【小学校-校長室から】母の日
教 頭 松本 裕子
〇「あの花がいいね」「この色がいいね」5月9日は「母の日」でした。家の近くの花屋さんは、大盛況。子どもたちがお父さんや友達といっしょに思い思いに花を選んでいました。メッセージコーナーでは、お母さんに「いつもありがとう」と母の顔を思い浮かべながら書いている姿にたくさんの幸せをもらいました。翌日の全校朝礼では「わたしはぶどうの木」というヨハネによる福音書のお話を校長先生から聴きました。ぶどうの木は枝分かれしてたくさんの実をつけます。しかし、実をつけない枝は切られて捨てられてしまいます。神さまは「わたしはぶどうの木、あなたたちはその枝です。わたしについている人はよい実をつけます」とおしゃいました。そして、校長先生はぶどうの木をいのちの繋がりに例えられました。母の日に因んで、私たちがここにいるのは、お父さんやお母さんがいたから。お父さんやお母さんはそのまたお父さんやお母さんいたから・・・。この繋がりは何百年も前にさかのぼっていきます。だからいのちを大切にして、神さまの教えに耳を傾け、良い実をつけてください。その後の子どもたちのみ言葉作文には「私がここにいるのは、いのちのつながりがあったんだと気がつきました」「母の日にお母さんのお手伝いをしたら、お母さんがよろこんでくれたので、これからもお母さんが笑顔でいてくれるようにたくさんお手伝いをします」「神さまがよろこんでくれるように、良い実をつけたいです」子どもたちの素直な心の作文で、また幸せをもらいました。学校のマリアさまにもたくさんのお花をいただきまして、ありがとうございます。
〇数年前より、子どものコミュニケーション能力が低下していると言われています。要因として、社会環境や少子化などが挙げられていますが、ICT教育が進むとさらにコミュニケーション力が落ちるのではないかと危惧されます。
本校でも、一人一台のタブレット端末に向けて準備を進めておりますが、あくまでも学習を効率よく行うための手段です。タブレットを使いながらコミュニケーション力を高めなくてはいけません。教科のどの単元やどの場面で使うと効率がよいか。子ども同士、子どもと教師、子どもと他者などの関わりを考え、どのようにコミュニケーションが図れるか、研修を重ねております。
ご家庭では、インターネット機器をどのように用いておられますか。子どもの「子守り」「籠り」になっていないでしょうか。
〇今年度から「ことばの教室」が放課後開設されました。
日本語の美しさやことばや学習の基礎となる「読む」「書く」「話す」「聴く」を体験しながら習得する教室です。第1回目は、自己紹介。自分のことを紙に書いて、一人ひとり自分のことばで紹介しました。曜日によって人数は違いますが、約12名の子どもたちが参加し、楽しく学んでいます。
〇人は誰しもお互いの人格と人権を尊重し合いながら心の通う、共に育ち合う人間関係を築くことが大切です。そのためにコミュニケーション能力を身につけることが求められます。自分の事をことばで話すことが当たり前のようですが、今の子どもたちはなかなかできません。特に、自分の気持ちを相手に伝えたり、相手の気持ちを考えたりして話すことが苦手です。これは、体験が少ないことやその子の特性もあります。親は、子どもに人間的な関わりをもたなければいけません。子どもの話に目を見て話しを聴いていますか。子どもは目を見て聴いてもらえることで、ありのままの自分を受け入れてもらえたと感じます。そのことによって、子どもは自分の問題を解決することができます。学校は、それぞれの家庭文化を持った子どもたちの集まりです。ですから、学校は絶好の学びの場なのです。自分で解決できるように励ましてください。時間がかかったとしても、子どもを信じて「待つ」ことも大切です。これが、自立の第一歩になるのですから。 ♪マリアさまのこころ、それは青空。わたしたちを包む広い青空♪
お母さん、ありがとう!
〇「あの花がいいね」「この色がいいね」5月9日は「母の日」でした。家の近くの花屋さんは、大盛況。子どもたちがお父さんや友達といっしょに思い思いに花を選んでいました。メッセージコーナーでは、お母さんに「いつもありがとう」と母の顔を思い浮かべながら書いている姿にたくさんの幸せをもらいました。翌日の全校朝礼では「わたしはぶどうの木」というヨハネによる福音書のお話を校長先生から聴きました。ぶどうの木は枝分かれしてたくさんの実をつけます。しかし、実をつけない枝は切られて捨てられてしまいます。神さまは「わたしはぶどうの木、あなたたちはその枝です。わたしについている人はよい実をつけます」とおしゃいました。そして、校長先生はぶどうの木をいのちの繋がりに例えられました。母の日に因んで、私たちがここにいるのは、お父さんやお母さんがいたから。お父さんやお母さんはそのまたお父さんやお母さんいたから・・・。この繋がりは何百年も前にさかのぼっていきます。だからいのちを大切にして、神さまの教えに耳を傾け、良い実をつけてください。その後の子どもたちのみ言葉作文には「私がここにいるのは、いのちのつながりがあったんだと気がつきました」「母の日にお母さんのお手伝いをしたら、お母さんがよろこんでくれたので、これからもお母さんが笑顔でいてくれるようにたくさんお手伝いをします」「神さまがよろこんでくれるように、良い実をつけたいです」子どもたちの素直な心の作文で、また幸せをもらいました。学校のマリアさまにもたくさんのお花をいただきまして、ありがとうございます。
〇数年前より、子どものコミュニケーション能力が低下していると言われています。要因として、社会環境や少子化などが挙げられていますが、ICT教育が進むとさらにコミュニケーション力が落ちるのではないかと危惧されます。
本校でも、一人一台のタブレット端末に向けて準備を進めておりますが、あくまでも学習を効率よく行うための手段です。タブレットを使いながらコミュニケーション力を高めなくてはいけません。教科のどの単元やどの場面で使うと効率がよいか。子ども同士、子どもと教師、子どもと他者などの関わりを考え、どのようにコミュニケーションが図れるか、研修を重ねております。
ご家庭では、インターネット機器をどのように用いておられますか。子どもの「子守り」「籠り」になっていないでしょうか。
〇今年度から「ことばの教室」が放課後開設されました。
日本語の美しさやことばや学習の基礎となる「読む」「書く」「話す」「聴く」を体験しながら習得する教室です。第1回目は、自己紹介。自分のことを紙に書いて、一人ひとり自分のことばで紹介しました。曜日によって人数は違いますが、約12名の子どもたちが参加し、楽しく学んでいます。
〇人は誰しもお互いの人格と人権を尊重し合いながら心の通う、共に育ち合う人間関係を築くことが大切です。そのためにコミュニケーション能力を身につけることが求められます。自分の事をことばで話すことが当たり前のようですが、今の子どもたちはなかなかできません。特に、自分の気持ちを相手に伝えたり、相手の気持ちを考えたりして話すことが苦手です。これは、体験が少ないことやその子の特性もあります。親は、子どもに人間的な関わりをもたなければいけません。子どもの話に目を見て話しを聴いていますか。子どもは目を見て聴いてもらえることで、ありのままの自分を受け入れてもらえたと感じます。そのことによって、子どもは自分の問題を解決することができます。学校は、それぞれの家庭文化を持った子どもたちの集まりです。ですから、学校は絶好の学びの場なのです。自分で解決できるように励ましてください。時間がかかったとしても、子どもを信じて「待つ」ことも大切です。これが、自立の第一歩になるのですから。 ♪マリアさまのこころ、それは青空。わたしたちを包む広い青空♪
お母さん、ありがとう!
【小学校-本校を希望される方】令和3年度 夏の公開参観日のお知らせ
福岡海星女子学院附属小学校では、学校公開の一環としまして、本校教育に興味をお持ちの方、特に来年度本校の受験を検討されている方を対象に、一日の子どもたちの様子を自由に見ていただく、「夏の公開参観日」を実施しております。
カトリック校であります本校の特色(「心の教育と学びの豊かさを両立すること」を教育方針といたします)を見ていただくために、宗教行事「み心のつどい」も組み入れております。小学校英語を含みますいろいろな授業とともに、子どもたちのお祈りの姿を通してすすめる本校の「心の教育」を感じ取っていただきたいと思います。
また、入学相談コーナーを設けますので、お気軽に質問などができます。詳細は、下記の通りです。
1.日 時 令和3年6月12日(土) 9:35~11:40
2.内 容
2校時(9:35~10:20) 1年生…英語 2年生…算数 3年生…ステラマリス
4年生…宗教 5年生…社会 6年生…国語
3校時(10:30~11:15) み 心 の つ ど い
(校舎2F フランシスコ・ホールにて)
(11:20~11:40) 校内の自由見学 (全児童 帰りの会)
○入学相談コーナーは、「み心のつどい」の時間を除き常時開設いたします。
(9:35~10:20、11:20~11:40)
*福岡海星女子学院附属小学校では、今後下記のような学校説明会や
学校公開日がございます。
こちらも併せてご紹介いたします。
令和3年 7月10日(土) 一般学校説明会
令和3年10月16日(土) 秋の公開参観日・入試説明会
カトリック校であります本校の特色(「心の教育と学びの豊かさを両立すること」を教育方針といたします)を見ていただくために、宗教行事「み心のつどい」も組み入れております。小学校英語を含みますいろいろな授業とともに、子どもたちのお祈りの姿を通してすすめる本校の「心の教育」を感じ取っていただきたいと思います。
また、入学相談コーナーを設けますので、お気軽に質問などができます。詳細は、下記の通りです。
1.日 時 令和3年6月12日(土) 9:35~11:40
2.内 容
2校時(9:35~10:20) 1年生…英語 2年生…算数 3年生…ステラマリス
4年生…宗教 5年生…社会 6年生…国語
3校時(10:30~11:15) み 心 の つ ど い
(校舎2F フランシスコ・ホールにて)
(11:20~11:40) 校内の自由見学 (全児童 帰りの会)
○入学相談コーナーは、「み心のつどい」の時間を除き常時開設いたします。
(9:35~10:20、11:20~11:40)
*福岡海星女子学院附属小学校では、今後下記のような学校説明会や
学校公開日がございます。
こちらも併せてご紹介いたします。
令和3年 7月10日(土) 一般学校説明会
令和3年10月16日(土) 秋の公開参観日・入試説明会
【小学校-校長室から】自分と向き合う
校長 山田 耕司
コロナ禍で生活習慣の変化
○ 新学期が始まりひと月経ちました。1年生もやっと学校に慣れてさあこれからという時に5月の連休がやって来ます。加えてこの1年のコロナ禍のストレスがどの子にもたくさん溜まっています。
「生活習慣の変化」、運動不足、スマホやゲーム・パソコンへの過度の依存等によって、全国的には「心の不調」を訴える子どもが目立つようです。そんな場合周囲の大人も不調に陥りがちです。その症状は様々です。「大切なのは子どもが自分の居場所だと安心できる場所をつくることです」と専門家は言います。
学校も子どもたちの大切な大切な居場所です。
○ 子どもは様々なことで「生活習慣の変化」を味わいます。外出や外食の制限もその一つです。一生懸命練習したのにピアノの発表会が中止になりました。サッカークラブの練習回数が激減しました。週末に家族で楽しみにしていた外食も殆どなくなりました。何だかお父さんは疲れているみたいだし、お母さんはこの頃イライラしています。お姉さんは勉強ばかり(SNS?)で部屋に閉じこもっています。家族団らんの時間が少なくなりました。ぼくは楽しくありません。
楽しい学校生活を
○ こんな時だからこそ楽しい学校生活を送ってもらいたいと願います。
4月22日、300円程度のおやつと美味しいお弁当を持って花畑園芸公園に出かけました。1年生は6年生と一緒です。手をつないで出発しました。縦割り班で丸くなってお弁当を開きました。遊具を使ったり鬼ごっこをしたり暑かったけど楽しかったよ。何がそんなに楽しかったの。一人ひとりに聴いてみましょう。 ○ 子どもたちは、朝から北運動場を走り回っています。先生とドッチボールをしています。南運動場ではアスレチックの順番を待っています。ガイアの森からは歓声が聞こえてきます。理科室の前では水槽をのぞき込んでいます。先生から何か説明を受けています。2階に上がりますと読書に熱心な子が何人も見受けられます。「こんにちは」「コンニチハ」…。
なぜかイライラしています
○ 1年生はいろいろな幼稚園からやってきました。
「あの人どんな人かな?仲良しになれるかな」と小さな心で心配をしています。人間関係に戸惑います。人は誰でも「相手」と関わると「自分」の感情が反応します。その感情は「相手」の「行動」(言葉と仕草)への反応です。イライラすることもあります。でも「相手」の「人格」に反応しているのではありません。この時「嫌でない」と「嫌だな」という二つの感情が起こります。私たちは見るもの・聴くもの・触るもの等を通して感情や思考が動き変化していく存在です。その時、私はどれだけ「自分と向き合えれるか」、「正直な自分を聴いてあげられるか」、立ち止まってみましょう。基本的に子どもも大人と同じ心の動きをします。
○ 日ごろから「自分と向き合う」よい体験を重ねることが大切です。俳句を詠んで自然と向き合う、自分と向き合う。「み言葉作文」を書いたり綴ったりして自分と向き合う。読書を重ねて多くの人物と向き合う、自分と向き合う。カトリック校が大切にしていることです。
読書の大切さ
○ ベネッセ研究所がこの度「小学生の読書実態調査」をまとめ公表しました。それによりますと、読書量の多い子ほど「知識」と「思考力」の能力が高いことがわかりました。読書と学力の関係は読書量が多いほど「知識」の力は高まる。学力の低い子ほどその効果が高い。「思考力」も読書量が多いほど高まるものの学力の高低との関係は「知識」の場合ほどではない。同研究所は「本に親しんでいる子どもは、単にたくさんの本を読むというだけではなく、読み方を工夫したり、自分に役立つことを理解したりしている」。また「実力テストの偏差値の変化に反映している可能性がある」と指摘しています。読書はいいことずくめですね。
「海星100冊」の取り組みは正解ですね。これからもお子様を応援してください。
コロナ禍で生活習慣の変化
○ 新学期が始まりひと月経ちました。1年生もやっと学校に慣れてさあこれからという時に5月の連休がやって来ます。加えてこの1年のコロナ禍のストレスがどの子にもたくさん溜まっています。
「生活習慣の変化」、運動不足、スマホやゲーム・パソコンへの過度の依存等によって、全国的には「心の不調」を訴える子どもが目立つようです。そんな場合周囲の大人も不調に陥りがちです。その症状は様々です。「大切なのは子どもが自分の居場所だと安心できる場所をつくることです」と専門家は言います。
学校も子どもたちの大切な大切な居場所です。
○ 子どもは様々なことで「生活習慣の変化」を味わいます。外出や外食の制限もその一つです。一生懸命練習したのにピアノの発表会が中止になりました。サッカークラブの練習回数が激減しました。週末に家族で楽しみにしていた外食も殆どなくなりました。何だかお父さんは疲れているみたいだし、お母さんはこの頃イライラしています。お姉さんは勉強ばかり(SNS?)で部屋に閉じこもっています。家族団らんの時間が少なくなりました。ぼくは楽しくありません。
楽しい学校生活を
○ こんな時だからこそ楽しい学校生活を送ってもらいたいと願います。
4月22日、300円程度のおやつと美味しいお弁当を持って花畑園芸公園に出かけました。1年生は6年生と一緒です。手をつないで出発しました。縦割り班で丸くなってお弁当を開きました。遊具を使ったり鬼ごっこをしたり暑かったけど楽しかったよ。何がそんなに楽しかったの。一人ひとりに聴いてみましょう。 ○ 子どもたちは、朝から北運動場を走り回っています。先生とドッチボールをしています。南運動場ではアスレチックの順番を待っています。ガイアの森からは歓声が聞こえてきます。理科室の前では水槽をのぞき込んでいます。先生から何か説明を受けています。2階に上がりますと読書に熱心な子が何人も見受けられます。「こんにちは」「コンニチハ」…。
なぜかイライラしています
○ 1年生はいろいろな幼稚園からやってきました。
「あの人どんな人かな?仲良しになれるかな」と小さな心で心配をしています。人間関係に戸惑います。人は誰でも「相手」と関わると「自分」の感情が反応します。その感情は「相手」の「行動」(言葉と仕草)への反応です。イライラすることもあります。でも「相手」の「人格」に反応しているのではありません。この時「嫌でない」と「嫌だな」という二つの感情が起こります。私たちは見るもの・聴くもの・触るもの等を通して感情や思考が動き変化していく存在です。その時、私はどれだけ「自分と向き合えれるか」、「正直な自分を聴いてあげられるか」、立ち止まってみましょう。基本的に子どもも大人と同じ心の動きをします。
○ 日ごろから「自分と向き合う」よい体験を重ねることが大切です。俳句を詠んで自然と向き合う、自分と向き合う。「み言葉作文」を書いたり綴ったりして自分と向き合う。読書を重ねて多くの人物と向き合う、自分と向き合う。カトリック校が大切にしていることです。
読書の大切さ
○ ベネッセ研究所がこの度「小学生の読書実態調査」をまとめ公表しました。それによりますと、読書量の多い子ほど「知識」と「思考力」の能力が高いことがわかりました。読書と学力の関係は読書量が多いほど「知識」の力は高まる。学力の低い子ほどその効果が高い。「思考力」も読書量が多いほど高まるものの学力の高低との関係は「知識」の場合ほどではない。同研究所は「本に親しんでいる子どもは、単にたくさんの本を読むというだけではなく、読み方を工夫したり、自分に役立つことを理解したりしている」。また「実力テストの偏差値の変化に反映している可能性がある」と指摘しています。読書はいいことずくめですね。
「海星100冊」の取り組みは正解ですね。これからもお子様を応援してください。
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