【卒業生近況】1,2年生 運動会はヒップホップで。
5月25日の運動会に向けて、1、2年生は今、ヒップホップの練習に励んでいます。
ヒップホップ調のダンスは、教師にとっても低学年にとっても初めての挑戦。
でも、さすがは最近の子どもたち。指導する先生に、「それはこうじゃないですか」と間違いを指摘したり、アドバイスをくれたりする子どももいます。
さあ、どんな踊りを踊ってくれるか、はじける子どもたちをどうぞごらんください。
ヒップホップ調のダンスは、教師にとっても低学年にとっても初めての挑戦。
でも、さすがは最近の子どもたち。指導する先生に、「それはこうじゃないですか」と間違いを指摘したり、アドバイスをくれたりする子どももいます。
さあ、どんな踊りを踊ってくれるか、はじける子どもたちをどうぞごらんください。
【卒業生近況】聖母月 宗教朝礼
聖母月 宗教朝礼
5月16日(金)ルルド聖母 前庭
5月は聖母月です。「恵みの母マリア」を讃える宗教朝礼が
行われました。
全校生徒は「あめのきさき」を歌いながら入場しました。
聖書朗読の後、南相馬(福島県)で活動されている
シスターからの手紙が朗読されました。
「福岡海星女子学院のみなさん、事故は終わっていないことを
忘れないでください。希望が見えにくいなかで、苦労しながら
人々は努力しています。どうぞ祈ってください。祈り続けてください。
高校生のみなさんにできる一番のボランティアは祈り続けることです。
よろしくお願いしますね。」
朗読後、生徒代表が、東日本大震災で被災された方々のために
綴った祈りの花束を奉献し全員で祈りました。

△聖歌を歌いながら入場

△生徒代表の祈り

△たくさんの祈りの花束が捧げられました
5月16日(金)ルルド聖母 前庭
5月は聖母月です。「恵みの母マリア」を讃える宗教朝礼が
行われました。
全校生徒は「あめのきさき」を歌いながら入場しました。
聖書朗読の後、南相馬(福島県)で活動されている
シスターからの手紙が朗読されました。
「福岡海星女子学院のみなさん、事故は終わっていないことを
忘れないでください。希望が見えにくいなかで、苦労しながら
人々は努力しています。どうぞ祈ってください。祈り続けてください。
高校生のみなさんにできる一番のボランティアは祈り続けることです。
よろしくお願いしますね。」
朗読後、生徒代表が、東日本大震災で被災された方々のために
綴った祈りの花束を奉献し全員で祈りました。

△聖歌を歌いながら入場

△生徒代表の祈り

△たくさんの祈りの花束が捧げられました
【卒業生近況】平成26年5月15日(木)
[2年生]
久しぶりの「かがくのひろば」で大喜び!!
久しぶりの「かがくのひろば」で大喜び!!
【卒業生近況】平成26年5月15日 副校長 野口 美智子
「ファミリースポーツデーに向けて」
晴れ間の多かったゴールデンウィークを終え、12日(月)は久しぶりの雨でした。植物たちにとっては、まさに「恵みの雨」で、ガイアの森の緑が一段と色濃くなりました。グリーントンネルのキウィは、ますます葉が大きくなり、伸びた蔓の先はさらに空へと伸び上がっています。よく見ると大きな葉の陰には、小さな実がいくつも並んでいて、ついこの間、いっぱいの白い花に目を奪われるほどだったのに季節は足早です。
植え付けたばかりのグリーントンネルのゴ―ヤは、水やりの必要もなく、「植えた時よりずっと元気そうだね」「こっちのゴ―ヤは少し枯れかけているよ」など、水やり係の子ども達はそっと様子を見守るばかりです。
翌日は、一転して晴れた空が広がり、職員室で仕事をしていると、南運動場やガイアの森のあたりから子ども達のはじけるような声が聞こえてきます。あちらで2~3人、こちらで4~5人と楽しそうに遊ぶ子どもの姿は実に1年ぶりになります。ちょうどファミリースポーツデーの練習期間中なので、体操服に赤白帽子の子ども達が、チャイムが鳴ってガイアの森からぞろぞろと列を作って出てくる様子は、なんとも愛らしくつい嬉しくなります。「先生、野いちごが出ていました」「鳥の声が、ピーッピーッって聞こえました」「カエルの鳴き声もしましたよ」などと、たくさんのことを報告してくれる声も弾んで、「森のある小学校」らしい子ども達の楽しみが戻ってきました。
海星小学校では、5月25日(日)のファミリースポーツデーに向けて、各学年での練習・全体での練習が本格的に始まっています。今年は、「今までのファミリースポーツデーよりも、もっとみんなの心を一つにするため」に、代表委員会でスローガンを作ることになりました。「みんなで協力」を第一として出来上がったスローガンは、
燃えろ 海星魂
協力しあってがんばれ! ファイト!
です。1~6年生まで各学年に応じた目標も決めました。1年生の「笑顔で仲良く、応援団やリーダーにしたがって応援しよう」から、6年生の「任された仕事を担当係のリーダーとして率先して頑張ろう」までです。海星小学校の一員として、協力して頑張ろうとする一人ひとりの姿が見られることを願っています。
スローガンを作ったことにより、子どもたちの意識が高まってきたのでしょうか、12日(月)の全校練習は大変きびきびとしたものになりました。あと2週間余りしっかりと練習して、次の50年への新たな一歩にふさわしいファミリースポーツデーにしたいと思います。保護者の皆様、子どもたちへの応援をどうぞよろしくお願い致します。
さて、平成26年3月末に、平成25年度全国学力・学習状況調査「保護者に対する調査」及び「教育委員会に対する調査」の結果が公表されました。分析結果の概要の一部です。
○ 家庭の社会経済的背景(SES・・保護者に対する調査結果から、家庭所得、父親学歴、母親学歴の3つの変数 を合成した指標、当該指標を4等分し分析)が高い児童生徒の方が、各教科の正答率が高い傾向が見られる。
○ 家庭の社会経済的背景が低いからと言って、必ずしもすべての子どもの学力が低いわけではない。
◎ 家庭の社会経済的背景が低くかつ学力が高い児童生徒には以下の特徴が見られる。
・ 朝食などの生活習慣(朝食を食べている。規則正しい。テレビ・ゲームの時間が少ない等)
・ 読書や読み聞かせ(保護者が子どもに本や新聞を読むようすすめている。読み聞かせ等)
・ 勉強や成績に関する会話・学歴期待・学校外教育投資
・ 保護者自身の行動(授業参観や運動会等の学校行事への参加)
・ 児童生徒の学習習慣と学校規則への態度
(家で自分で計画を立てて勉強している。学校の宿題をしている。学校の規則を守っている)
・ 学校での学習指導(自分の考えを発表する機会がある。家庭学習の課題の与え方)
学校でも参考にしたい分析結果です。ご家庭でも、是非話題になさってください。
晴れ間の多かったゴールデンウィークを終え、12日(月)は久しぶりの雨でした。植物たちにとっては、まさに「恵みの雨」で、ガイアの森の緑が一段と色濃くなりました。グリーントンネルのキウィは、ますます葉が大きくなり、伸びた蔓の先はさらに空へと伸び上がっています。よく見ると大きな葉の陰には、小さな実がいくつも並んでいて、ついこの間、いっぱいの白い花に目を奪われるほどだったのに季節は足早です。
植え付けたばかりのグリーントンネルのゴ―ヤは、水やりの必要もなく、「植えた時よりずっと元気そうだね」「こっちのゴ―ヤは少し枯れかけているよ」など、水やり係の子ども達はそっと様子を見守るばかりです。
翌日は、一転して晴れた空が広がり、職員室で仕事をしていると、南運動場やガイアの森のあたりから子ども達のはじけるような声が聞こえてきます。あちらで2~3人、こちらで4~5人と楽しそうに遊ぶ子どもの姿は実に1年ぶりになります。ちょうどファミリースポーツデーの練習期間中なので、体操服に赤白帽子の子ども達が、チャイムが鳴ってガイアの森からぞろぞろと列を作って出てくる様子は、なんとも愛らしくつい嬉しくなります。「先生、野いちごが出ていました」「鳥の声が、ピーッピーッって聞こえました」「カエルの鳴き声もしましたよ」などと、たくさんのことを報告してくれる声も弾んで、「森のある小学校」らしい子ども達の楽しみが戻ってきました。
海星小学校では、5月25日(日)のファミリースポーツデーに向けて、各学年での練習・全体での練習が本格的に始まっています。今年は、「今までのファミリースポーツデーよりも、もっとみんなの心を一つにするため」に、代表委員会でスローガンを作ることになりました。「みんなで協力」を第一として出来上がったスローガンは、
燃えろ 海星魂
協力しあってがんばれ! ファイト!
です。1~6年生まで各学年に応じた目標も決めました。1年生の「笑顔で仲良く、応援団やリーダーにしたがって応援しよう」から、6年生の「任された仕事を担当係のリーダーとして率先して頑張ろう」までです。海星小学校の一員として、協力して頑張ろうとする一人ひとりの姿が見られることを願っています。
スローガンを作ったことにより、子どもたちの意識が高まってきたのでしょうか、12日(月)の全校練習は大変きびきびとしたものになりました。あと2週間余りしっかりと練習して、次の50年への新たな一歩にふさわしいファミリースポーツデーにしたいと思います。保護者の皆様、子どもたちへの応援をどうぞよろしくお願い致します。
さて、平成26年3月末に、平成25年度全国学力・学習状況調査「保護者に対する調査」及び「教育委員会に対する調査」の結果が公表されました。分析結果の概要の一部です。
○ 家庭の社会経済的背景(SES・・保護者に対する調査結果から、家庭所得、父親学歴、母親学歴の3つの変数 を合成した指標、当該指標を4等分し分析)が高い児童生徒の方が、各教科の正答率が高い傾向が見られる。
○ 家庭の社会経済的背景が低いからと言って、必ずしもすべての子どもの学力が低いわけではない。
◎ 家庭の社会経済的背景が低くかつ学力が高い児童生徒には以下の特徴が見られる。
・ 朝食などの生活習慣(朝食を食べている。規則正しい。テレビ・ゲームの時間が少ない等)
・ 読書や読み聞かせ(保護者が子どもに本や新聞を読むようすすめている。読み聞かせ等)
・ 勉強や成績に関する会話・学歴期待・学校外教育投資
・ 保護者自身の行動(授業参観や運動会等の学校行事への参加)
・ 児童生徒の学習習慣と学校規則への態度
(家で自分で計画を立てて勉強している。学校の宿題をしている。学校の規則を守っている)
・ 学校での学習指導(自分の考えを発表する機会がある。家庭学習の課題の与え方)
学校でも参考にしたい分析結果です。ご家庭でも、是非話題になさってください。
【卒業生近況】にゅうえんしき✩
入園式の様子をアップします(^^)
4月11日(金)平成26年度 入園式が行われました✩

クラスの壁面です♪
ごにゅうえんおめでとうございます


かわいくピース✩

はじめての お部屋で・・・
もうすぐ入園式が始まります! どきどきするね


涙がとまらない子、にこにこしている子
みんな はじめてのようちえんで とても緊張している様子でした!


お兄さん・お姉さんが お祈りと歌のプレゼントをしてくれました

とても上手でしたね

みんなも一緒に手遊びをして 緊張もほぐれた様子でした!
これから みんなで仲良く 過ごしましょうね

家族と離れて はじめての集団生活が待っています。
毎日 みんなが元気に登園してくれるのを 先生たちは楽しみにしています

これからどうぞよろしくお願いいたします!!
【卒業生近況】遠足
遠足
4月25日(金)
3年生は熊本に、1・2年生は吉野ヶ里歴史公園に
遠足に行きました。
初夏のような日差しの中、元気に遠足に出かけました。
3年生は海星のルーツの旅として,海星にゆかりのある場所を
訪問します。
ハンセン病患者の救済のために建てられた待労院(現 資料館)を訪問し
マリアの宣教者フランシスコ修道会のシスター方の足跡をたどり
熊本修道院のコール神父の墓地、ルルドを訪れ、祈りをささげました。
慈恵病院では「こうのとりのゆりかご」について
病院の看護部長からお話をしていただきました。
その後、本妙寺の石段を見学し、熊本城でお弁当を食べました。

△「こうのとりのゆりかご」について説明を受ける生徒

△命の尊さについてのお話を聞いている様子

△熊本城からの眺めを楽しむ生徒
1・2年生は、吉野ヶ里歴史公園へ

△クラスメイトと一緒に

△「勾玉作り」や「組みひも体験」をしました。
4月25日(金)
3年生は熊本に、1・2年生は吉野ヶ里歴史公園に
遠足に行きました。
初夏のような日差しの中、元気に遠足に出かけました。
3年生は海星のルーツの旅として,海星にゆかりのある場所を
訪問します。
ハンセン病患者の救済のために建てられた待労院(現 資料館)を訪問し
マリアの宣教者フランシスコ修道会のシスター方の足跡をたどり
熊本修道院のコール神父の墓地、ルルドを訪れ、祈りをささげました。
慈恵病院では「こうのとりのゆりかご」について
病院の看護部長からお話をしていただきました。
その後、本妙寺の石段を見学し、熊本城でお弁当を食べました。

△「こうのとりのゆりかご」について説明を受ける生徒

△命の尊さについてのお話を聞いている様子

△熊本城からの眺めを楽しむ生徒
1・2年生は、吉野ヶ里歴史公園へ

△クラスメイトと一緒に

△「勾玉作り」や「組みひも体験」をしました。
【卒業生近況】平成26年5月1日 校長 山田 耕司
日本の教育の目指す方向
○大型連休に入りますと、国会が休みになり閣僚の海外訪問がにぎやかになります。安倍首相も独・英・ポルトガル・スペイン・仏・ベルギーと6ヶ国を10日間かけて歴訪中です。日本の国際的立場を広く理解していただくための外遊です。その姿勢には、かつての米一辺倒ではなく、外交課題の夫々に対応した対話が見られます。これは、学校教育のグローバル化対応が喫緊の課題であると受け止められる動きの例と言えます。
○文部科学省が示していますグローバル化に対応した英語教育改革実施計画によりますと、小学校の外国語活動(殆どが英語活動)は、現行の5年生から3年生に前倒しにし、5・6年生は週3時間程度とし、教育課程に位置付けて実施し初歩的な英語力の育成を図るとしています。これは土曜授業の復活となります。現在進められている高校の英語による英語授業は、中学校にも拡大されます。そのため英語を指導する質の高い教師を確保するため、種々の方策が検討されます。
○加えて、道徳教育の教科化が検討されています。アメリカ的民主主義の強い影響を受けて戦後の経済発展を成し遂げた日本ですが、戦後69年目を迎える現在、各方面で種々の歪みを体験しております。学校教育も例外ではありません。不登校・いじめ・暴力・体罰・不純交遊・学力格差・適応困難・軽度発達障害など児童生徒は荒波に翻弄される小舟のようです。そこで、集団教育を根本から支えるために道徳教育の更なる進展が求められています。
○道徳教育の教科化のねらいには、グローバル化の対応の側面もあります。日本、日本人の教育です。
近年、日本をめぐる東アジアの国々の動きは、国民の高い関心事のひとつです。
沖縄県竹富町の教育委員会が教科用図書の採択地区協議会(八重山地区:石垣市・与那国町・竹富町)と異なる中学校公民教科書を採択したいという事例をご存知でしょう。竹富町は、育鵬社版教科書ではなく東京書籍版教科書を使用したいと言うのです。育鵬社は、「他の検定教科書のように自虐史観をとらない」ことを特色と主張する教科書です。米軍基地や尖閣諸島という外交問題をかかえる沖縄の人々の気持ちが交錯する事例です。
○私は、かつて海外の日本人学校で10年ばかり、勤務したことがあります。30代の前半・40代の前半そして50代の前半、タイ・パナマ・英国の3ヶ国です。その時の経験は、日本と言う国がどのような国かを外から見るのに大いに役立ちました。また、日本の自然・暮らし・文化・宗教・歴史などの深さや豊かさに改めて気づかされました。
○多くの市民が「グローバル化」を言うとき、それは「英語教育」を意味するようです。英語力さえ身につけば、世界で他国と対等にやっていける。個人として生き抜いていけると思いがちです。しかし、東アジアの現実を見ますと、価値観を異にする文化的多様性に学び、その中から主体性や問題解決能力を醸成していくことが肝要です。それぞれの言語にそれぞれの文化や宗教、暮らしがあります。語学力は意思疎通の道具の一つと思います。
英国で日系現地法人の物流企業に勤める私の次男家族は、英語と言う言語とカトリックと言う宗教で地域の人々とつながっています。配偶者は銀細工の彫刻家で文化を通してつながります。
○本学院が伝統的に外国語教育に力を入れ、カトリックの宗教教育を通して人間形成を図り、修道会のネットワークを生かして国際性を培うのは、学校教育のグローバル化対応の時代が来ることを、50年前学院創立時より予測していたからです。八百万の神の民がキリスト教に学ぶ体験を窓口に、宗教に関心や畏敬の念をもち、仏教やイスラム教・ヒンズー教・ユダヤ教・神道に価値観の多様性を認めていけば、グローバル化に対応する姿勢を培うことができると思います。
こう考えてみますと、学校教育の限界と可能性を、公立校も私立校も夫々にもっていると思えます。
○大型連休に入りますと、国会が休みになり閣僚の海外訪問がにぎやかになります。安倍首相も独・英・ポルトガル・スペイン・仏・ベルギーと6ヶ国を10日間かけて歴訪中です。日本の国際的立場を広く理解していただくための外遊です。その姿勢には、かつての米一辺倒ではなく、外交課題の夫々に対応した対話が見られます。これは、学校教育のグローバル化対応が喫緊の課題であると受け止められる動きの例と言えます。
○文部科学省が示していますグローバル化に対応した英語教育改革実施計画によりますと、小学校の外国語活動(殆どが英語活動)は、現行の5年生から3年生に前倒しにし、5・6年生は週3時間程度とし、教育課程に位置付けて実施し初歩的な英語力の育成を図るとしています。これは土曜授業の復活となります。現在進められている高校の英語による英語授業は、中学校にも拡大されます。そのため英語を指導する質の高い教師を確保するため、種々の方策が検討されます。
○加えて、道徳教育の教科化が検討されています。アメリカ的民主主義の強い影響を受けて戦後の経済発展を成し遂げた日本ですが、戦後69年目を迎える現在、各方面で種々の歪みを体験しております。学校教育も例外ではありません。不登校・いじめ・暴力・体罰・不純交遊・学力格差・適応困難・軽度発達障害など児童生徒は荒波に翻弄される小舟のようです。そこで、集団教育を根本から支えるために道徳教育の更なる進展が求められています。
○道徳教育の教科化のねらいには、グローバル化の対応の側面もあります。日本、日本人の教育です。
近年、日本をめぐる東アジアの国々の動きは、国民の高い関心事のひとつです。
沖縄県竹富町の教育委員会が教科用図書の採択地区協議会(八重山地区:石垣市・与那国町・竹富町)と異なる中学校公民教科書を採択したいという事例をご存知でしょう。竹富町は、育鵬社版教科書ではなく東京書籍版教科書を使用したいと言うのです。育鵬社は、「他の検定教科書のように自虐史観をとらない」ことを特色と主張する教科書です。米軍基地や尖閣諸島という外交問題をかかえる沖縄の人々の気持ちが交錯する事例です。
○私は、かつて海外の日本人学校で10年ばかり、勤務したことがあります。30代の前半・40代の前半そして50代の前半、タイ・パナマ・英国の3ヶ国です。その時の経験は、日本と言う国がどのような国かを外から見るのに大いに役立ちました。また、日本の自然・暮らし・文化・宗教・歴史などの深さや豊かさに改めて気づかされました。
○多くの市民が「グローバル化」を言うとき、それは「英語教育」を意味するようです。英語力さえ身につけば、世界で他国と対等にやっていける。個人として生き抜いていけると思いがちです。しかし、東アジアの現実を見ますと、価値観を異にする文化的多様性に学び、その中から主体性や問題解決能力を醸成していくことが肝要です。それぞれの言語にそれぞれの文化や宗教、暮らしがあります。語学力は意思疎通の道具の一つと思います。
英国で日系現地法人の物流企業に勤める私の次男家族は、英語と言う言語とカトリックと言う宗教で地域の人々とつながっています。配偶者は銀細工の彫刻家で文化を通してつながります。
○本学院が伝統的に外国語教育に力を入れ、カトリックの宗教教育を通して人間形成を図り、修道会のネットワークを生かして国際性を培うのは、学校教育のグローバル化対応の時代が来ることを、50年前学院創立時より予測していたからです。八百万の神の民がキリスト教に学ぶ体験を窓口に、宗教に関心や畏敬の念をもち、仏教やイスラム教・ヒンズー教・ユダヤ教・神道に価値観の多様性を認めていけば、グローバル化に対応する姿勢を培うことができると思います。
こう考えてみますと、学校教育の限界と可能性を、公立校も私立校も夫々にもっていると思えます。
| HOME |