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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】弟10号 平成23年9月17日 副校長 高木義則

わ た し ・ ぼ く の 木               

 海星の秋は低・中学年の子ども達にとっては、虫取りの秋です。夏休みを終え、元気な顔で学校に戻ってきた子ども達は早速虫取りに夢中です。「カマキリの全種類が僕の虫かごにいるよ」と嬉しそうに見せてくれる子の笑顔を見ていると、私も嬉しくなります。理科の中村先生によると海星の子ども達は本当に虫には強いそうです。低学年の子がカマキリやバッタ、コオロギなどの虫を平気で手でつかんでいる。そんな子がこんなにたくさんいる学校は珍しいとのことです。
 その中村先生の提案で、本年度「ダブルスコープ」を購入しました。授業の際、一人ひとりが自分の想いで観察できるよう40個購入しました。これは観察したい題材(昆虫、植物等)を中央のガラス板の上の載せ、上からと横から拡大鏡で観察するものです。横から覗くと真下から見た題材の様子が詳しく見られます。これを最初に使用した六年生からは「ワア、おもしろい」という声があがったそうですが、最も虫に興味をある低・中学年の子ども達がこのダブルスコープを使用した時には、どんな驚きの声があがるのか、今から楽しみです。
 自然に触れ合うこと、命を見つめることによって、子ども達にさらにたくさんの体験をして欲しいとの願いから、今年はガイアの森に自分の木の苗木を植え、自身で育て、収穫する「わたし・ぼくの木」の取組を始めました。夏休みの前半に全職員で三日間かけ深さ60センチほどの200個の苗木の穴を掘りました。暑さとやぶ蚊と闘いながら掘り上げました。子ども達の苗木が少しでも大きく丈夫に育つようにとの願いを込めてできる限り大きく深く掘りました。八月後半の三日間は、掘り上げた土に腐葉土、堆肥を混ぜて土を造り、穴に埋め戻しました。
 昨年は保護者の方がたのご厚意で苗木をいただき、ガイアの森に移植しましたが大雨で流される等、自然の厳しさに勝てず、その多くを失ってしまいました。大変申し訳なく思います。ただ、その失敗に学び、今年度は苗木を購入する園芸業者の方の助言を受け、より慎重に準備しました。どの苗木を森のどこに植えるか、どのくらいの穴を掘ればいいか、埋め戻しの土作りの方法は、と細かく指導していただきながら作業しました。この業者の方は、本校の計画にとても感動され、「この森も素晴らしいが、そんな計画を思いつく学校が素晴らしい」と全面協力を申し出ていただきました。ガイアの森に直接来ていただき、指導していただきました。まもなくベリー類から入荷してきますが、果樹にあまり詳しくない私は、子ども達と行うこの新しい体験がとても楽しみです。
 ブルーベリーの木は不思議です。1本だけ植えてもけっして結実しないそうです。違う品種の木を隣に植えると実をつけます。昨年校舎わきのスペースに植えたキウイは雄の木と雌の木があります。雌の木4~5本に対し、雄の木1本くらいの割合で植えるとたくさんの実をつけるのだそうです。私たちのキウイ棚もそんな割合で植えつけました。植物も不思議です。「命」は不思議でいっぱいです。
ガイアの森にたくさん植える柑橘類にはキアゲハの幼虫がたくさんつきますが、そんな幼虫を捕まえてきて、教室での観察が活発に、歓声でいっぱいになるかもしれません。様々な幼虫に葉っぱを食べられて、泣きべそをかく子もいるかもしれません。そんな幼虫を怖がる子の苗木から他の子が・・・。水やりを忘れて元気のなくなった苗木を見て慌てる子もいるでしょう。せっかく実った果実をカラスや小動物につつかれたり、食べられたりし、がっかりする子もいることでしょう。そんな子に自分の木の実を分けてやっている子の姿も目に見えるようです。
 実際に自分の木を育てることで、失敗し悲しんだり、水やりなどのお世話で助け合ったり、収穫を喜びあったり、分かち合ったりすることでしょう。体験を通して、感動と共に様々な知識を身につけていくこと。これも大きな森を豊かな自然を校内にもつ本校ならではのことです。
花の好きな私は、今から少しずつ春の花々の種まきをしようと思っています。この花苗が無事成長したら、 ビニポットへ移植、花壇への植えつけなどたくさんの仕事が待っています。この仕事を保護者の皆さんと一緒に楽しくお話しながらできたらと夢みています。計画通り花苗が成長した時にはお知らせします。ボランティアを募ります。
 これも楽しみの一つです。