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【小学校の校長室から】第12号 平成20年10月20日 副校長 山田 耕司

おきなわで感じました

O モノレールの車窓から見る沖縄の景色は、タイ、シンガポールや中央アメリカと重なります。家並、植生‥‥。亜熱帯の気候は、4月から11月までが夏であり、沖縄の正装「かりゆし」が幅を利かせます。17日18日の両日、この沖縄の宜野湾市にある沖縄カトリック学校で私立小学校九州地区教員研修会がありました。数えて33回目になります。この研修会の発起校は、本校です。福教大附属福岡小学校を退官し本校勤務をされていた田島教頭先生をはじめ4名の先生が全国での研修会に参加され、より広くより多くの先生方に研修の機会をもたらしたいとの願いから、明治学園や雙葉学園の賛同を得て九州地区での研修会が実現しました。
来年は本校が会場校になります。この種の研究会は年を重ねるごとに内容の充実が求められますし、時代のニーズを的確に具現化することが求められます。
O 沖縄校で開校以来英語活動を担当するN先生の企画で英語部会参加者は、隣接する普天間基地(米軍海兵隊)視察の研修を受けました。沖縄校は、この基地で働く軍属子弟(アメリカ・フィリピン)教育ために設置されたInternational Schoolが、その前身です。1945年連合軍は沖縄占領と共にその支援をするために英語を話す多くのフィリピン人を同行しました。先祖伝来の地で日々の営みをしていた沖縄の人々はその地を追われました。1972年本土返還と共に米軍は一部縮小され、同行したフィリピン人は海兵隊の移転先グアムに移動するか沖縄に残留するかの選択を強いられました。Inter校が閉校された後、残留したフィリピン人が沖縄の司教様にお願いして沖縄カトリック学校が開設されました。学校にはそれぞれの歴史がありますね。

O 沖縄・琉球の人々は海洋国として中国・台湾・日本・朝鮮・タイ等との交易を通して友好関係を保ってきました。ゆっくりとした時間の流れる中、隣人を愛する風土が出来上がりました。1学年3学級は、九州では明治・雙葉と並ぶ大規模校ですが、子どもたちの会話にもゆったりとした優しさが流れます。教育活動にも沖縄らしさありました。民謡エイサー踊り(体育)、南画(6年書道)、英語では3年生から文法指導の導入等です。
接待をして頂いたお母様とお話をしました。私学特有の情報の少なさへの悩み、進学進路に対しての意識過多、保護者間を漂う情報への戸惑い、子ども理解の難しさ‥‥。悩みを共有しながら学校としての「説明責任」を感じます。
O 本校は、父母の会の皆様のお力を借りながら、教職員と子どもたちが力を合わせて来年度に向けて準備を進めております。
まずは授業!全教科、友だちと考え方を交流する場面で「聴く」ことを重視した活動で、自分の見方考え方を深めていく学習を公開します。「聴き合い活動」です。背景には小学校~高校の全国調査で「聞く力」の低下が教育現場から訴えられていること、新学習指導要領で「表現力」「活用する力」「伝え合う力」の育成が重視されていること、そして本校の教育理念「神の声を聴く」があります。「聴く」ことを核としたカリキュラムをつくり、参加される先生方に提案します。
次に、シンプルで効率的な会運営をめざします。授業や経営について参会者が互いに「聴き合う」場の工夫を行います。教育現場に緊急性・新奇性のある「講演」を用意します。
そして、本校らしいおもてなしの心で参会者200名をお迎えします。すべては、本校の子どもたち・本校に還元されるものですから。