傘をさしての登下校が多く、荷物が多い時など、特に低学年の子ども達は大変だったのではないでしょうか。 職員室横のグリーンカーテン(ゴ―ヤ)や、グリーントンネル(キーウィ)は、大変元気に枝を伸ばしていますが、大雨による被害を受けられた方達のことを思うと複雑な気がします。


 さて、海星小学校では、9月4日(火)2校時に、地震避難訓練を行いました。博多湾沖10kmが地震発生場所で、震度6強(老司付近震度6弱)という想定です。「災害により、児童の生命・安全が脅かされる場合を想定し、児童の安全な脱出・誘導を訓練することで児童の安全確保を第一とし、非常時の行動が素早くかつ正確にできるようにする。」こと等を目的としています。4月19日に行った火災避難訓練の反省をもとに、今回は、
  おさない
  はしらない
  しゃべらない
  もどらない
「お・は・し・も」だった避難上の注意に、
  ふざけない
を加えて、「お・は・し・も・ふ」の徹底を図りました。
まず、防災センターから借りてきたビデオをもとに、地震発生の場合の避難の仕方について学級指導を行った後、非常ベル・緊急放送によって避難を開始しました。「ジーィッ」 非常ベルの音と緊急放送に、校内は一瞬静まりかえりました。「ガタガタ、ガターッ」 緊急放送の指示に従って、机の下に潜り込む音が各教室から聞こえてきます。それぞれの担任に引率された子ども達は、「お・は・し・も・ふ」の指導が徹底したのでしょうか、みんな真剣な顔で避難してきました。
頭を守るための赤白帽子をかぶっています。赤白帽子は、机の横に常にかけていて、机の下に避難した時にすぐにかぶることができるようになっているのです。体育館での全員集合完了は、一番初めについた学年から約2分後でした。教室からの距離や避難経路、階段の段数等条件はいろいろありますが、早く、確実に避難できるようにしていきたいと思います。
 今回の避難訓練では、「釜石の奇跡」について話をしました。NHKスペシャルで放送されていたのでご覧になった方もあるかと思いますが、昨年3月11日に発生した東日本大震災、死者・行方不明者2万2654人(2011年7月2日警察庁発表)という状況の中、津波の直撃を受けながらも小中学生全員が命を守ることができたのが岩手県釜石市です。どのようにして子ども達の命を守ることができたのでしょうか。 1896年、明治三陸地震で大きな被害を受けた釜石市は、だんだんとそのことを忘れ、津波警報が出ても誰も避難しなくなっていたと言います。その意識を変えようと、群馬大学大学院の片田敏孝教授が、市の防災対策課と共に、釜石の小中学校で災害対策教育に取り組んできたというのです。その中で、 
 ①想定にとらわれるな
 ②最善を尽くせ
 ③率先して避難せよ
と教えたそうです。海星小学校の子ども達には、特に、「最善を尽くせ」そのためには、避難訓練のように日頃からきちんと備えておくことが大切だという話をしました。ご家庭でも「地震が起こったらどうするか」等話し合っておいていただけたらと思います。学校でも、様々な機会をとらえて「自分の命を守るために最善を尽くす」指導を続けたいと思います。

 また、子ども達の安全を守る取り組みの一つとして、全職員で、毎月定期的に施設・設備の安全点検をしています。見るだけではなく、触ってみて、たたいて音を聞いて等と共に、時には複数の目で、時には視点を変えて点検しています。点検結果には出来るだけ早く対応し、必要なものについてはすぐに修理等をしています。ジャングルジム付き滑り台を新しくしたり、桜の枯れ枝を剪定してもらったりしたのも安全点検の結果からでした。子ども達の安全を守るために、全職員でアンテナを高くし、常に取り組み続けていきたいと思います。安全面で、何かお気づきのことがあれば、ご連絡ください。どうぞよろしくお願い致します。