【高校-掲示板】Attention Overseas High Schools
Introduction Video about Fukuoka Kaisei Girls' Senior High School
For any high schools interested in Fukuoka Kaisei Girls' Senior High School, please watch this introduction video about our school.
Should you have any inquiries, please feel free to contact the school.
Email: a-jazmen@f-kaisei.ed.jp
Phone: 092-565-4950
Fax: 092-565-4925
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【小学校-校長室から】聖ヨゼフさまの年
教 頭 松本 裕子
〇いよいよ明日は、第48回卒業式です。6年間、海星で学んだ32名の子どもたちが巣立って参ります。今年は、コロナ禍で6年生にとって最後の行事が中止となることがあり、寂しい思いでした。
しかし、そんな中で保護者の皆さまのご協力により愛校バザー、修学旅行、マラソン大会、クリスマス会、送別レクリエーションを形を変えて実施することができました。とり分け、海星のルーツを探る修学旅行は実り多い旅となりました。旅の最後のまとめとなる熊本の修道院への訪問は叶いませんでした。
〇3月6日にシスター入江とリモートで繋ぎ、6年生へ本校の修道会創設者の精神をお話いただきました。
今から122年前コール神父さまの要請によりハンセン病患者のお世話のために日本に派遣された若い5人のシスターのお話は「地の塩285号」でもいたしました。かつて「待労院」に若い神父さまがハンセン病の患者さんと関わりをもつために実習に来られていた
そうです。車いすを押したり、食事を一緒に食べたりお話相手をされたりされました。
ある時、ひとりの患者さんが神父様に言われます「いつもよくしてくれてありがとう。でも、一度も一緒にお風呂に入らなかったね」神父さまは「手伝ってあげてた。やってあげてた」と思っている自分に気づき、自分の生き方が『神さまが言われる「友と呼ばれる関わりをしているだろうか』と問います。そして、悩んだ末に南アフリカのエイズ患者のお世話の場に身を置き、長い間、その方たちと共に生活をし、結核になり亡くなられました。その方は、フランシスコ会の根本神父さまです。
〇みなさんは、ここまで元気で自分ひとりで大きくなったと思っていませんか。何でもできる環境があり、たくさんの方々のおかげで健康に暮らすことができます。今あることに感謝しましょう。根本神父さまのように「これでいいのか」と自分を振り返る力を持った人になってください。
〇昨年の12月8日から今年の12月8日まで、カトリック教会では、聖ヨゼフがカトリック教会の保護者として宣言されてから150年を迎えた年とし「ヨゼフ年」としました。ヨゼフさまは、イエスさまの養父として知られていますが、聖書中ではあまり記されていません。マリアさまの許嫁でありましたが、結婚前にイエスさまを授かり、養父となります。大工の仕事をしながら生計を立てますが、当時の暮らしは貧しいもので、目立つことなく生きた方です。
マリアさまが臨月を迎えた際、マリアさまを気遣い宿屋を探します。決して自分の気持ちや欲望を言ったりせず、マリアさまのために動かれ、神さまの声に聴き従った方です。
ヨゼフさまがわたしたちに示した生き方とは、日々の困難を耐え忍び、決して目立つことのない「普通のひと」「正しい人」の大切さを強調しておられるのではないでしょうか。イエスさまの教えで一番大切な教えは「愛」です。
『わたしは新しい掟をあなたたちに与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたたちを愛したように、あなたたちも互いに愛し合いなさい。ヨハネ13章34(卒業式に朗読される聖書の箇所です)』
〇今年は桜の開花が例年より早く、学校の桜も咲き始めました。また、1年生テラスのチューリップもかわいい花を咲かせています。シスター入江は小さい頃に、なぜこの土の中から赤や黄色の花が咲くのか疑問を持たれたそうです。チューリップの球根は大気の気温や地熱を感じながら土の中で花を咲かせる準備しています。みなさんは、どんな土の中で植えられ、大きくなったのか考えてみましょう。海星のルーツの良い土に蒔かれたことを振り返り、自分だけの大きな花を咲かせてほしいと祈っています。
〇6年生のみなさん、6年間たくさんの方々の愛をいただき卒業をしますね。明日、立派な姿で感謝の気持ちを表してほしいと願っています。
ご卒業おめでとうございます!
〇いよいよ明日は、第48回卒業式です。6年間、海星で学んだ32名の子どもたちが巣立って参ります。今年は、コロナ禍で6年生にとって最後の行事が中止となることがあり、寂しい思いでした。
しかし、そんな中で保護者の皆さまのご協力により愛校バザー、修学旅行、マラソン大会、クリスマス会、送別レクリエーションを形を変えて実施することができました。とり分け、海星のルーツを探る修学旅行は実り多い旅となりました。旅の最後のまとめとなる熊本の修道院への訪問は叶いませんでした。
〇3月6日にシスター入江とリモートで繋ぎ、6年生へ本校の修道会創設者の精神をお話いただきました。
今から122年前コール神父さまの要請によりハンセン病患者のお世話のために日本に派遣された若い5人のシスターのお話は「地の塩285号」でもいたしました。かつて「待労院」に若い神父さまがハンセン病の患者さんと関わりをもつために実習に来られていた
そうです。車いすを押したり、食事を一緒に食べたりお話相手をされたりされました。
ある時、ひとりの患者さんが神父様に言われます「いつもよくしてくれてありがとう。でも、一度も一緒にお風呂に入らなかったね」神父さまは「手伝ってあげてた。やってあげてた」と思っている自分に気づき、自分の生き方が『神さまが言われる「友と呼ばれる関わりをしているだろうか』と問います。そして、悩んだ末に南アフリカのエイズ患者のお世話の場に身を置き、長い間、その方たちと共に生活をし、結核になり亡くなられました。その方は、フランシスコ会の根本神父さまです。
〇みなさんは、ここまで元気で自分ひとりで大きくなったと思っていませんか。何でもできる環境があり、たくさんの方々のおかげで健康に暮らすことができます。今あることに感謝しましょう。根本神父さまのように「これでいいのか」と自分を振り返る力を持った人になってください。
〇昨年の12月8日から今年の12月8日まで、カトリック教会では、聖ヨゼフがカトリック教会の保護者として宣言されてから150年を迎えた年とし「ヨゼフ年」としました。ヨゼフさまは、イエスさまの養父として知られていますが、聖書中ではあまり記されていません。マリアさまの許嫁でありましたが、結婚前にイエスさまを授かり、養父となります。大工の仕事をしながら生計を立てますが、当時の暮らしは貧しいもので、目立つことなく生きた方です。
マリアさまが臨月を迎えた際、マリアさまを気遣い宿屋を探します。決して自分の気持ちや欲望を言ったりせず、マリアさまのために動かれ、神さまの声に聴き従った方です。
ヨゼフさまがわたしたちに示した生き方とは、日々の困難を耐え忍び、決して目立つことのない「普通のひと」「正しい人」の大切さを強調しておられるのではないでしょうか。イエスさまの教えで一番大切な教えは「愛」です。
『わたしは新しい掟をあなたたちに与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたたちを愛したように、あなたたちも互いに愛し合いなさい。ヨハネ13章34(卒業式に朗読される聖書の箇所です)』
〇今年は桜の開花が例年より早く、学校の桜も咲き始めました。また、1年生テラスのチューリップもかわいい花を咲かせています。シスター入江は小さい頃に、なぜこの土の中から赤や黄色の花が咲くのか疑問を持たれたそうです。チューリップの球根は大気の気温や地熱を感じながら土の中で花を咲かせる準備しています。みなさんは、どんな土の中で植えられ、大きくなったのか考えてみましょう。海星のルーツの良い土に蒔かれたことを振り返り、自分だけの大きな花を咲かせてほしいと祈っています。
〇6年生のみなさん、6年間たくさんの方々の愛をいただき卒業をしますね。明日、立派な姿で感謝の気持ちを表してほしいと願っています。
ご卒業おめでとうございます!
【小学校-校長室から】歪みと回心
校 長 山田 耕司
キリストの受けた試み
○カトリック教会(キリスト教会)では、イースター(復活祭)の前40日間を四旬節として過ごします。
イエスはヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けた後、荒れ野で試みを受けられます。(マタイ福音書4章1~11節) イエスが40日40夜断食をして飢えておられた時、試みる者が近づき、イエスに「もし、あなたが神の子なら、これらの石がパンになるように命じなさい」と言います。イエスは「人はパンだけで生きる者ではない。神の口から出るすべてのことばによって生きると書き記されている」と仰せになります。
○イエスは自己領得の時間を40日もかけて行いました。すべてを削って自分自身を見つめ、追究しました。キリスト者はこのイエスの行動に倣います。イエスはその後宣教に出かけます。そして4人の漁師と出会います。最初に弟子に召された4人はシモン(ペトロ)とアンデレ兄弟、ヤコブとヨハネ兄弟でした。
四旬節と「回心」
○35年前私のパナマ(中南米)での経験です。その頃文部省の派遣で私は家族を同伴してパナマ日本人学校に勤務していました。リオ・デ・ジャネイロ、ベニス、ニューオーリンズのカーニバル(謝肉祭)は有名です。コロナ禍でなければ今年も多くの観光客で賑わったことでしょう。
中南米の各国でもカーニバルがあります。その翌日から四旬節が始まります。パナマ市の大通りは閑散とし人通りがピタッと止まりました。人々は自宅で静かに時を送ります。名物の串焼き屋もいません。スーパーの精肉コーナーの品数が極端に減り魚の陳列が増えました。この状況が復活祭まで40日間続きました。
教会では特別に信徒が集まってロザリオの祈りや十字架の道行きの祈りを唱えます。黙想会が行われ告解の秘跡が授けられます。このように静謐の時間が流れます。人々は歪みに歪んだ自分自身を時間をかけてキリストの教えに本来の自分の良さに戻そうと試みます。これを「回心」と言います。
私たちはいつの間にか人間が求める自由とか快適とか所有とかの幸せ感に支配され歪んできたようです。歪みはさらに歪みを生みました。自分の力だけでは解きほぐせなくなりました。
○子どものころの話です。家族で一緒に「夕の祈り」の時間をもちます。平常ですと15分くらいですが四旬節は特別の祈りが追加され30分くらいに延長されます。正座で過ごす祈りは小中学生には苦痛の時間となります。しかし子どもなりに自分の歪んだ心を40日間かけて解いていきます。
海星ファミリーの「回心」の季節
○学年末です。お子様の1年の成長をご家族で見つめお互いに「回心」されることをお勧めします。学年が進んできますといろいろな悩みが増えてきます。友達関係、進路、家庭の文化や子どもの遊び。個性があればもっている物差しも異なります。夫婦であっても親子であってもなかなか思う通りにはなりませんね。
まもなく校友会誌「ひかり48号」が発刊されます。全児童の作文・俳句、保護者・卒業生のエッセイもあります。これも一つの「回心」です。海星ファミリーの一人ひとりが歪みに気づき「回心」への作業を進めます。
○イエスの父ヨセフはどんな方だったのでしょう。
ヨセフは聖書や聖伝にその記述が詳しくないので私はその有様をよく思い巡らしています。いつもそこに登場するのが自分の父であり義父(家内の父)であります。故人ですので夢の中にも登場してくれます。
ヨセフは日銭大工でした。イエスとマリアを保護・養育することに静かに務めたようです。子どもたちがいて先生がいて保護者の方がいて、学校での校長職はこのヨセフと重なると思い、日々を過ごしております。
○今年のイースターは4月4日(日曜日)です。海星は満開の桜に包まれます。1年生が記念樹に実を着ける桃を選びガイアの森に植えました。
そしてまた新しい1年がスタートします。
キリストの受けた試み
○カトリック教会(キリスト教会)では、イースター(復活祭)の前40日間を四旬節として過ごします。
イエスはヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けた後、荒れ野で試みを受けられます。(マタイ福音書4章1~11節) イエスが40日40夜断食をして飢えておられた時、試みる者が近づき、イエスに「もし、あなたが神の子なら、これらの石がパンになるように命じなさい」と言います。イエスは「人はパンだけで生きる者ではない。神の口から出るすべてのことばによって生きると書き記されている」と仰せになります。
○イエスは自己領得の時間を40日もかけて行いました。すべてを削って自分自身を見つめ、追究しました。キリスト者はこのイエスの行動に倣います。イエスはその後宣教に出かけます。そして4人の漁師と出会います。最初に弟子に召された4人はシモン(ペトロ)とアンデレ兄弟、ヤコブとヨハネ兄弟でした。
四旬節と「回心」
○35年前私のパナマ(中南米)での経験です。その頃文部省の派遣で私は家族を同伴してパナマ日本人学校に勤務していました。リオ・デ・ジャネイロ、ベニス、ニューオーリンズのカーニバル(謝肉祭)は有名です。コロナ禍でなければ今年も多くの観光客で賑わったことでしょう。
中南米の各国でもカーニバルがあります。その翌日から四旬節が始まります。パナマ市の大通りは閑散とし人通りがピタッと止まりました。人々は自宅で静かに時を送ります。名物の串焼き屋もいません。スーパーの精肉コーナーの品数が極端に減り魚の陳列が増えました。この状況が復活祭まで40日間続きました。
教会では特別に信徒が集まってロザリオの祈りや十字架の道行きの祈りを唱えます。黙想会が行われ告解の秘跡が授けられます。このように静謐の時間が流れます。人々は歪みに歪んだ自分自身を時間をかけてキリストの教えに本来の自分の良さに戻そうと試みます。これを「回心」と言います。
私たちはいつの間にか人間が求める自由とか快適とか所有とかの幸せ感に支配され歪んできたようです。歪みはさらに歪みを生みました。自分の力だけでは解きほぐせなくなりました。
○子どものころの話です。家族で一緒に「夕の祈り」の時間をもちます。平常ですと15分くらいですが四旬節は特別の祈りが追加され30分くらいに延長されます。正座で過ごす祈りは小中学生には苦痛の時間となります。しかし子どもなりに自分の歪んだ心を40日間かけて解いていきます。
海星ファミリーの「回心」の季節
○学年末です。お子様の1年の成長をご家族で見つめお互いに「回心」されることをお勧めします。学年が進んできますといろいろな悩みが増えてきます。友達関係、進路、家庭の文化や子どもの遊び。個性があればもっている物差しも異なります。夫婦であっても親子であってもなかなか思う通りにはなりませんね。
まもなく校友会誌「ひかり48号」が発刊されます。全児童の作文・俳句、保護者・卒業生のエッセイもあります。これも一つの「回心」です。海星ファミリーの一人ひとりが歪みに気づき「回心」への作業を進めます。
○イエスの父ヨセフはどんな方だったのでしょう。
ヨセフは聖書や聖伝にその記述が詳しくないので私はその有様をよく思い巡らしています。いつもそこに登場するのが自分の父であり義父(家内の父)であります。故人ですので夢の中にも登場してくれます。
ヨセフは日銭大工でした。イエスとマリアを保護・養育することに静かに務めたようです。子どもたちがいて先生がいて保護者の方がいて、学校での校長職はこのヨセフと重なると思い、日々を過ごしております。
○今年のイースターは4月4日(日曜日)です。海星は満開の桜に包まれます。1年生が記念樹に実を着ける桃を選びガイアの森に植えました。
そしてまた新しい1年がスタートします。
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