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【卒業生近況】1A 生徒 留学報告(ニュージーランド)

ニュージーランドに来て早くも二ヶ月が経ちました。少しずつ学校にも慣れてきました。私の通っている学校は人数が多く、校内がとても広いです。学校が始まって一週間はクラスに行くまでに迷い、たくさんの先生方や友達に助けてもらいました。皆とても優しくクラスまでついてきてくれたこともありました。学校に通い始めて約一ヶ月の間にたくさんの人と話す事が出来ました。私の選択している英語のクラスには、ニュージーランド以外から来た人(20名中6名)がいます。彼らのほとんどは留学生ではなく、数年前にニュージーランドに引っ越してきた人達なので、とても英語が上手です。彼らと話しているとそれぞれの国に独自の文化がありおもしろいです。

今月の一番の思いではバレンタ インデーでした。日本ではチョコレートを渡すのが一般的ですが、こちらではバラの花を渡していました。私は数学の授業中にバラをもらいました。隣に座っていた友達がいきなり教室を出て行き、帰ってきたらバラを持っていました。もらったときはとてもうれしかったです。3月1日に体育祭のようなものがあります。各ブロックは、住んでいる地域ごとに分けられており、私は白と黒です。その日は制服を着ていかなくてよく、地域ごとの色の服を着ていきます。競技は自由参加で見るだけの人も多いそうです。

今月は寂しいこともありました。2月20日にホストブラザーが、オークランドの大学に行くので寮に引っ越しました。一緒に生活できたのは一ヶ月と短い間でしたが、とても楽しかったです。別れるときは泣かないだろうと思っていたのですが、寂しくなり車の中で少し涙が出てきました。ですがイースターには帰ってくるので、それまでに英語力を少しでも伸ばして驚いてもらいたいです。そのためにもこつこつと頑張ります。

石井お好み焼き
Δお好み焼き
石井ホストシスター誕生日
Δホストシスターの誕生日の時の

【卒業生近況】平成29年度最後の参観授業と学級懇談会

今日は、今年度最後の参観授業と学級懇談会がありました。1年生から6年生まで、それぞれのクラスで、今年一年間の成果と来年度に向けての課題が話し合われました。参観授業も今年度最後ということで、子どもたちも張り切っていました。P1390244.jpg

【卒業生近況】1A 生徒 留学報告(オーストラリア)

オーストラリアに来て、約2か月経ちました。本当に本当にあっという間の2か月でした。
私の留学生活の5分の1が終わってしまったと考えると、もっと一日一日を大切にしなくてはいけないと思います。

Brisbane の空はとても綺麗で、毎日のように写真を撮っています。朝方からお昼にかけては、雲一つない青空で、夕方になると少しずつ雲がかかって綺麗な夕焼け空を見ることができます。気温が高かった日は必ず、夕方に嵐がやってきます。隣の家の庭に雷が落ちたり、前が見えなくなるほどの激しい雨が降ったりと、最初は本当に怖かったです。 嵐が過ぎると、たまに変わった色の空や虹を見ることができます。これが気候の違いなのだと思いました。

井上空
△At my house


本格的な学校生活が始まり、毎日授業についていくのに必死です。たくさんの人に支えられながら、楽しい学校生活を送っています。 年齢や学年関係なく仲良くするというのが文化で、私はたくさんの人と友達になることができました。すれ違うと、みんなが笑顔で話しかけてくれます。ある日突然、友達とコミュニケーションをとることが楽になりました。英語の楽しさを再発見することができた瞬間でした。

井上学校
△School uniform





友人達は日本文化に興味を持っており、バレンタインデーに日本のチョコレートをお寿司柄の折り紙に包んでプレゼントしました。するとその折り紙で紙飛行機を作り、飛ばす練習をしていました。喜んでもらえて本当に嬉しかったです。モーニングティーやランチの時間は、必ず全員外で過ごします。日陰は、風が涼しくとても心地いいです。気温が35℃を超える日は、なかなか風が吹かないので図書館棟に行き、映画を観たりします。

井上校庭
△Bray Park State High School

2月中旬に、Swimming Carnival がありました。赤、青、黄、緑の4チームに分かれて戦います。私は、赤のFireチームでした。当日は、チームカラーの洋服を身につけなくてはいけないというルールがあったので、私は、ホストマザーから貰った赤色のTシャツを着て参加しました。私は、長距離を泳ぐのが得意ではないので、Novelty という種目に参加しました。この種目は、 チームメイトと協力してゲームを行います。ボールを使ってリレーをしたり、プールの中に沈んでいるカラフルなフリスビーを拾い、その数を競ったり、とても楽しかったです。

井上水泳大会
△Swimming Carnival

日本を旅立ってから、自分の英語力の無さに焦りを募らせる日々でしたが、少し成長したこと(出発前に解けなかった問題が解けるようになっていたこと等)が嬉しかったです。 このことに満足せずに、自分で自分を高め、さらに成長できればと思います。自分の気持ちに正直に、素直に。純粋にこの1年間を楽しんで、このような環境で学べることに感謝して、私の夢に向かって頑張っていこうと思います。

Thank you for giving me such a great learning environment. I think this has benn the hardest challenge of my life. I sometimes
feel like moaning. But, I have to try to do my best before I return to Japan.Thank you.

【卒業生近況】1A 生徒 留学報告(カナダ)

カナダに来て約一ヶ月経ちました。気候は日本と似ています。

私が通っている学校は、ブラジル、ドイツ、中国、ベトナムなど様々な国の留学生に出会えます。
カナダの学校は、日本の学校と授業スタイルが違い驚きました。例えば、学年に関係なく同じ授業を受けることや、自分が受けたい授業を選択できることです。私は、ギターの授業を選択しました。ギターは全く弾けなかったのですが、最近何曲か簡単な曲を弾けるようになりました。学校行事では、スキーや映画に行きました。とても楽しかったです。

私のホストファミリーは、ホストマザー、年下のホストシスター、犬、猫二匹、兎、魚、虫と沢山の動物がいる賑やかな家庭です。ホストファミリーは自然が大好きで、休日には、綺麗な森、川、海等によく連れて行ってくれます。先日、日本では見かけられないような大きな滝を見て感動しました。家では、ボートゲームで遊んだり、ホストマザーとお菓子を作ったりして過ごしています。

この1ヶ月間、カナダの生活に馴染むことを頑張りました。英語が伝わらなくて悔しいこともあったし、他の留学生と英語力を比べて落ち込んだりしてしまったけど、焦らずに、カナダで過ごせる毎日を「ありがたい」と思い、海外の文化と英語を勉強していきます。

小西川
△滝

小西海
△海

小西ビッグフット
△この地域で信じられているビッグフット(巨人)の人形

小西ホストシスター
△ホストシスターと岩に登る

【卒業生近況】聖書と西郷どん 校長 山田 耕司

○ NHKの大河ドラマ「西郷どん」を楽しく見ています。貧困武士の町「下加治屋町」出身の若き武士たちが新しい日本をつくる原動力の一つとなった話を、女性作家の原作を女性脚本家がつくる痛快(漫画のような)物語です。この町で行われた教育「郷中教育」(ごじゅうきょういく)とも「五什教育」(五人組教育・十人組教育)とも言われます。藩校には通えない下級武士の青年(二才(にせ)・ニセ)がグループをつくり後輩を指導します。
 私が「郷中教育」を知ったのは、ロンドン日本人学校で同僚であった鹿児島出身のH先生(剣道有段者)との出会いからです。今でも鹿児島では学校教育に「郷中教育」を取り入れている言われるのです。
10数項目ある教えの中で、私が興味を覚えたものは、「①嘘をつかない ②弱いものをいじめない。最も弱い人を助ける ③何事も仲間で話し合い相談しあって解決する ④山坂を歩いて身体を鍛える ⑤金銭欲・利欲が最も卑しむべきこと ⑥外見にこったりせず質実剛健であること ⑦忠孝は大仰に見せず常に内心にもつこと」の7つでした。

○ 公立学校では公には特定の宗教の話はできませんが、クリスチャンである私はプライベートな席ではよく聖書の話をします。私の学校経営の根拠が聖書にあることを同僚に知ってほしく理解し協力して欲しいからです。
H先生の語る「郷中教育」は聖書のみ言葉に近いものを感じました。

「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味がつけられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。」   
「あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。 また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。
 そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」(マタイ 5章13~16節 地の塩、世の光)

○「あなたがたは地の塩である」とは
 「地」は人が今生きている世界(地上)を意味します。「塩」は料理に味わい(塩味)を添え、腐敗を防ぎ、清潔を保ちます。「あなたがた」(全ての人)は、地上でこのような役割をすでに担っているのです。大切なのはその塩味が自分からのものではなく、イエスに従うことによって与えられていることを意識し、塩味を失わないように、イエスに従う道を歩み続けることです。イエスに従うことなしに、塩は塩味を保つことができません。だからイエスの愛の教えに従うのです。 
  
○「あなたがたは世の光である」とは        
 イエスに従う人たちは現に世の光であるということを意味します。イエスに聴きイエスに従う人たちが光である根拠は、まことの光である神の子イエスがその人々の内心に住み、神と共にあるからです。地の塩としての働きが、外に向かう行動的働きだとすると、世の光は、隠されずに輝かすことによって人々を引きつける内心的な働きといえます。イエスは二つのたとえを用いて、光の特徴は隠れることができないことにあると教えます。山の上にある町のともし火や燭台の上のともし火は隠れることができません。遠くからでも見ることができます。              

○ 聖書は、人を救う神の誠実な慈しみに照らされて、人が他者を愛しぬくことに導きます。他者とは隣人です。弱い立場の人です。孤児・夫を失った女性・障がい者・寄留の外国人・生活苦にあえぐ人々・病人・孤老などです。立派な行いは自己満足のためでも、義務感でもありません。       
聖書は、人々が神の愛に気づいて神をあがめるように、礼拝の心をこめて行いを行うように勧められています。どんな人にも神から与えられた使命があります。どんな人も他者にとって「塩」であり「光」であります。目の前の子どもたちに伝えます。「あなたたちに、神さまはおっしゃいます。どんな人も勇気と自分への自信をもってもらいたいのです」と。

○ コラムを紹介しましょう。ここにも「郷中教育」が生きています。
 かつて戦国時代にキリスト教を伝えた宣教師たちが、大名や武士ばかりではなく、多くの日本人の文化、生活の考え方が聖書的(イエスの説く愛)であることに驚きました。この列島で2000年かけて営んできた農耕文化がこのような日本人のよさを育んできたのでしょう。
 遠藤周作は、その時代世相を反映した小説「沈黙」と小説「侍」(モデル支倉常長)で、キリスト教と日本の文化衝突と文化融合をテーマに「神」を書きました。

○ 2月26日「海星の心を受け継ぐつどい」が児童会運営委員会によって行われました。
 今年度の6年生は27名入学し、途中ご家庭の事情で転出入があり、24名の卒業です。この数年の中でも男女の仲がこの時期までよく、授業中の熱心な姿勢も中学受験時期にも揺るぎませんでした。
 一方、新6年生は41名です。本校では珍しく女子の多い学年です。特に自主意識の高い子どもたちで、その様子は毎年の「学芸会」で十分に力を発揮し、海星ファミリーを楽しませてくれました。
 海星にも「郷中教育」に似た「海星ファミリーの教育」があります。私たちは、この子どもたちが、将来それぞれが属する社会・集団で「弱い立場の人々」の友であるリーダーに育ってくれることを、期待し祈り続けております。