【卒業生近況】平成25年12月14日
学院創立50周年記念に寄せて
「マリアさまと共に50周年」、 1964年(昭和39年)マリアの宣教者フランシスコ修道会によって設立された本学院は、高楼のマリアさまに見守られて2013年(平成25年)、学院創立50周年を迎えました。本校では、昨年のクリスマス会より1年間をかけて、学芸会・ファミリースポーツデー・愛校バザー等、創立50周年にふさわしい記念行事になるようにと取り組んできました。
創立記念日の12月8日(日)には、たくさんのご来賓をお迎えして、高等学校・附属小学校・マリア幼稚園と学院全体が心を一つにして取り組んだ「福岡海星女子学院創立50周年 感謝のミサ・記念式典」が行われました。
曽根 忠明 神父様(イエズス会・上智学院)・増井 啓 神父様(イエズス会・上智福岡)・アルビン 神父様(カトリック老司教会)の司式により行われた「感謝のミサ」には、高等学校の生徒達と共に、小学校の子ども達も全員与ることができました。小学生による 入祭の歌「Walk in the Light」で始まったミサは厳かで、ほとんどの子どもにとっては初めてのミサでしたが、大変心に残るものになったようです。ミサの中で、幼稚園・小学校・高校の代表者が捧げものを供え、その説明をしました。小学校は、一人ひとりが笑顔の自画像を描き、全員分をパネルに貼ってお捧げしました。「創立50周年感謝のミサは、50年に一度しかない特別のミサです。参加できたことに感謝しなければと思います」「僕は途中で転校してきたのですが、もしかしたら神様によばれたのかもしれません」 4年生の子ども達の感想です。
ミサの後に行われた記念式典では、5年生の子ども達が代表で式典の歌「ありがとう」を歌いました。何度も練習を重ねていたこともあり、心をこめて、素晴らしい歌声をお聞かせすることができました。
当日のパンフレットより、一部をご紹介いたします。
〈50周年記念事業・行事〉
○創立50周年記念ルルドの岩窟完成
創立50周年の記念事業として建設が進められていた「ルルドの岩窟」が前庭に完成しました。
10月30日には高木善行神父様(理事・サンスルピス会)・小崎次郎神父様(監事・イエズス会)の司式により「ルルドの聖母祝福式」が行われました。天には塔上のマリア様、地には前庭のマリア様、海星の園児・児童・生徒達はいつの日もマリア様のあたたかなお守りの中で学院生活を送ることができます。
○創立50周年記念新園舎建築
小学校に隣接して新園舎を建築しています。 国の施策に伴い平成25年4月より、「認定こども園」としてバージョンアップします。
認定こども園は、就学前のこどもに幼児教育・保育を提供する機能と地域における子育て支援を行う機能を備える施設です。
保育園も併設されますが、これまでの教育方針を変えることなく、幼稚園・保育園共に、こどもたち一人ひとりが心豊かに成長出来るよう関わっていきます。加えて、地域の子育て支援にも積極的に関わります。マリアさまを知るこども、祈りをするこどもの輪が更に広がります。
○創立50周年記念記念演奏会
「エリザベト音楽大学交響楽団」
あのカラヤンの代役を務めた経験を持ち、2006年からは仙台フィルハーモニー管弦楽団の指揮者に迎えられた山下一史の指揮のもと、エリザベト音楽大学交響楽団の方々の演奏が行われました。
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガ-」
R.ワーグナー
交響曲「ローマの松」「ローマの祭」
O.レスピーギ
約90名の団員の方の演奏は、素晴らしく迫力あるものでした。また、3階からの(後方)演奏も加わり、フルサウンドの演出を体感できた生徒・児童達は感動の拍手を送っていました。
「管楽器とピアノのアンサンブル」
卒業生の近藤絵美さん(14回生)をコンサートマスターに、フルート・ピアノ・クラリネット・オーボエの女性カルテットに1年~3年生の子どもたちは管と弦の優しい音色にうっとり。ボディパーカッションも楽しみ、音楽がますます好きになる体験をしました。
〇2枚の油絵の寄贈
福岡教育大学名誉教授示現会会員の宮﨑 集画伯より100号の油絵を2枚寄贈していただきまた。
1枚は「スペインの教会」で高校の応接室横に掛けさせていただきました。
もう1枚の絵は「アシジの聖フランシスコ大聖堂」で本学院に所縁のある素晴らしい絵です。小学校のフランシスコホールに掛けています。
〇サン・ダミアノの十字架
図工の松永先生を中心に、小学生と職員全員で協同制作に取り組みました。「アシジのフランシスコのサン・ダミアノの十字架」のタイル一枚一枚に色を塗りました。最後は陶芸の里有田の職人さんによって窯で焼かれ、280㎝×200㎝の大きな十字架が完成しました。
小学校校舎の外壁に掲げられ、12月2日にエドウィン神父様(カプチン・フランシスコ会)の司式で祝福式を行いました。
これからは、学院の原点である「愛ある精神」をこどもたちに諭してくれるはずです。
この学院に通う一人ひとりは、神様によって集められました。そして一人ひとりに神様から与えられた使命があります。私たちがその使命を果たす努力を重ねることで、真の平和が訪れます。
「さあ、行きましょう。主の平和のうちに。」
「マリアさまと共に50周年」、 1964年(昭和39年)マリアの宣教者フランシスコ修道会によって設立された本学院は、高楼のマリアさまに見守られて2013年(平成25年)、学院創立50周年を迎えました。本校では、昨年のクリスマス会より1年間をかけて、学芸会・ファミリースポーツデー・愛校バザー等、創立50周年にふさわしい記念行事になるようにと取り組んできました。
創立記念日の12月8日(日)には、たくさんのご来賓をお迎えして、高等学校・附属小学校・マリア幼稚園と学院全体が心を一つにして取り組んだ「福岡海星女子学院創立50周年 感謝のミサ・記念式典」が行われました。
曽根 忠明 神父様(イエズス会・上智学院)・増井 啓 神父様(イエズス会・上智福岡)・アルビン 神父様(カトリック老司教会)の司式により行われた「感謝のミサ」には、高等学校の生徒達と共に、小学校の子ども達も全員与ることができました。小学生による 入祭の歌「Walk in the Light」で始まったミサは厳かで、ほとんどの子どもにとっては初めてのミサでしたが、大変心に残るものになったようです。ミサの中で、幼稚園・小学校・高校の代表者が捧げものを供え、その説明をしました。小学校は、一人ひとりが笑顔の自画像を描き、全員分をパネルに貼ってお捧げしました。「創立50周年感謝のミサは、50年に一度しかない特別のミサです。参加できたことに感謝しなければと思います」「僕は途中で転校してきたのですが、もしかしたら神様によばれたのかもしれません」 4年生の子ども達の感想です。
ミサの後に行われた記念式典では、5年生の子ども達が代表で式典の歌「ありがとう」を歌いました。何度も練習を重ねていたこともあり、心をこめて、素晴らしい歌声をお聞かせすることができました。
当日のパンフレットより、一部をご紹介いたします。
〈50周年記念事業・行事〉
○創立50周年記念ルルドの岩窟完成
創立50周年の記念事業として建設が進められていた「ルルドの岩窟」が前庭に完成しました。
10月30日には高木善行神父様(理事・サンスルピス会)・小崎次郎神父様(監事・イエズス会)の司式により「ルルドの聖母祝福式」が行われました。天には塔上のマリア様、地には前庭のマリア様、海星の園児・児童・生徒達はいつの日もマリア様のあたたかなお守りの中で学院生活を送ることができます。
○創立50周年記念新園舎建築
小学校に隣接して新園舎を建築しています。 国の施策に伴い平成25年4月より、「認定こども園」としてバージョンアップします。
認定こども園は、就学前のこどもに幼児教育・保育を提供する機能と地域における子育て支援を行う機能を備える施設です。
保育園も併設されますが、これまでの教育方針を変えることなく、幼稚園・保育園共に、こどもたち一人ひとりが心豊かに成長出来るよう関わっていきます。加えて、地域の子育て支援にも積極的に関わります。マリアさまを知るこども、祈りをするこどもの輪が更に広がります。
○創立50周年記念記念演奏会
「エリザベト音楽大学交響楽団」
あのカラヤンの代役を務めた経験を持ち、2006年からは仙台フィルハーモニー管弦楽団の指揮者に迎えられた山下一史の指揮のもと、エリザベト音楽大学交響楽団の方々の演奏が行われました。
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガ-」
R.ワーグナー
交響曲「ローマの松」「ローマの祭」
O.レスピーギ
約90名の団員の方の演奏は、素晴らしく迫力あるものでした。また、3階からの(後方)演奏も加わり、フルサウンドの演出を体感できた生徒・児童達は感動の拍手を送っていました。
「管楽器とピアノのアンサンブル」
卒業生の近藤絵美さん(14回生)をコンサートマスターに、フルート・ピアノ・クラリネット・オーボエの女性カルテットに1年~3年生の子どもたちは管と弦の優しい音色にうっとり。ボディパーカッションも楽しみ、音楽がますます好きになる体験をしました。
〇2枚の油絵の寄贈
福岡教育大学名誉教授示現会会員の宮﨑 集画伯より100号の油絵を2枚寄贈していただきまた。
1枚は「スペインの教会」で高校の応接室横に掛けさせていただきました。
もう1枚の絵は「アシジの聖フランシスコ大聖堂」で本学院に所縁のある素晴らしい絵です。小学校のフランシスコホールに掛けています。
〇サン・ダミアノの十字架
図工の松永先生を中心に、小学生と職員全員で協同制作に取り組みました。「アシジのフランシスコのサン・ダミアノの十字架」のタイル一枚一枚に色を塗りました。最後は陶芸の里有田の職人さんによって窯で焼かれ、280㎝×200㎝の大きな十字架が完成しました。
小学校校舎の外壁に掲げられ、12月2日にエドウィン神父様(カプチン・フランシスコ会)の司式で祝福式を行いました。
これからは、学院の原点である「愛ある精神」をこどもたちに諭してくれるはずです。
この学院に通う一人ひとりは、神様によって集められました。そして一人ひとりに神様から与えられた使命があります。私たちがその使命を果たす努力を重ねることで、真の平和が訪れます。
「さあ、行きましょう。主の平和のうちに。」
【卒業生近況】創立50周年記念式典
創立50周年記念 感謝のミサ・式典
12月8日(日)
今年で創立50周年を迎える海星で
感謝のミサと記念式典が行われました。
はじめに、感謝のミサが行われました。
3名の神父様が司式してくださり
厳かな雰囲気の中、生徒達はミサにあずかりました。
感謝のミサのあとには、記念式典が行われました。
はじめに、幼稚園児、小学生のお祝いの歌で始まりました。
元気いっぱいの声で、講堂内に響いていました。
理事長、校長の挨拶のあと、福岡県知事代理の方からの祝辞、そして
マリアの宣教者フランシスコ修道会の日本管区長様からの祝辞が続きました。
学院設立当時のお話や、修道会の歴史的な背景をうかがうたびに、様々な方の
多大なご尽力の上に、今の福岡海星女子学院があることを改めて感じられました。
50周年を迎える年に、この場に居合わせて頂いていることに感謝です。
最後には、高校生全員による「ハレルヤコーラス」で締めくくられました。
パート、パートの調和がとられた歌が、天にも届いたような
美しいハレルヤコーラスでした。
後日、来賓のお客様から、ハレルヤコーラスが
素晴らしかった。感動しました。とのお礼状を頂きました。





12月8日(日)
今年で創立50周年を迎える海星で
感謝のミサと記念式典が行われました。
はじめに、感謝のミサが行われました。
3名の神父様が司式してくださり
厳かな雰囲気の中、生徒達はミサにあずかりました。
感謝のミサのあとには、記念式典が行われました。
はじめに、幼稚園児、小学生のお祝いの歌で始まりました。
元気いっぱいの声で、講堂内に響いていました。
理事長、校長の挨拶のあと、福岡県知事代理の方からの祝辞、そして
マリアの宣教者フランシスコ修道会の日本管区長様からの祝辞が続きました。
学院設立当時のお話や、修道会の歴史的な背景をうかがうたびに、様々な方の
多大なご尽力の上に、今の福岡海星女子学院があることを改めて感じられました。
50周年を迎える年に、この場に居合わせて頂いていることに感謝です。
最後には、高校生全員による「ハレルヤコーラス」で締めくくられました。
パート、パートの調和がとられた歌が、天にも届いたような
美しいハレルヤコーラスでした。
後日、来賓のお客様から、ハレルヤコーラスが
素晴らしかった。感動しました。とのお礼状を頂きました。





【卒業生近況】平成25年12月1日
海星が先駆ける教育
○ 小学校に隣接して幼稚園の新園舎が建築中です。お正月過ぎにはその全容が見られるでしょう。新年度からスタートします新しいマリア幼稚園には保育園が附属されます。海星のキャンパスの東部分でいよいよ0歳児から12歳児までの教育がスタートします。
文部科学省は、平成22年度に「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について(報告)」を出しました。そこには、保幼小(保育園・幼稚園・小学校)連携の現状や課題、重要性が述べられています。
私は、かつて福岡市立小学校の校長と福岡市立幼稚園の園長を兼任し、3年間かけて幼小連携の教育課程の研究をし、九州地区研究大会を公開したことがあります。子どもたちの発達や学びの連続性を図るためには、保幼小の間で遊びと学びをなめらかに接続していく教育課程の編成や環境づくり、指導法において連携を図っていく必要があります。
保幼小のこれからの教育の方向を考えた時、本学院の場合、そのキーワードは、「モンテッソーリ教育」や「英語活動」「体力づくり」だととらえております。
○ 小学校1年生の教室で、学習に集中できない、手遊びをする・うろうろする・ちょっかいをかける、先生の話が聞けない等「小1プロブレム」が、福岡市を含め一部報告されています。
文部科学省の「幼児期の教育と小学校の教育の円滑な接続の在り方に関する調査研究協力者会議資料」によりますと、人には生涯にわたる学習基盤になる「学びの基礎力」の涵養が必要とあります。「学びの基礎力」は次の4つの要素から構成されています。
① 興味・関心・意欲=人や自然、ものに興味関心をもち、意欲をもって遊び学ぶ
② 自己統制=集中力を維持する力、目的をもって
行動するために、気持ちを調整し粘り強く取り組
み、つまずいたら工夫しようとする力。
③ 気づき=人や自然、ものに関わって、おもし
ろいことや不思議なことに気づき、言葉にしていく力。
④ 協同=友達と協同して目的を達成する力。
○ 幼児期の遊び・「学びのめばえ」を、児童期の「自覚的な学び」へ円滑に接続し、人の生涯の学習の基盤となる「学びの基礎力」を醸成するために、家庭教育と共に保幼小の連携の在り方が求められています。
幼児期には、遊びの楽しさや好きなこと興味のあることに集中することを通して、学ぶことを意識せずにさまざまなことを学ぶ、遊び・「学びのめばえ」が見られます。「モンテッソーリ教育」での「お仕事」が将にそれに当たります。「遊び」を通して友達との葛藤を生み生きる力となり、「心情・意欲・態度」を身につけます。児童期には学校教育の教科や領域の学習、学校行事を体験することによって「学びのめばえ」が「自覚的な学び」へと発展していきます。
○ 「自覚的な学び」とは、学校の授業や家庭学習、塾など学ぶことへの意識があり、集中する時間と、まったくの遊びなどそうでない時間の区別がつき、与えられた課題や自分の見つけた課題を自分のものとし、計画・見通しをもって学習を進めることです。
児童期には、この「自覚的な学び」の中で、「学力の三要素」(通信表の評価項目と一致)が育成され、生涯学習の基盤になる「学びの基礎力」が醸成されていくと考えます。因みに、「学力の三要素」とは、①基礎的な知識・技能 ②課題解決のために必要な思考力・判断力・表現力 ③主体的に学習に取り組む意欲・態度をさします。
以上のように幼児期と児童期の教育には様々な違いがあります。保幼小教育の目標を「人の自立への基礎」(学びの自立・生活上の自立・精神的な自立)と捉えた時、教育の場を連続させることが子どもにとっては幸せです。保幼小の教育の場を円滑に接続し「学びの基礎力」を醸成するためには、連続した教育課程と教育方法の工夫が必要です。私たちは同じキャンパスで組織的にこの実践を試みます。全国的にも大変ユニークな取り組みとなります。是非関心をお持ちください。
○ 小学校に隣接して幼稚園の新園舎が建築中です。お正月過ぎにはその全容が見られるでしょう。新年度からスタートします新しいマリア幼稚園には保育園が附属されます。海星のキャンパスの東部分でいよいよ0歳児から12歳児までの教育がスタートします。
文部科学省は、平成22年度に「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について(報告)」を出しました。そこには、保幼小(保育園・幼稚園・小学校)連携の現状や課題、重要性が述べられています。
私は、かつて福岡市立小学校の校長と福岡市立幼稚園の園長を兼任し、3年間かけて幼小連携の教育課程の研究をし、九州地区研究大会を公開したことがあります。子どもたちの発達や学びの連続性を図るためには、保幼小の間で遊びと学びをなめらかに接続していく教育課程の編成や環境づくり、指導法において連携を図っていく必要があります。
保幼小のこれからの教育の方向を考えた時、本学院の場合、そのキーワードは、「モンテッソーリ教育」や「英語活動」「体力づくり」だととらえております。
○ 小学校1年生の教室で、学習に集中できない、手遊びをする・うろうろする・ちょっかいをかける、先生の話が聞けない等「小1プロブレム」が、福岡市を含め一部報告されています。
文部科学省の「幼児期の教育と小学校の教育の円滑な接続の在り方に関する調査研究協力者会議資料」によりますと、人には生涯にわたる学習基盤になる「学びの基礎力」の涵養が必要とあります。「学びの基礎力」は次の4つの要素から構成されています。
① 興味・関心・意欲=人や自然、ものに興味関心をもち、意欲をもって遊び学ぶ
② 自己統制=集中力を維持する力、目的をもって
行動するために、気持ちを調整し粘り強く取り組
み、つまずいたら工夫しようとする力。
③ 気づき=人や自然、ものに関わって、おもし
ろいことや不思議なことに気づき、言葉にしていく力。
④ 協同=友達と協同して目的を達成する力。
○ 幼児期の遊び・「学びのめばえ」を、児童期の「自覚的な学び」へ円滑に接続し、人の生涯の学習の基盤となる「学びの基礎力」を醸成するために、家庭教育と共に保幼小の連携の在り方が求められています。
幼児期には、遊びの楽しさや好きなこと興味のあることに集中することを通して、学ぶことを意識せずにさまざまなことを学ぶ、遊び・「学びのめばえ」が見られます。「モンテッソーリ教育」での「お仕事」が将にそれに当たります。「遊び」を通して友達との葛藤を生み生きる力となり、「心情・意欲・態度」を身につけます。児童期には学校教育の教科や領域の学習、学校行事を体験することによって「学びのめばえ」が「自覚的な学び」へと発展していきます。
○ 「自覚的な学び」とは、学校の授業や家庭学習、塾など学ぶことへの意識があり、集中する時間と、まったくの遊びなどそうでない時間の区別がつき、与えられた課題や自分の見つけた課題を自分のものとし、計画・見通しをもって学習を進めることです。
児童期には、この「自覚的な学び」の中で、「学力の三要素」(通信表の評価項目と一致)が育成され、生涯学習の基盤になる「学びの基礎力」が醸成されていくと考えます。因みに、「学力の三要素」とは、①基礎的な知識・技能 ②課題解決のために必要な思考力・判断力・表現力 ③主体的に学習に取り組む意欲・態度をさします。
以上のように幼児期と児童期の教育には様々な違いがあります。保幼小教育の目標を「人の自立への基礎」(学びの自立・生活上の自立・精神的な自立)と捉えた時、教育の場を連続させることが子どもにとっては幸せです。保幼小の教育の場を円滑に接続し「学びの基礎力」を醸成するためには、連続した教育課程と教育方法の工夫が必要です。私たちは同じキャンパスで組織的にこの実践を試みます。全国的にも大変ユニークな取り組みとなります。是非関心をお持ちください。
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