福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】第14号 平成22年11月15日 副校長 高木義則

海 星 の 秋  

 今年の秋は、突然やってきて、足早に去っていく、そんな感じですね。思い出すと、愛校バザー、国際交流の頃は残暑ではなく猛暑と言いたくなるような日々でした。そんな中で必死に皆で頑張ったことを懐かしく思い出します。5年生が農村民泊でうきは市を訪れた頃は、さすがに山は気温が低く、過ごし易いと感じていましたが、次の週には平地で木枯らし1号が吹き、気温がぐっと下がりました。
 そんな中でも、子ども達は本当に元気でした。全国で熊の出没情報が相次ぎ、その原因が猛暑の影響で餌となるドングリが少ないせいだとのニュースが報じられました。そういえば本校のガイアの森のドングリも今年は少なかったようです。その代わり、栗の実は大豊作でした。本年度より子ども達の活動できる場所を広げたこともあり、子ども達は連日森に入り、森の中に4本ある栗の木の下で栗拾いに夢中でした。中には名人といえる男の子もいて、毎日30個近い栗を拾ってきます。大事そうに持っているので、「それ、ちょうだい」と言ってみると、もちろん「いや」と答えます。でも、少し考えて、「先生、5個だけならあげようか」と言ってくれます。こんな子を見ていると、若い頃に、教育評論家吉岡たすく氏の「小さなサムライたち」の本で出会った子ども達の姿と重なります。いつの時代も優しくて逞しい小さなサムライ達は健在だなと嬉しくなります。ガイアの森の入口にある山桜の葉も赤く美しく色づき今盛りです。その落ち葉に埋もれて無邪気に遊ぶ子ども達の姿を見ることも楽しみです。
 たくさんの朗報も飛び込んできています。これも今年からの新しい取組ですが、英語スピーチコンテストへの参加を呼びかけると、6人もの児童が名乗りを上げてくれました。勿論、ご家庭でも特訓してくださったのでしょうが、学校でも、武内先生とコーネット先生が熱心に指導していました。そんな努力で2名の子が予選を通過しました。九州地区本選の前、武内先生は「この子達、本当に優勝するんじゃないかと思います。そのくらい上手になりましたよ。」と話してくれました。そして、本当に2年生の子は低学年の部で優勝し、11月には東京で行われる全国大会に出場することとなりました。優勝を逃した3年生の子もとてもよく頑張ったようです。ただ、中学年の部で優勝した子は、昨年もこのコンテストに参加して、なんと低学年の部で全国優勝をした子だったそうです。そう考えるとすごい成果だなと思います。初挑戦で頑張った6名の子ども達に心から拍手を送ります。また「ライオンズクラブ少年少女俳句」には19名の子が入選し、今朝の全校朝礼でその子たちの表彰と作品の紹介を行いました。海星俳壇のある本校としては、子ども達のこの快挙は年間を通した指導の成果として喜びを新たにしています。これからも様々な部門で子ども達の活躍が伝わってくると思います。とても楽しみです。
 子ども達に負けまいと先生方も頑張っています。先月末に行われたシティマラソン福岡には武内先生が参加し、何と年代別部門で優勝されました。また、教務の米倉先生の国際交流の際に見せたチャレンジ精神には感動しました。交流の行われた土曜日の午後、ベルモント校のスタッフ3人をランチに誘いました。それだけではなく、なんとディナーまで誘ったと聞き驚きました。彼の英語力で(失礼!)この行動力は・・・。新しい取組と共に子どもたちや先生方の新しい力の発見、楽しい気持ちでいっぱいです。 
 保護者の方の頑張りもすごかったですね。愛校バザーではたくさんの人の協力を得て、バーベキューとお化け屋敷が復活しました。お化け屋敷は前日遅くまでかかり完成しただけに大迫力でした。涙目の子もたくさんいましたが、一番人気でした。また、先週末のマラソン大会ではぜんざいの復活。全力で走った後の甘いぜんざいは子ども達の笑顔も復活させました。
 ちょっと残念だったのは授業参観です。ご存じのとおり本校は「聴き合い」を大切にした授業を行っていますが、参観後、低学年の子ども達から「お友だちの話を聞こうとしたけど、教室の後ろや廊下の大人の人の話し声でよく聞こえなかった」との声がちらほら。授業参観は大人のコミュニケーションのチャンスでもあるのは分かるのですが、子ども達が学習に取り組んでいる最中のそれは・・・、考えていただきたいことです。
 ガイアの森の栗のように実り多かった海星の秋も、まもなく終わります。