【卒業生近況】令和2年1月29日 愛をあらわす
令和2年1月29日 愛をあらわす
「友のために自分の命をすてること。これ以上に大きな愛はない」(ヨハネ 15-13)
新型肺炎の広がりが心配されます。私たちにできることは,マスクをつけること,手洗いやうがいをすることで,他の人にうつさないことも,人に愛を表すことの行為の一つです。ネットで正しくない情報を拡散することもよくないことです。
1月27日,ポーランド南部のアウシュビッツ強制収容所で,解放から75年を迎え,生き延びた人や各国の首脳などが参加して,追悼式典が開かれました。反ユダヤ主義や人種差別が横行していることは現在の課題で,博物館訪問など,学校のスタディツアーも増えてきています。
1941年,日本にも来たことがあるコルベ神父様は,同じ部屋から脱走者が出たため,見せしめとして餓死の刑を受けなければならない収容者の身代わりを申し出てました。神父様は死の地下室に入れられ,食事を与えられず,餓死していく他の収容者のために聖歌を歌い,祈りを捧げ,励ましました。8月14日に神父様は47歳で帰天しましたが,後に,ある生存者は,「神父様は地獄の地下室を聖堂に変えた」と証言しました。
74年前,このような神父様がいたことを心にとめ,いろいろな形で愛を示していきましょう。
「友のために自分の命をすてること。これ以上に大きな愛はない」(ヨハネ 15-13)
新型肺炎の広がりが心配されます。私たちにできることは,マスクをつけること,手洗いやうがいをすることで,他の人にうつさないことも,人に愛を表すことの行為の一つです。ネットで正しくない情報を拡散することもよくないことです。
1月27日,ポーランド南部のアウシュビッツ強制収容所で,解放から75年を迎え,生き延びた人や各国の首脳などが参加して,追悼式典が開かれました。反ユダヤ主義や人種差別が横行していることは現在の課題で,博物館訪問など,学校のスタディツアーも増えてきています。
1941年,日本にも来たことがあるコルベ神父様は,同じ部屋から脱走者が出たため,見せしめとして餓死の刑を受けなければならない収容者の身代わりを申し出てました。神父様は死の地下室に入れられ,食事を与えられず,餓死していく他の収容者のために聖歌を歌い,祈りを捧げ,励ましました。8月14日に神父様は47歳で帰天しましたが,後に,ある生存者は,「神父様は地獄の地下室を聖堂に変えた」と証言しました。
74年前,このような神父様がいたことを心にとめ,いろいろな形で愛を示していきましょう。
【卒業生近況】令和2年1月22日 わたしはあなたを決して見捨てない(イザヤ書41.9-10,49.15-16)
令和2年1月22日 わたしはあなたを決して見捨てない(イザヤ書41.9-10,49.15-16)
人生は思い通りにいかないことのほうが圧倒的に多いものです。野球で3割バッターになるのは難しいのですが,7割はアウトになっているのです。人は失敗すると落ち込みます。しかし,そのようなときに言葉やモデルに支えられ,勇気をもって一歩前に進むことができます。
聖書の中にもたくさんの言葉があります。是非,聖書を手に取って,み言葉に触れてください。イザヤ書の41章と49章に次のような言葉があります。
「わたしはあなたを選び,決して見捨てない。恐れることはない,わたしはあなたと共にいる神。たじろぐな,わたしはあなたの神。 勢いをあたえてあなたを助け,わたしの救いの右の手であなたを支える。」
「わたしがあなたを忘れることは決してない。見よ,わたしはあなたをわたしの手にひらに刻みつける。」
また,樹木希林さんは,「始めは全然必要とされなかった役者だったけれど,50年間以上も続けられた。消えたいときにちょっと立ち止まって世の中を見てください。世の中に必要のない人間はいない。あなたを必要とする人が必ず出てくる。年をとれば死ぬ理由はいっぱいある。今,死ななくてもいい。」という言葉を残しています。へこんだ時に,前を向ける言葉やモデルに出会ったほしいと思います。
人生は思い通りにいかないことのほうが圧倒的に多いものです。野球で3割バッターになるのは難しいのですが,7割はアウトになっているのです。人は失敗すると落ち込みます。しかし,そのようなときに言葉やモデルに支えられ,勇気をもって一歩前に進むことができます。
聖書の中にもたくさんの言葉があります。是非,聖書を手に取って,み言葉に触れてください。イザヤ書の41章と49章に次のような言葉があります。
「わたしはあなたを選び,決して見捨てない。恐れることはない,わたしはあなたと共にいる神。たじろぐな,わたしはあなたの神。 勢いをあたえてあなたを助け,わたしの救いの右の手であなたを支える。」
「わたしがあなたを忘れることは決してない。見よ,わたしはあなたをわたしの手にひらに刻みつける。」
また,樹木希林さんは,「始めは全然必要とされなかった役者だったけれど,50年間以上も続けられた。消えたいときにちょっと立ち止まって世の中を見てください。世の中に必要のない人間はいない。あなたを必要とする人が必ず出てくる。年をとれば死ぬ理由はいっぱいある。今,死ななくてもいい。」という言葉を残しています。へこんだ時に,前を向ける言葉やモデルに出会ったほしいと思います。
【卒業生近況】令和2年1月15日 目を覚ましていなさい(マルコによる福音書13.32-37)
令和2年1月15日 目を覚ましていなさい(マルコによる福音書13.32-37)
1995年1月17日,阪神淡路大震災が発生しました。あれから25年経ちますが,今でも災害はいつ起こってもおかしくありません。「すべての命は神の家に住む」と教皇様がおっしゃったように,家族の痛みは自分のもの,家族の喜びは自分の喜びととらえ,すべての命が自分につながっているという感覚を養っていきましょう。
トルストイの作品の中に,「ある靴屋が神の声を聴き,神の訪問に備えてパンやスープ,ワイン,デザートを用意していたところ,旅人や老女や子どもが訪れ,靴屋はそれぞれの様子を見て,神のために用意していた食事やワインを分け与えた。」という話があります。靴屋の前に現れたのは,旅人,老女,子どもに姿を変えたイエスだったのです。イエスはそれらの自分にしてくれたことに心から感謝し,靴屋にお礼を言いました。
毎日忙しい生活を送っていると,大事なものを見落としてしまうことがあります。地震がいつ起こるかわからないからではなく,大事なもの,大切な人を見落とさないように目を覚ましていましょう。あなたの隣に座っている友達が,姿を変えたイエス様かもわかりません。
1995年1月17日,阪神淡路大震災が発生しました。あれから25年経ちますが,今でも災害はいつ起こってもおかしくありません。「すべての命は神の家に住む」と教皇様がおっしゃったように,家族の痛みは自分のもの,家族の喜びは自分の喜びととらえ,すべての命が自分につながっているという感覚を養っていきましょう。
トルストイの作品の中に,「ある靴屋が神の声を聴き,神の訪問に備えてパンやスープ,ワイン,デザートを用意していたところ,旅人や老女や子どもが訪れ,靴屋はそれぞれの様子を見て,神のために用意していた食事やワインを分け与えた。」という話があります。靴屋の前に現れたのは,旅人,老女,子どもに姿を変えたイエスだったのです。イエスはそれらの自分にしてくれたことに心から感謝し,靴屋にお礼を言いました。
毎日忙しい生活を送っていると,大事なものを見落としてしまうことがあります。地震がいつ起こるかわからないからではなく,大事なもの,大切な人を見落とさないように目を覚ましていましょう。あなたの隣に座っている友達が,姿を変えたイエス様かもわかりません。
【卒業生近況】2020年 よいスタートを 教頭 米倉 信彦
○ 3学期が始まり、子どもたちの元気な声が学校に戻ってきました。冬休みの間、それぞれのご家庭ではどのような年末年始を過ごされましたでしょうか。昔から「一年の計は元旦にあり」と言われていますから、1年生から6年生まで今年一年の計画をしっかりと立てられたことでしょう。
私は、年末に広島へ里帰りして年老いた両親と一緒に正月を過ごしてきました。頻繁には実家に帰ることができませんので、里帰りした時は毎回、長く伸びた庭木の枝を切って、落ち葉と一緒に庭の畑に埋めたり、室内の雑巾がけや窓やドアの拭き掃除をしたりして過ごすことに決めています。今年の冬休みは、天気もよく穏やかな毎日でしたので掃除をするには大変助かりました。
また、父の散歩にも付き添うこともできました。前日に一人で散歩に出かけた父が、道路で転んでしまい、通りがかった人が心配して知らせてくれるという出来事があったからです。若いころは柔道や体操をするスポーツ万能な父でしたが、久しぶりに一緒に歩いてみて、足腰がとても弱ってしまったなと感じました。誰でもこの年齢になれば、筋力をつけるということは非常に難しいものです。父には、現状の筋力や体力を少しでも維持し、健康で長生きしてもらいたいと思いました。
○ 1月8日から10日にかけて新年揮毫会が行われました。1,2年生は「たぬきの糸車」「スーホーの白い馬」の課題を硬
筆で、3年生から6年生まではそれぞれの学年の課題を毛筆で揮毫しました。
お手本を見ながら、一人ひとり真剣な表情で心をこめて書き上げていきます。文字を書き終えた時に思わず「フーッ」というため息をもらす子どももいます。それほど書くことに集中していたのでしょう。一文字ごと願いを込めて書いた作品は素晴らしい文字が出来上がりました。子どもたちの作品は、教室や廊下に掲示してあります。学校にお出で下さった折にはどうぞご覧ください。
○ 1月13日(月)は令和になって初めての『成人の日』でした。福岡市でもマリンメッセ福岡で新成人をお祝いする記念行事がおこなわれました。今回は、全国で122万人の若者が新成人となるそうです。
「自立した大人になっていきたい」「起業して社会のために貢献したい」「全世界を自分の目で実際に見てきて、自分の仕事にいかしたい」「教師になって子どもたちに教えたい」…テレビニュースで新成人の皆さんの夢や目標をインタビューしている場面が放送されていました。新成人の皆さんはしっかりとした夢や目標を持って、大人へと羽ばたいていこうとしているのですね。海星小学校の子どもたちも、小学校を卒業してそれぞれの道を進み、いずれは新成人となっていきます。
その時に、自分の幸せばかりではなく、弱い立場の人のことを考えることのできる大人へと成長していってほしいと願っています。
ニュースを見ながら、私が成人式に参加したウン十年前は、どんな目標を持っていたのかなと懐かしく思い返していました。大学生でしたから、教師を目指していたはずです。そのころの熱き思いを今年も継続していけたらと改めて思いました。
いよいよ今週からは、本格的に授業も始まり、まとめの3学期が進みます。一日一日を大切に過ごし、4月からの新しい学年に向けてしっかりと準備をしていきましょう。
私は、年末に広島へ里帰りして年老いた両親と一緒に正月を過ごしてきました。頻繁には実家に帰ることができませんので、里帰りした時は毎回、長く伸びた庭木の枝を切って、落ち葉と一緒に庭の畑に埋めたり、室内の雑巾がけや窓やドアの拭き掃除をしたりして過ごすことに決めています。今年の冬休みは、天気もよく穏やかな毎日でしたので掃除をするには大変助かりました。
また、父の散歩にも付き添うこともできました。前日に一人で散歩に出かけた父が、道路で転んでしまい、通りがかった人が心配して知らせてくれるという出来事があったからです。若いころは柔道や体操をするスポーツ万能な父でしたが、久しぶりに一緒に歩いてみて、足腰がとても弱ってしまったなと感じました。誰でもこの年齢になれば、筋力をつけるということは非常に難しいものです。父には、現状の筋力や体力を少しでも維持し、健康で長生きしてもらいたいと思いました。
○ 1月8日から10日にかけて新年揮毫会が行われました。1,2年生は「たぬきの糸車」「スーホーの白い馬」の課題を硬
筆で、3年生から6年生まではそれぞれの学年の課題を毛筆で揮毫しました。
お手本を見ながら、一人ひとり真剣な表情で心をこめて書き上げていきます。文字を書き終えた時に思わず「フーッ」というため息をもらす子どももいます。それほど書くことに集中していたのでしょう。一文字ごと願いを込めて書いた作品は素晴らしい文字が出来上がりました。子どもたちの作品は、教室や廊下に掲示してあります。学校にお出で下さった折にはどうぞご覧ください。
○ 1月13日(月)は令和になって初めての『成人の日』でした。福岡市でもマリンメッセ福岡で新成人をお祝いする記念行事がおこなわれました。今回は、全国で122万人の若者が新成人となるそうです。
「自立した大人になっていきたい」「起業して社会のために貢献したい」「全世界を自分の目で実際に見てきて、自分の仕事にいかしたい」「教師になって子どもたちに教えたい」…テレビニュースで新成人の皆さんの夢や目標をインタビューしている場面が放送されていました。新成人の皆さんはしっかりとした夢や目標を持って、大人へと羽ばたいていこうとしているのですね。海星小学校の子どもたちも、小学校を卒業してそれぞれの道を進み、いずれは新成人となっていきます。
その時に、自分の幸せばかりではなく、弱い立場の人のことを考えることのできる大人へと成長していってほしいと願っています。
ニュースを見ながら、私が成人式に参加したウン十年前は、どんな目標を持っていたのかなと懐かしく思い返していました。大学生でしたから、教師を目指していたはずです。そのころの熱き思いを今年も継続していけたらと改めて思いました。
いよいよ今週からは、本格的に授業も始まり、まとめの3学期が進みます。一日一日を大切に過ごし、4月からの新しい学年に向けてしっかりと準備をしていきましょう。
【卒業生近況】あなたに話があります 校長 山田 耕司
○ 令和最初のお正月を、如何過ごされましたか。子どもたちは「お年玉いくらもらった」が最初の挨拶のようです。
学校からの子どもたちへのお年玉は温かい便器です。愛校バザーの収益金を使わせていただいて、児童トイレをリニューアルいたしました。便器は3種類用意しました。温座便器・除菌スプレーつき温座便器・小型シート付き便器です。皆さん喜んでくれるかな?
新年明けましておめでとうございます
○ ローマ教皇フランシスコさまを昨年秋に迎えました今年のお正月は、カトリック学校にとりまして特別のものとなりました。教皇は「あなたに話があります」とすべての人に語りかけられました。勿論私たち海星小学校の教職員にも児童にもお話がありました。
TOKYO 2020でわく日本ですが、世界を見回すとイラン・北朝鮮・レバノン・中国と平和を揺るがす出来事が多発しています。地球上の子どもたちの4人に一人は学校にも通えません。児童労働力として家族のために働いています。2時間かかって家族のために水汲みをすることを日課としている女の子もいます。食べるものがなく大変な思いをしている子どももいます。そのような中、私たちは、福岡出身の医師 中村 哲さんが「よきサマリア人のたとえ話」(ルカ福音書10章25-36)のような生き方をされたことに大きな感銘を受けました。
○ 私たちは、自分や自分のゆかりのある人の幸せを追求するに留まらず、隣人や他者の幸せにも言及せねばなりません。
私たちは50数年前、マリアの宣教者フランシスコ修道会のシスター方が、どのような思いで福岡のこの地に福岡海星女子学院を開かれたかを想起し、その原点に返ってさらに充実した学校づくりに勤しみたいと思います。
○ クリスマスの聖劇をご覧いただいたことでしょう。クリスマスに起こった出来事が凝縮され物語として描かれています。カトリック教会ではこの出来事を次のように5つのミサによって祝い表現します。
12月24日(クリスマス前夜)のミサでは、マタイ福音書1章全体が読まれます。マタイ福音書1章1-17章「イエス・キリストの系図」、続いてマタイ福音書1章18-25節「父としてのヨセフの資格」(ヨセフへのお告げ)が読まれます。大工のヨセフはイエスの養父です。中世の宗教画「受胎告知」では、大天使ガブリエルがマリアにお告げをする場面が多く描かれています(ルカ1・26-38)が、ここでは大天使によってヨセフが「マリアがイエスを身ごもっている」ことを知らされます。
12月24日~25日の夜半のミサでは、「ベツレヘムでのイエスの誕生」(ルカ2章1-7章)が読まれます。若い二人だけの出産です。家畜小屋のわらの上で救世主が誕生する出来事を深く黙想します。
続いて12月25日の早朝のミサでは、「羊飼いたちのイエス訪問」が読まれます。神であるイエスの誕生に最初に招かれたのは当時4K労働者であった羊飼いたちでした
12月25日の日中のミサでは、ヨハネ福音書1章1-18節の「神である御言葉」「人間となった御言葉」の二つの賛歌が読まれ神秘を祝います。これらの4つのミサを通してイエスの誕生の神秘に寄せる黙想・祈り・賛歌が続きます。因ってヨーロッパのクリスマスは静寂の内に進んでいきます。
2週間後1月5日(日)は、「東方の占星術・天文学の博士(学者)のイエスを礼拝」(マタイ2章1-12節)が読まれます。
イエスの誕生により、ユダヤ民族の一神教であった「ヤーウエ」の宗教が、異邦人を受け入れることで、すべての人を救う世界宗教に転換します。イエスの「ご公現」を祝います。
キリスト教徒でなくても日本の子どもたちもクリスマスを祝う大切な意味がここにあります。
○ フランシスコ教皇は「『地球上に生きるすべてのものの命』を守るために働きなさい」と、私たちにおっしゃいました。人間の命は人間の生命であり尊厳でもあります。
クラスの中で困っている子が「わたし困っているよ」と 言えるクラスをみんなでつくりましょう。自分の幸せのため中心に勉学を頑張ったり、楽しく遊んだりするのではなく、「困っている友だちの笑顔を見つめる喜び」も味わいましょう。そのためにあなたはどんな行動をとりましょうか。カトリックの学校に通う喜びをすべての子どもに味わって欲しいのです。そして、将来一人ひとりにその子に相応しい神さまから与えられた使命を果たすために、心を体を頭脳を磨いて欲しいのです。特別な1年が始まりました。
学校からの子どもたちへのお年玉は温かい便器です。愛校バザーの収益金を使わせていただいて、児童トイレをリニューアルいたしました。便器は3種類用意しました。温座便器・除菌スプレーつき温座便器・小型シート付き便器です。皆さん喜んでくれるかな?
新年明けましておめでとうございます
○ ローマ教皇フランシスコさまを昨年秋に迎えました今年のお正月は、カトリック学校にとりまして特別のものとなりました。教皇は「あなたに話があります」とすべての人に語りかけられました。勿論私たち海星小学校の教職員にも児童にもお話がありました。
TOKYO 2020でわく日本ですが、世界を見回すとイラン・北朝鮮・レバノン・中国と平和を揺るがす出来事が多発しています。地球上の子どもたちの4人に一人は学校にも通えません。児童労働力として家族のために働いています。2時間かかって家族のために水汲みをすることを日課としている女の子もいます。食べるものがなく大変な思いをしている子どももいます。そのような中、私たちは、福岡出身の医師 中村 哲さんが「よきサマリア人のたとえ話」(ルカ福音書10章25-36)のような生き方をされたことに大きな感銘を受けました。
○ 私たちは、自分や自分のゆかりのある人の幸せを追求するに留まらず、隣人や他者の幸せにも言及せねばなりません。
私たちは50数年前、マリアの宣教者フランシスコ修道会のシスター方が、どのような思いで福岡のこの地に福岡海星女子学院を開かれたかを想起し、その原点に返ってさらに充実した学校づくりに勤しみたいと思います。
○ クリスマスの聖劇をご覧いただいたことでしょう。クリスマスに起こった出来事が凝縮され物語として描かれています。カトリック教会ではこの出来事を次のように5つのミサによって祝い表現します。
12月24日(クリスマス前夜)のミサでは、マタイ福音書1章全体が読まれます。マタイ福音書1章1-17章「イエス・キリストの系図」、続いてマタイ福音書1章18-25節「父としてのヨセフの資格」(ヨセフへのお告げ)が読まれます。大工のヨセフはイエスの養父です。中世の宗教画「受胎告知」では、大天使ガブリエルがマリアにお告げをする場面が多く描かれています(ルカ1・26-38)が、ここでは大天使によってヨセフが「マリアがイエスを身ごもっている」ことを知らされます。
12月24日~25日の夜半のミサでは、「ベツレヘムでのイエスの誕生」(ルカ2章1-7章)が読まれます。若い二人だけの出産です。家畜小屋のわらの上で救世主が誕生する出来事を深く黙想します。
続いて12月25日の早朝のミサでは、「羊飼いたちのイエス訪問」が読まれます。神であるイエスの誕生に最初に招かれたのは当時4K労働者であった羊飼いたちでした
12月25日の日中のミサでは、ヨハネ福音書1章1-18節の「神である御言葉」「人間となった御言葉」の二つの賛歌が読まれ神秘を祝います。これらの4つのミサを通してイエスの誕生の神秘に寄せる黙想・祈り・賛歌が続きます。因ってヨーロッパのクリスマスは静寂の内に進んでいきます。
2週間後1月5日(日)は、「東方の占星術・天文学の博士(学者)のイエスを礼拝」(マタイ2章1-12節)が読まれます。
イエスの誕生により、ユダヤ民族の一神教であった「ヤーウエ」の宗教が、異邦人を受け入れることで、すべての人を救う世界宗教に転換します。イエスの「ご公現」を祝います。
キリスト教徒でなくても日本の子どもたちもクリスマスを祝う大切な意味がここにあります。
○ フランシスコ教皇は「『地球上に生きるすべてのものの命』を守るために働きなさい」と、私たちにおっしゃいました。人間の命は人間の生命であり尊厳でもあります。
クラスの中で困っている子が「わたし困っているよ」と 言えるクラスをみんなでつくりましょう。自分の幸せのため中心に勉学を頑張ったり、楽しく遊んだりするのではなく、「困っている友だちの笑顔を見つめる喜び」も味わいましょう。そのためにあなたはどんな行動をとりましょうか。カトリックの学校に通う喜びをすべての子どもに味わって欲しいのです。そして、将来一人ひとりにその子に相応しい神さまから与えられた使命を果たすために、心を体を頭脳を磨いて欲しいのです。特別な1年が始まりました。
【高校-コース情報】2A留学報告(カナダ)
カナダで過ごす日々がだんだんと少なくなってきました。この1年間はカナダの良い所をたくさん知ることができました。また、今まで気付かなかった日本の良い所も発見することも出来ました。12月になると冬らしい気候となり、雪が積もり、0度を下回りました。クリスマスが近づき、近所の人達がイルミネーションを家の外に飾ったりクリスマスツリーを出したりなどもうすぐクリスマスだと実感することが多かったです。学校では終業式の日に先生対生徒のホッケーの試合がありました。同級生全員がホッケーの試合をしているのを見る機会があまりないため、ゲームから目を離すことが出来ないほど楽しかったです。クリスマスは家族と過ごす日ということで、クリスマスイブの日はホストファミリーとクリスマスの映画をたくさん観ました。また、クリスマスイブプレゼントというものがあるということを初めて知りました。クリスマスイブプレゼントはたいてい暖かいパジャマのようなもので、そのパジャマを着て映画鑑賞をするいうことが多いそうです。そしてクリスマスはホストグランドペアレンツの家でみんなで豪華な食事をしました。ターキーを食べたりプレゼント交換をしたりとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。他にも、クリスマス後にはホストファザーとスキーをしに行きました。スキーは約6年振りぐらいだったため、とても怖かったですが、体を久しぶりに動かしたのでとても楽しかったです。そして、ホストマザー曰く、カナダでは大晦日は日本と比べてあまり重要ではないそうです。友達と遊んだり、パーティーをしたりして過ごすそうです。そこで、私とホストシスターは友達を家に招き、パーティーをしました。みんなで映画を観たりと久しぶりに友達を家に呼んでお泊まりをしたりしたため、とても楽しかったです。
▽現地での写真

▽現地での写真

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