【卒業生近況】〔5年生〕カルピス講座受講
〔5年生〕
今日の3,4校時にカルピス講座がありました。
カルピスの会社から講師の方が来られ
様々なことを学びました。
約100年前からあるカルピスのひみつを
知り、子どもたちは、驚いたり喜んだり
していました。
今日の3,4校時にカルピス講座がありました。
カルピスの会社から講師の方が来られ
様々なことを学びました。
約100年前からあるカルピスのひみつを
知り、子どもたちは、驚いたり喜んだり
していました。
【卒業生近況】クリスマスの準備 アドベント 校長 山田 耕司
クリスマスの準備 アドベント
○11月13日夕、JR博多駅前広場でクリスマスのイルミネーション点灯式が行われました。MCの「メリークリスマス」がテレビの画面を突き破ります。参加者の笑顔を見ながら「もうそんな季節が到来したんだ」と市民は感じられているのでしょう。
クリスマスは、ラテン語の「キリストのミサ」に語源をもちます。英語圏以外では、もう一つの語源「誕生」が一般的です。ラテン語で「ナタリス」、イタリア語で「ナターレ」フランス語では「ノエル」です。
○因みに長崎県南島原市では、12月5日(土)に「フェイスビスタ ナタリス2015」を行うそうです。このイベントでは「ナタリス」を使用しています。
400年前、島原半島有馬のセミナリオ(神学校)で、日本最初の西洋文化に出会った4人の少年は遣欧使節としてローマを訪れます。このセミナリオで、少年たちもクリスマスを祝いました。ラテン語が授業の正課でしたからクリスマスは当時「ナタリス」と言いました。このイベントは当時を再現するそうです。修学旅行で訪れた6年生には特に興味深いですね。
○ヨーロッパでは、クリスマス前の4週間「アドベント」(キリストの誕生を待つ季節)が大切にされます。街の市庁舎前広場には、マルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)が開かれます。ここでは食品から装飾品、ツリー、プレゼント等すべてのクリスマス用品が販売されます。泊りがけで買い物に来る村の人々もおります。教会では聖劇や合唱の練習があります。家庭では、遠方からの親族を迎える準備(部屋やベッド・食事・飾付等)に追われます。
丁度日本に暮らす人々が、お正月を迎えるのに似ています。それらの中で最も大切なのが、キリストを迎える「心の準備」です。4週間かけて行うのです。
(今年は、明日29日よりアドベントが始まります)
○キリストが誕生した時、東方の国から3人の博士が贈り物を持って訪ねて来たことが聖書に記されています。贈り物が黄金・乳香・没薬の3つでしたから伝統的に3人の博士とされていましたが、実は4人目の博士の物語があるのです。ご紹介いたしましょう。
○4人目の博士、その男の人の名はアルタバン。彼は全財産を売り払ってキリストへの贈り物にするために3つの宝石を手に入れます。サファイア・ルビー・真珠です。
アルタバンは、3人の博士との約束の集合場所に向かう途中、ある村で重い病気にかかった人に出会います。彼は、そのまま通り過ぎることができません。応急手当をし、十分な食料とお金を与えます。笑顔になったその人を残し約束の場所に到着しますが、3人はすでに砂漠に旅立った後でした。食料もお金も使い果たしたアルタバンは、仕方なくサファイアを売ってらくだを買い、後を追いかけます。
○3日遅れてベツレヘムに着いたアルタバンは、一人の母親からこの3日間の不思議な出来事を聞きます。
その出来事の主、家畜小屋で生まれた赤ちゃんと両親は、すでにエジプトへ発った後でした。
その時、ヘロデ王の命令「2歳以下の赤子を皆殺しにせよ」を受けた兵隊たちがその家にもやって来ます。恐怖におののく母親と赤子を隠し、アルタバンは「ここには誰もいない」と隊長にルビーを差し出しました。隊長はルビーをひったくると次の家へと立ち去って行きました。こうして一人の赤ちゃんの命が救われました。
アルタバンは、エジプトへと道を急ぎましたが、救い主の家族を、とうとう発見することはできませんでした。
○いつしか33年の月日が経ちました。アルタバンは年老いていました。エルサレムの街角に立っていました。その時、民衆の声を聞きます。
「ナザレのイエスが処刑されるぞ」
「自分を神の子だと称したあの男か」。
それを耳にしたアルタバンは、自分が一生旅をして探していたお方は、この方だと悟ります。
最後の宝石、真珠を手に処刑場に向かいます。この真珠でイエスが処刑から救われるかもしれないと期待したからです。 しかし、丁度そこに若い娘が引きずられていく所に出会いました。娘と目が合いました。娘は必死に救けを求めました。
「お助けください。父は死に、私は父の借金のかたに奴隷に売られていく所です。」
迷いながらもアルタバンは、最後の宝石、真珠を布袋から取り出しました。
「さあ、これをあなたの身の代金としてあげよう」
その時、空を闇がおおい、稲妻が走り、大きな揺れが大地を襲います。娘を捕えようとしていた者たちは、恐れて蜘蛛の子を散らすように逃げていきました。屋根瓦が何枚も何枚も落ちてきてアルタバンの額を割ります。娘がアルタバンを抱き起すと、どこからか美しい声が響いてきました。
その声にアルタバンは答えます。
「いいえ、主よ。私は33年間あなたを探し求めましたが、一度もあなたにお会いできませんでした。
あなたのお役に立ったこともありませんでした。」
すると、またあの美しい声が聞こえてきました。
「はっきり言っておく。私の兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、私にしてくれたことなのである」(マタイ25・40)
アルタバンの顔は笑みに輝き、安らかに息を引き取りました。
○救い主イエス・キリストを探し求めていたアルタバンは、ずっと以前からイエスに出会っていました。
はじめは瀕死の病人の姿で、二度目は殺されようとした赤ん坊の姿で、三度目は売られていく娘の姿で。
神様にとって、そのような「小さい者」にしたことは、自分にしてくれたことと同じです。
私たちもどこかでイエスに会っているのでしょう。アドベントは、意識して「小さい者」に愛の贈り物を捧げる期間にしたいものです。
そして、最も素晴らしい贈り物を神様が人間にくださったクリスマスを迎えましょう。
○11月13日夕、JR博多駅前広場でクリスマスのイルミネーション点灯式が行われました。MCの「メリークリスマス」がテレビの画面を突き破ります。参加者の笑顔を見ながら「もうそんな季節が到来したんだ」と市民は感じられているのでしょう。
クリスマスは、ラテン語の「キリストのミサ」に語源をもちます。英語圏以外では、もう一つの語源「誕生」が一般的です。ラテン語で「ナタリス」、イタリア語で「ナターレ」フランス語では「ノエル」です。
○因みに長崎県南島原市では、12月5日(土)に「フェイスビスタ ナタリス2015」を行うそうです。このイベントでは「ナタリス」を使用しています。
400年前、島原半島有馬のセミナリオ(神学校)で、日本最初の西洋文化に出会った4人の少年は遣欧使節としてローマを訪れます。このセミナリオで、少年たちもクリスマスを祝いました。ラテン語が授業の正課でしたからクリスマスは当時「ナタリス」と言いました。このイベントは当時を再現するそうです。修学旅行で訪れた6年生には特に興味深いですね。
○ヨーロッパでは、クリスマス前の4週間「アドベント」(キリストの誕生を待つ季節)が大切にされます。街の市庁舎前広場には、マルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)が開かれます。ここでは食品から装飾品、ツリー、プレゼント等すべてのクリスマス用品が販売されます。泊りがけで買い物に来る村の人々もおります。教会では聖劇や合唱の練習があります。家庭では、遠方からの親族を迎える準備(部屋やベッド・食事・飾付等)に追われます。
丁度日本に暮らす人々が、お正月を迎えるのに似ています。それらの中で最も大切なのが、キリストを迎える「心の準備」です。4週間かけて行うのです。
(今年は、明日29日よりアドベントが始まります)
○キリストが誕生した時、東方の国から3人の博士が贈り物を持って訪ねて来たことが聖書に記されています。贈り物が黄金・乳香・没薬の3つでしたから伝統的に3人の博士とされていましたが、実は4人目の博士の物語があるのです。ご紹介いたしましょう。
○4人目の博士、その男の人の名はアルタバン。彼は全財産を売り払ってキリストへの贈り物にするために3つの宝石を手に入れます。サファイア・ルビー・真珠です。
アルタバンは、3人の博士との約束の集合場所に向かう途中、ある村で重い病気にかかった人に出会います。彼は、そのまま通り過ぎることができません。応急手当をし、十分な食料とお金を与えます。笑顔になったその人を残し約束の場所に到着しますが、3人はすでに砂漠に旅立った後でした。食料もお金も使い果たしたアルタバンは、仕方なくサファイアを売ってらくだを買い、後を追いかけます。
○3日遅れてベツレヘムに着いたアルタバンは、一人の母親からこの3日間の不思議な出来事を聞きます。
その出来事の主、家畜小屋で生まれた赤ちゃんと両親は、すでにエジプトへ発った後でした。
その時、ヘロデ王の命令「2歳以下の赤子を皆殺しにせよ」を受けた兵隊たちがその家にもやって来ます。恐怖におののく母親と赤子を隠し、アルタバンは「ここには誰もいない」と隊長にルビーを差し出しました。隊長はルビーをひったくると次の家へと立ち去って行きました。こうして一人の赤ちゃんの命が救われました。
アルタバンは、エジプトへと道を急ぎましたが、救い主の家族を、とうとう発見することはできませんでした。
○いつしか33年の月日が経ちました。アルタバンは年老いていました。エルサレムの街角に立っていました。その時、民衆の声を聞きます。
「ナザレのイエスが処刑されるぞ」
「自分を神の子だと称したあの男か」。
それを耳にしたアルタバンは、自分が一生旅をして探していたお方は、この方だと悟ります。
最後の宝石、真珠を手に処刑場に向かいます。この真珠でイエスが処刑から救われるかもしれないと期待したからです。 しかし、丁度そこに若い娘が引きずられていく所に出会いました。娘と目が合いました。娘は必死に救けを求めました。
「お助けください。父は死に、私は父の借金のかたに奴隷に売られていく所です。」
迷いながらもアルタバンは、最後の宝石、真珠を布袋から取り出しました。
「さあ、これをあなたの身の代金としてあげよう」
その時、空を闇がおおい、稲妻が走り、大きな揺れが大地を襲います。娘を捕えようとしていた者たちは、恐れて蜘蛛の子を散らすように逃げていきました。屋根瓦が何枚も何枚も落ちてきてアルタバンの額を割ります。娘がアルタバンを抱き起すと、どこからか美しい声が響いてきました。
その声にアルタバンは答えます。
「いいえ、主よ。私は33年間あなたを探し求めましたが、一度もあなたにお会いできませんでした。
あなたのお役に立ったこともありませんでした。」
すると、またあの美しい声が聞こえてきました。
「はっきり言っておく。私の兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、私にしてくれたことなのである」(マタイ25・40)
アルタバンの顔は笑みに輝き、安らかに息を引き取りました。
○救い主イエス・キリストを探し求めていたアルタバンは、ずっと以前からイエスに出会っていました。
はじめは瀕死の病人の姿で、二度目は殺されようとした赤ん坊の姿で、三度目は売られていく娘の姿で。
神様にとって、そのような「小さい者」にしたことは、自分にしてくれたことと同じです。
私たちもどこかでイエスに会っているのでしょう。アドベントは、意識して「小さい者」に愛の贈り物を捧げる期間にしたいものです。
そして、最も素晴らしい贈り物を神様が人間にくださったクリスマスを迎えましょう。
【卒業生近況】愛校バザーの収益金コンゴへ
バザーの収益金の一部が
コンゴのシスターのもとへ
今年度のバザーの収益金の一部が
マリアの宣教者フランシスコ修道会を
通じて、コンゴ(アフリカ)で現地のこども達のための
教育活動を支援しているシスターのもとに送られるという
お知らせがきました。
私たちの働きが、少しでもこども達のために活かされます
ように。
マリアの宣教者フランシスコ修道会からのお便り
このたびは、海外の恵まれない子供たちのための
援助金をお送りくださいまして、ありがとうございます。
今回は、コンゴで働いているシスターのところへ
送らせていただきます。現地では、保育園・小学校を
建てているところだそうで、そのために必要なものを
揃えるための大きな助けになり、また彼女にとっても
はげみになることと、こころからお礼申し上げます。
コンゴのシスターのもとへ
今年度のバザーの収益金の一部が
マリアの宣教者フランシスコ修道会を
通じて、コンゴ(アフリカ)で現地のこども達のための
教育活動を支援しているシスターのもとに送られるという
お知らせがきました。
私たちの働きが、少しでもこども達のために活かされます
ように。
マリアの宣教者フランシスコ修道会からのお便り
このたびは、海外の恵まれない子供たちのための
援助金をお送りくださいまして、ありがとうございます。
今回は、コンゴで働いているシスターのところへ
送らせていただきます。現地では、保育園・小学校を
建てているところだそうで、そのために必要なものを
揃えるための大きな助けになり、また彼女にとっても
はげみになることと、こころからお礼申し上げます。
【卒業生近況】合格速報 西南学院大学 2名
西南学院大学 2名合格
現3年生が、西南学院大学に合格しました。
国際文化学部国際文化学科と文学部英文学科に
各1名が合格しました。
現3年生が、西南学院大学に合格しました。
国際文化学部国際文化学科と文学部英文学科に
各1名が合格しました。
【卒業生近況】合格速報 福岡女子大学 2名
福岡女子大学 2名合格
現3年生が、地元福岡の人気大学に早くも合格しました。
福岡女子大学は福岡県立の女子大学で、本校より、
国際文理学部国際教養学科に2名が合格しました。
現3年生が、地元福岡の人気大学に早くも合格しました。
福岡女子大学は福岡県立の女子大学で、本校より、
国際文理学部国際教養学科に2名が合格しました。
【卒業生近況】クリスマスの準備
(2年生)クリスマスの準備
【卒業生近況】〔5年生〕社会科見学に行ってきました。
〔5年生〕
今日は、社会科見学に行ってきました。
日産自動車九州工場と北九州空港です。
日産自動車では、福岡ドーム32個分の
敷地の中にある工場の中を見せていただいたり
お尋ねをしたりしました。
見学の最後には、日産リーフのミニカー
(非売品)を全員にプレゼントしていただき
子どもたちは大喜びでした。
北九州空港では、展望台に上がり
飛行機にとても詳しいBくんによる
説明をみんなで聴きました。
あまりの詳しい内容に空港の係の人も
驚いていました。
今日は、社会科見学に行ってきました。
日産自動車九州工場と北九州空港です。
日産自動車では、福岡ドーム32個分の
敷地の中にある工場の中を見せていただいたり
お尋ねをしたりしました。
見学の最後には、日産リーフのミニカー
(非売品)を全員にプレゼントしていただき
子どもたちは大喜びでした。
北九州空港では、展望台に上がり
飛行機にとても詳しいBくんによる
説明をみんなで聴きました。
あまりの詳しい内容に空港の係の人も
驚いていました。
【卒業生近況】今日のマリア幼稚園
先日マリアひろばの園庭でいもほりを行いました♪
子ども達は「おいもたくさん埋まってるかなぁ~?」と、どきどきしていましたが
掘り始めてみると・・・・・
大きなさつまいもがゴロゴロとでてきました
お友達と協力しながら一生懸命掘っています♪

こんなにとれました♪

いもほり楽しかったね!

秋の実りを感じることができた一日でした
とれたさつまいもは給食室で調理していただき、後日みんなでおいしくいただきました☆
今月もお楽しみ給食の日がやってきました!
朝登園するとすぐに、「今日はお楽しみ給食だよ!」と伝えてくれるお友だちもいましたよ♪
11月のメニューは
★エビピラフ
★じゃがいもとパスタのミートチーズ焼き
★フランクフルト
★コーンスープ
★うさぎりんご でした♪
「おいしそ~う!」
「どれから食べようかな~♪」
「おかわりください!」
嬉しい声がたくさん聞こえてきました♪


今月も楽しく、おいしくいただきました
給食の先生ごちそうさまでした!
子ども達は「おいもたくさん埋まってるかなぁ~?」と、どきどきしていましたが
掘り始めてみると・・・・・
大きなさつまいもがゴロゴロとでてきました

お友達と協力しながら一生懸命掘っています♪

こんなにとれました♪

いもほり楽しかったね!

秋の実りを感じることができた一日でした

とれたさつまいもは給食室で調理していただき、後日みんなでおいしくいただきました☆
今月もお楽しみ給食の日がやってきました!
朝登園するとすぐに、「今日はお楽しみ給食だよ!」と伝えてくれるお友だちもいましたよ♪
11月のメニューは
★エビピラフ
★じゃがいもとパスタのミートチーズ焼き
★フランクフルト
★コーンスープ
★うさぎりんご でした♪
「おいしそ~う!」
「どれから食べようかな~♪」
「おかわりください!」
嬉しい声がたくさん聞こえてきました♪


今月も楽しく、おいしくいただきました

給食の先生ごちそうさまでした!
【卒業生近況】ぜんざい会
あいにくの天候で、マラソン大会は16日(月)に延期になりましたが、ぜんざい会は本日行われました。
保護者の方手作りの甘く温かいぜんざいに、子どもたちは大喜びでした。
月曜日のマラソン大会本番に向け、ぜんざいでエネルギーを満たした子どもたちです。きっと元気いっぱい走ることができるでしょう。
月曜日は、10時45分スタートです。10時30分~12時15分までは、車の出入りができませんのでご注意ください。また、駐車場には誘導係がいませんので、事故のないよう譲り合って駐車していただくようお願い致します。
保護者の方手作りの甘く温かいぜんざいに、子どもたちは大喜びでした。
月曜日のマラソン大会本番に向け、ぜんざいでエネルギーを満たした子どもたちです。きっと元気いっぱい走ることができるでしょう。
月曜日は、10時45分スタートです。10時30分~12時15分までは、車の出入りができませんのでご注意ください。また、駐車場には誘導係がいませんので、事故のないよう譲り合って駐車していただくようお願い致します。
【卒業生近況】本に親しむ子どもに 副校長 野口美智子
本に親しむ子どもに
ガイアの森の木々も色づき始め、ことに森の入り口の山桜は、見事な紅葉を見せてくれています。小学校校舎北側の桜は、もうすでにほとんどの葉を落とし、わずかに残った葉も、今にも散りそうに、風に震えています。
いよいよ立冬を過ぎ、暦の上では冬になりました。海星小学校では、ここ1ヶ月ほど、11月14日(土)のマラソン大会に向けて、20分休みになると全校の子ども達が学院の周回路を使ってマラソンの練習をしていました。子ども達は、「今年もぜひ目標タイム賞を取りたいです。」「最後のマラソン大会、がんばります。」など意欲十分でした。延期のために16日(月)になったマラソン大会本番の結果はどうなるでしょうか。
さて、秋といえば「読書の秋」。本校では「海星100冊」「2年生100冊読書日記」をはじめ、「おはなしや」など、専任の司書教諭を中心に「本に親しむ子ども」を育てるために全校で取り組んでいます。秋の読書週間(10月27日~11月9日)にちなんでの取組をいくつか紹介したいと思います。
・5年生は、国語の学習「本は友達 広がるつながるわたしたちの読書」の中で、「海星100冊」から友達にすすめたい本を選び、「その本を読んでみたいな。」と思ってもらえるように、おすすめの言葉や一文を添えて、おすすめポップを作りました。ポップは、掲示板にはってあります。
・先生方も、子ども達にぜひ読んでほしい「海星100冊からのおすすめの本」のカードを作り、図書室前に掲示しました。「○○先生のおすすめはこの本なんだ。」「この本はまだ読んでいないから、今度読んでみよう。」子ども達は、興味深げに見てくれていました。
・図書委員会の子ども達は、「海星100冊」の中から、図書クイズをつくってくれました。しっかりと読んでいないと解けないクイズです。全部で33問、一番正解数が多かったのは何問でしょうか。子ども達は、クイズを解くために、もう一度本を確認したりしていました。
また、「怖いお話の朗読会」を企画し、図書室で休み時間に実施していました。場の設定も工夫し、どの本を読むか色々と工夫があったようです。
・「おはなしや」は、読書週間に合わせて11月9日(月)10日(火)に行いました。1・2年生では、「カレーライス」のパネルシアター、3年生以上は「真っ赤なく・ち・び・る」の語り、「かたあしだちょうのエルフ」(大型絵本)は全学年でなどと、「おはなしや」のお母様方に新しいことにチャレンジしていただいて、子ども達は大喜びでした。
・司書教諭からは、「海星100冊」の進み具合について、一人ひとりに声を掛けています。6年生になるとなかなか読書の時間がとりにくくなります。低学年のうちから計画的に取り組んでいかせたいと思います。
月刊モエ11月号で、「100万冊売れた絵本のはなし」が特集されていました。「いないいないばあ」569万部(1967年初版)、「ぐりとぐら」472万部(1963年)、「はらぺこあおむし」368万部(1976年)、「てぶくろ」300万部(1965年)、「おおきなかぶ」278万部(1962年)など、長い年月にわたり、世代を超えて人々に読みつがれた本の数々です。その中には、「そらいろのたね」「スーホの白い馬」「モチモチの木」など教科書に載っているものもあります。見ているとどれも懐かしく、ぜひまた読み直してみたいものばかりです。編集者として多くの絵本を出版された 松居 直 さんが「すばらしい物語というのは、過去から現在、そして未来へと続いていきます。未来へつながっていない物語は消えていく物語です。」「本当に子どもに伝えたいと、本当に子どもの目を開き、子供の心を生き生きさせたいと願ってつくった本は、必ず子どもの心をとらえ、長く読まれていくのだと私は信じています。」などと語っています。何十年間にもわたり版を重ねてきたミリオンセラーの絵本の魅力がここにありそうです。本校の子ども達にぜひ読んでほしいと思います。
さて、今年も「第57回ライオンズクラブ少年少女俳句」での、最高賞 市長賞(4年連続)をはじめたくさんの入賞・入選の知らせが届きました。子ども達が海星の豊かな自然との関わりの中で生み出す俳句の取り組みは、海星小学校の特色のひとつです。1階マリアロビーに掲示されている「海星俳壇」は今年で実に24年目を迎えています。
朝顔をラッパのようにふきたいな 3年 上田 みのり(市長賞)
算盤の珠鳴る音や五月晴れ 6年 中元 くれあ (銀賞)
○10月21日(水)には、4~6年生が、高等学校のお姉さん達と一緒に「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~」を鑑賞しました。12月10日(木)には、1~3年生が高等学校こども教育進学コース1年生30名による影絵劇を鑑賞します。楽しみです。
ガイアの森の木々も色づき始め、ことに森の入り口の山桜は、見事な紅葉を見せてくれています。小学校校舎北側の桜は、もうすでにほとんどの葉を落とし、わずかに残った葉も、今にも散りそうに、風に震えています。
いよいよ立冬を過ぎ、暦の上では冬になりました。海星小学校では、ここ1ヶ月ほど、11月14日(土)のマラソン大会に向けて、20分休みになると全校の子ども達が学院の周回路を使ってマラソンの練習をしていました。子ども達は、「今年もぜひ目標タイム賞を取りたいです。」「最後のマラソン大会、がんばります。」など意欲十分でした。延期のために16日(月)になったマラソン大会本番の結果はどうなるでしょうか。
さて、秋といえば「読書の秋」。本校では「海星100冊」「2年生100冊読書日記」をはじめ、「おはなしや」など、専任の司書教諭を中心に「本に親しむ子ども」を育てるために全校で取り組んでいます。秋の読書週間(10月27日~11月9日)にちなんでの取組をいくつか紹介したいと思います。
・5年生は、国語の学習「本は友達 広がるつながるわたしたちの読書」の中で、「海星100冊」から友達にすすめたい本を選び、「その本を読んでみたいな。」と思ってもらえるように、おすすめの言葉や一文を添えて、おすすめポップを作りました。ポップは、掲示板にはってあります。
・先生方も、子ども達にぜひ読んでほしい「海星100冊からのおすすめの本」のカードを作り、図書室前に掲示しました。「○○先生のおすすめはこの本なんだ。」「この本はまだ読んでいないから、今度読んでみよう。」子ども達は、興味深げに見てくれていました。
・図書委員会の子ども達は、「海星100冊」の中から、図書クイズをつくってくれました。しっかりと読んでいないと解けないクイズです。全部で33問、一番正解数が多かったのは何問でしょうか。子ども達は、クイズを解くために、もう一度本を確認したりしていました。
また、「怖いお話の朗読会」を企画し、図書室で休み時間に実施していました。場の設定も工夫し、どの本を読むか色々と工夫があったようです。
・「おはなしや」は、読書週間に合わせて11月9日(月)10日(火)に行いました。1・2年生では、「カレーライス」のパネルシアター、3年生以上は「真っ赤なく・ち・び・る」の語り、「かたあしだちょうのエルフ」(大型絵本)は全学年でなどと、「おはなしや」のお母様方に新しいことにチャレンジしていただいて、子ども達は大喜びでした。
・司書教諭からは、「海星100冊」の進み具合について、一人ひとりに声を掛けています。6年生になるとなかなか読書の時間がとりにくくなります。低学年のうちから計画的に取り組んでいかせたいと思います。
月刊モエ11月号で、「100万冊売れた絵本のはなし」が特集されていました。「いないいないばあ」569万部(1967年初版)、「ぐりとぐら」472万部(1963年)、「はらぺこあおむし」368万部(1976年)、「てぶくろ」300万部(1965年)、「おおきなかぶ」278万部(1962年)など、長い年月にわたり、世代を超えて人々に読みつがれた本の数々です。その中には、「そらいろのたね」「スーホの白い馬」「モチモチの木」など教科書に載っているものもあります。見ているとどれも懐かしく、ぜひまた読み直してみたいものばかりです。編集者として多くの絵本を出版された 松居 直 さんが「すばらしい物語というのは、過去から現在、そして未来へと続いていきます。未来へつながっていない物語は消えていく物語です。」「本当に子どもに伝えたいと、本当に子どもの目を開き、子供の心を生き生きさせたいと願ってつくった本は、必ず子どもの心をとらえ、長く読まれていくのだと私は信じています。」などと語っています。何十年間にもわたり版を重ねてきたミリオンセラーの絵本の魅力がここにありそうです。本校の子ども達にぜひ読んでほしいと思います。
さて、今年も「第57回ライオンズクラブ少年少女俳句」での、最高賞 市長賞(4年連続)をはじめたくさんの入賞・入選の知らせが届きました。子ども達が海星の豊かな自然との関わりの中で生み出す俳句の取り組みは、海星小学校の特色のひとつです。1階マリアロビーに掲示されている「海星俳壇」は今年で実に24年目を迎えています。
朝顔をラッパのようにふきたいな 3年 上田 みのり(市長賞)
算盤の珠鳴る音や五月晴れ 6年 中元 くれあ (銀賞)
○10月21日(水)には、4~6年生が、高等学校のお姉さん達と一緒に「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~」を鑑賞しました。12月10日(木)には、1~3年生が高等学校こども教育進学コース1年生30名による影絵劇を鑑賞します。楽しみです。
【卒業生近況】陶器の里 東峰村へ見学に行きました【3・4年】
平成27年11月12日(木)
秋晴れの中、3・4年生は東峰村へ社会科見学に行きました。
この日のためにグループごとに調べ学習をして準備万端です。
東峰村では、まず役場の方から小石原焼、そして東峰村についてお話をききました。


話をきく子どもたちのの視線は真剣そのものです。
次は、道の駅の見学です。実際に販売されている
小石原焼の種類の多さに驚かされました。




「こんなお茶碗でご飯を食べたらさらにおいしくなるだろうな・・・」
子どもたちのつぶやきが聴こえてきました。
そしていよいよ窯元へ。




説明をされながら次々と作品を仕上げていく窯元の職人の
技術にただただ驚かされました。

私たちもちょっと体験させていただきました。


やっぱり見るのとやってみるのでは全く違ってなかなかうまくいきませんでした。
さすが!!職人さんの素晴らしさを実感できました。
普段何気なく使っている食器も伝統を守りながら
新しい試みも取り入れていることが分かりました。
秋晴れの中、3・4年生は東峰村へ社会科見学に行きました。
この日のためにグループごとに調べ学習をして準備万端です。
東峰村では、まず役場の方から小石原焼、そして東峰村についてお話をききました。


話をきく子どもたちのの視線は真剣そのものです。
次は、道の駅の見学です。実際に販売されている
小石原焼の種類の多さに驚かされました。




「こんなお茶碗でご飯を食べたらさらにおいしくなるだろうな・・・」
子どもたちのつぶやきが聴こえてきました。
そしていよいよ窯元へ。




説明をされながら次々と作品を仕上げていく窯元の職人の
技術にただただ驚かされました。

私たちもちょっと体験させていただきました。


やっぱり見るのとやってみるのでは全く違ってなかなかうまくいきませんでした。
さすが!!職人さんの素晴らしさを実感できました。
普段何気なく使っている食器も伝統を守りながら
新しい試みも取り入れていることが分かりました。
【卒業生近況】〔5年生〕おはなしや
〔5年生〕
今日の4校時は、みんなが楽しみにしている
「おはなしや」(本の読み聞かせ)がありました。
面白いお話やちょっとこわいお話、感動するお話
など盛りだくさんでした。
おはなしやの後の昼食の時間は、「あのお話は
同時多発テロのビルのことだったんだね。」
「3歳の子はすごいねえ。」など絵本の話題で
盛り上がりました。
今日の4校時は、みんなが楽しみにしている
「おはなしや」(本の読み聞かせ)がありました。
面白いお話やちょっとこわいお話、感動するお話
など盛りだくさんでした。
おはなしやの後の昼食の時間は、「あのお話は
同時多発テロのビルのことだったんだね。」
「3歳の子はすごいねえ。」など絵本の話題で
盛り上がりました。
【卒業生近況】ステラマリスの集い(文化発表)
ステラマリスの集い
11月5日
文化発表と合唱コンクールの発表会「ステラマリスの集い」が講堂で
行われました。準備に時間をかけて発表されたものは素晴らしいものでした。
合唱コンクールでは、
最優秀賞 2年Eクラス、
優秀賞 2年Bクラス
特別賞 1年Bクラス
発表部門では
ステラマリス賞 1Aクラス

△ダンス同好会

△国際教養コース2年生による留学報告

△国際教養コース1年生によるドラマ(英語劇)
「The Snow Queen」

△こども教育進学コース2年生による児童劇

△吹奏楽部演奏

△こども教育進学コースによる展示

△1年生書道選択者の作品

△部活動の活動内容について掲示物

△体育館で行われたバトン部の演技発表
合唱コンクールの様子


11月5日
文化発表と合唱コンクールの発表会「ステラマリスの集い」が講堂で
行われました。準備に時間をかけて発表されたものは素晴らしいものでした。
合唱コンクールでは、
最優秀賞 2年Eクラス、
優秀賞 2年Bクラス
特別賞 1年Bクラス
発表部門では
ステラマリス賞 1Aクラス

△ダンス同好会

△国際教養コース2年生による留学報告

△国際教養コース1年生によるドラマ(英語劇)
「The Snow Queen」

△こども教育進学コース2年生による児童劇

△吹奏楽部演奏

△こども教育進学コースによる展示

△1年生書道選択者の作品

△部活動の活動内容について掲示物

△体育館で行われたバトン部の演技発表
合唱コンクールの様子


【卒業生近況】〔5年生〕聖劇の練習スタート
〔5年生〕
12月12日に行われるクリスマス会の聖劇の
練習がスタートしました。
役も決まり、今日から台本読みを行いました。
ゆっくり、はっきり、語尾を上手になど
いくつかの点に気をつけて読みました。
神様に捧げられるような劇をしようと思います。
12月12日に行われるクリスマス会の聖劇の
練習がスタートしました。
役も決まり、今日から台本読みを行いました。
ゆっくり、はっきり、語尾を上手になど
いくつかの点に気をつけて読みました。
神様に捧げられるような劇をしようと思います。
【卒業生近況】楽しみな中ノ島公園
(2年生)楽しみな、中ノ島公園
今週の6日(金)に、中ノ島公園に校外学習に行きます。先日、下見に行った時は、紅い柿の葉っぱやどんぐり、椿の実などが落ちていました。すぐ近くには、きれいに掃除してあった住吉神社もありました。鎮守の森があり、イチョウの葉や銀杏が少し落ちていたり、絵馬の飾られた舞台があったりするお宮の風景を見て懐かしくなりました。そこの広場で昼食も食べてきます。ガイアの森とは、また少し違う自然の中で、1年生と一緒に楽しく秋の遊びをしてきます。
今週の6日(金)に、中ノ島公園に校外学習に行きます。先日、下見に行った時は、紅い柿の葉っぱやどんぐり、椿の実などが落ちていました。すぐ近くには、きれいに掃除してあった住吉神社もありました。鎮守の森があり、イチョウの葉や銀杏が少し落ちていたり、絵馬の飾られた舞台があったりするお宮の風景を見て懐かしくなりました。そこの広場で昼食も食べてきます。ガイアの森とは、また少し違う自然の中で、1年生と一緒に楽しく秋の遊びをしてきます。
【卒業生近況】交わりの達人 聖フランシスコ 【校長 山田耕司】
交わりの達人 聖フランシスコ
○ 10月9日、小学校の2年生と3年生も参加して学院講堂で高等学校の「聖フランシスコの集い」が行われました。祈りと聖歌に包まれて、美しい時が流れました。互いに新しい感動を味わったようです。
フランシスコは、今から800年前のイタリア・ウンブリア平原の城塞都市アッシジに生まれました。その数奇な人生と信仰生活でイタリアでは最も尊敬されている聖人です。フランシスコは、ハンセン病者の友であり、棄てられた人の友であり、小鳥や動物たちの友であったと言われます。また修道者として、神との交わりの霊性を実践するひとでもあります。彼はこのように全ての面で「交わりの達人」でありました。
本学院創設者マリアの宣教者フランシスコ修道会は、このフランシスコの信仰生活を模範としています。
○ 難民や移民の大量移動の時代。国際紛争や大災害の中「コミュニケーションの不足」よるアイデンティティの崩壊が危惧される時代です。
コミュニケーションを情報伝達や情報交換のレベルでとらえますと、「情報」というモノを移動したり、コピーしたりするイメージにとどまります。また、コミュニケーションを「討論・議論・ディベート」と考えますと、対立を更に深めるなど限界があります。
そこで、コミュニケーションをフランシスコに倣って「他者理解・自己理解・相互理解」のための「対話・分かち合いの交わり」と捉えますと、希望が見えてくるようです。
○ 最近の組織学習や社会学の研究で、人が「もの・こと」への理解を深めたり、理念やビジョンを共有したりするための有効なアプローチとして、「対話(聴き合い・語り合い」が注目されています。互いの利益が複雑に絡み合う国際紛争や思想的な背景の異なる宗教対立へのアプローチとして「対話」が有効に使われます。
企業や学校の経営では、組織が直面する課題解決をダイバーシティー(多様性の発揮)型アプローチによって成果を上げています。これは「対話」の有効活用の一例です。多様な他者と聴き合う・語り合うことで、「もの・こと」の意味を探り理解を深めることができます。行動に移すことができます。
○ 近年注目されています「対話」の一つとして、ワールド・カフェという方法もあります。学年のような比較的多人数の集まりでも、設定した課題に関して、ダイナッミクで協働的な「対話」の場を作り出すのに効果的です。
やり方は、グループ毎にテーブルを準備し、その上に置かれた大きな紙(模造紙等)に自由にメモを描きながら、20分~30分の「対話(聴き合い・語り合い)」をくり返し行います。カフェ・マスター(MC)を決め、MC以外の参加者の組み合わせを変えながら(3回程度)、4人単位の小グループで「対話」を続けます。それによってあたかも全員で「対話」をしているような効果が得られます。メンバーを変えながら行うのは、そこで出たアイディアが他者に転移していくイメージです。課題に対する理解が短時間で深まり、活き活きとした「対話」で場の盛り上がりが期待できます。
立場の異なる多様な立ち位置の人々が集まって「対話」を行いたい。組織の垣根や上下関係を超えてオープンな「対話」を行いたい。「聴く・語る・分かち合う」を通して、発想が膨らみ、創造性が発揮されるような「対話」を実現したい。一人の考えに支配されるのではなく、全員が貢献できるような「対話」を行いたい。全員のアイディアを統合し新たな知識を生み出したい。このような時に使える有効な方法です。
○ 本校で7年前より取り組んでいます「聴き合い活動」に再度返ってみましょう。なぜ、本校では「聴く」ことに熱心なのでしょうか。
以上のことは、ご家庭で行われる日常の団欒にも反映できるようです。家族全員参加で、家族の課題を究明していく。お父様の一言で解決する。オペラント方式で解決する等、「地の塩165号」でも取り上げましたように多様性のある社会に属する現代の子ども達にとって、これらの方法だけでは限界があります。
○ 10月9日、小学校の2年生と3年生も参加して学院講堂で高等学校の「聖フランシスコの集い」が行われました。祈りと聖歌に包まれて、美しい時が流れました。互いに新しい感動を味わったようです。
フランシスコは、今から800年前のイタリア・ウンブリア平原の城塞都市アッシジに生まれました。その数奇な人生と信仰生活でイタリアでは最も尊敬されている聖人です。フランシスコは、ハンセン病者の友であり、棄てられた人の友であり、小鳥や動物たちの友であったと言われます。また修道者として、神との交わりの霊性を実践するひとでもあります。彼はこのように全ての面で「交わりの達人」でありました。
本学院創設者マリアの宣教者フランシスコ修道会は、このフランシスコの信仰生活を模範としています。
○ 難民や移民の大量移動の時代。国際紛争や大災害の中「コミュニケーションの不足」よるアイデンティティの崩壊が危惧される時代です。
コミュニケーションを情報伝達や情報交換のレベルでとらえますと、「情報」というモノを移動したり、コピーしたりするイメージにとどまります。また、コミュニケーションを「討論・議論・ディベート」と考えますと、対立を更に深めるなど限界があります。
そこで、コミュニケーションをフランシスコに倣って「他者理解・自己理解・相互理解」のための「対話・分かち合いの交わり」と捉えますと、希望が見えてくるようです。
○ 最近の組織学習や社会学の研究で、人が「もの・こと」への理解を深めたり、理念やビジョンを共有したりするための有効なアプローチとして、「対話(聴き合い・語り合い」が注目されています。互いの利益が複雑に絡み合う国際紛争や思想的な背景の異なる宗教対立へのアプローチとして「対話」が有効に使われます。
企業や学校の経営では、組織が直面する課題解決をダイバーシティー(多様性の発揮)型アプローチによって成果を上げています。これは「対話」の有効活用の一例です。多様な他者と聴き合う・語り合うことで、「もの・こと」の意味を探り理解を深めることができます。行動に移すことができます。
○ 近年注目されています「対話」の一つとして、ワールド・カフェという方法もあります。学年のような比較的多人数の集まりでも、設定した課題に関して、ダイナッミクで協働的な「対話」の場を作り出すのに効果的です。
やり方は、グループ毎にテーブルを準備し、その上に置かれた大きな紙(模造紙等)に自由にメモを描きながら、20分~30分の「対話(聴き合い・語り合い)」をくり返し行います。カフェ・マスター(MC)を決め、MC以外の参加者の組み合わせを変えながら(3回程度)、4人単位の小グループで「対話」を続けます。それによってあたかも全員で「対話」をしているような効果が得られます。メンバーを変えながら行うのは、そこで出たアイディアが他者に転移していくイメージです。課題に対する理解が短時間で深まり、活き活きとした「対話」で場の盛り上がりが期待できます。
立場の異なる多様な立ち位置の人々が集まって「対話」を行いたい。組織の垣根や上下関係を超えてオープンな「対話」を行いたい。「聴く・語る・分かち合う」を通して、発想が膨らみ、創造性が発揮されるような「対話」を実現したい。一人の考えに支配されるのではなく、全員が貢献できるような「対話」を行いたい。全員のアイディアを統合し新たな知識を生み出したい。このような時に使える有効な方法です。
○ 本校で7年前より取り組んでいます「聴き合い活動」に再度返ってみましょう。なぜ、本校では「聴く」ことに熱心なのでしょうか。
以上のことは、ご家庭で行われる日常の団欒にも反映できるようです。家族全員参加で、家族の課題を究明していく。お父様の一言で解決する。オペラント方式で解決する等、「地の塩165号」でも取り上げましたように多様性のある社会に属する現代の子ども達にとって、これらの方法だけでは限界があります。
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