【卒業生近況】第22号 平成21年3月21日 校長 入江 純子
退任のご挨拶
新しい歌を
主に向かってうたえ(詩編 33)
校長 入江 純子
今朝も子どもたちが、胴吹きの桜の花を見つけ感嘆しています。
私が福岡に参りましたのは6年前でした。福岡県の荒木村が私の祖父の故郷です。父は私が福岡に派遣されたことをとても喜んでいました。一度も降り立ったことはなかったのですが、車窓から先祖が眺めたであろう山、川、田畑に親しみを感じながら通過したのを思い出しています。
赴任後2ヶ月余りして松本海君一家の悲しい事件に遭遇いたしました。今、海君をしのぶ海桜がピンクの花をつけています。
彼が詠んだ句碑が側に立っています。
春風に 背中おされて 学校へ
級友がその年の慰霊祭に
亡き友の 笑顔悲しい 慰霊祭
北風に うたれて育て 海桜
と詠みました。子どもたちから力をいただきながらこの時を乗り越えられたと思っています。
また宗教の時間に、宇宙の創造(137億年前)、太陽系の軌跡、地球の生い立ち(46億年前)命の誕生(36億年前)などを話しました。こんなに準備され、今、生かされている自分の存在に畏敬の念を抱き自他共に大事にする子どもであって欲しいと伝えました。
すると目の前にいた5年生の子どもが「ひょっとして 僕は46億歳 ?」とぼそっと言いました。
この豊かな感性を持った子どもたちとのかかわりに新鮮さを覚えると同時に責任を感じる毎日でした。今日はどんな出会いがあるだろうかと校庭の広い空を眺めながら嬉々として遊ぶ子どもたちに向かって自転車を飛ばしました。無垢な笑顔と屈託のないおしゃべりに「神の国はこのような者たちのものである」(ルカ18)と幼子を側に呼ばれたイエス様のみ言葉がすとんと心に落ちる思いがしました。
この間、保護者の皆様には大変お世話様になりました。大きなお力添えをいただきありがとうございました。喜びの日々を心より感謝申しあげます。
私は4月より東京の本部修道院に参ります。また 新しい人とのかかわりが自己発見の時になりますようにと願っています。
日々新しい歌を主に歌いつつ海星ファミリーの皆様が美しく恵みの時を過ごされますようにお祈り申しあげます。
新しい歌を
主に向かってうたえ(詩編 33)
校長 入江 純子
今朝も子どもたちが、胴吹きの桜の花を見つけ感嘆しています。
私が福岡に参りましたのは6年前でした。福岡県の荒木村が私の祖父の故郷です。父は私が福岡に派遣されたことをとても喜んでいました。一度も降り立ったことはなかったのですが、車窓から先祖が眺めたであろう山、川、田畑に親しみを感じながら通過したのを思い出しています。
赴任後2ヶ月余りして松本海君一家の悲しい事件に遭遇いたしました。今、海君をしのぶ海桜がピンクの花をつけています。
彼が詠んだ句碑が側に立っています。
春風に 背中おされて 学校へ
級友がその年の慰霊祭に
亡き友の 笑顔悲しい 慰霊祭
北風に うたれて育て 海桜
と詠みました。子どもたちから力をいただきながらこの時を乗り越えられたと思っています。
また宗教の時間に、宇宙の創造(137億年前)、太陽系の軌跡、地球の生い立ち(46億年前)命の誕生(36億年前)などを話しました。こんなに準備され、今、生かされている自分の存在に畏敬の念を抱き自他共に大事にする子どもであって欲しいと伝えました。
すると目の前にいた5年生の子どもが「ひょっとして 僕は46億歳 ?」とぼそっと言いました。
この豊かな感性を持った子どもたちとのかかわりに新鮮さを覚えると同時に責任を感じる毎日でした。今日はどんな出会いがあるだろうかと校庭の広い空を眺めながら嬉々として遊ぶ子どもたちに向かって自転車を飛ばしました。無垢な笑顔と屈託のないおしゃべりに「神の国はこのような者たちのものである」(ルカ18)と幼子を側に呼ばれたイエス様のみ言葉がすとんと心に落ちる思いがしました。
この間、保護者の皆様には大変お世話様になりました。大きなお力添えをいただきありがとうございました。喜びの日々を心より感謝申しあげます。
私は4月より東京の本部修道院に参ります。また 新しい人とのかかわりが自己発見の時になりますようにと願っています。
日々新しい歌を主に歌いつつ海星ファミリーの皆様が美しく恵みの時を過ごされますようにお祈り申しあげます。
【卒業生近況】3月23日
海星桜はすでに6分から8分咲き。咲き急がないことを心から願う。せっかくの花を生徒が喜ぶことのないまま今年は過ぎてしまうかも知れない。桜の秀歌、名句の中から
いついつと待ちし桜の咲き出でていまはさかりか風吹けど散らず 若山牧水
旅衣花衣ともなりながら 星野立子
いついつと待ちし桜の咲き出でていまはさかりか風吹けど散らず 若山牧水
旅衣花衣ともなりながら 星野立子
【卒業生近況】3月19日
今日のSr.入江校長の生徒へのことば
(修業式)
・人は人の出会いによって人となる。
・出会いにおいて、相手の心が燃えていくような私でありたい。
(退任挨拶)
・しっかり食べること。いろんな命をいただいて私が存在していることを知る。
・謙虚な人になること。
・祈ること。祈りを知っている人は、気づくことができる。
・人を愛すること。神様が先に人を愛してくださっていることを知る。
(修業式)
・人は人の出会いによって人となる。
・出会いにおいて、相手の心が燃えていくような私でありたい。
(退任挨拶)
・しっかり食べること。いろんな命をいただいて私が存在していることを知る。
・謙虚な人になること。
・祈ること。祈りを知っている人は、気づくことができる。
・人を愛すること。神様が先に人を愛してくださっていることを知る。
【卒業生近況】3月9日
学校法人福岡海星女子学院の初代理事長Sr.八巻和子様が帰天された(本日葬儀)。海星女子学院時代も数えれば昭和51年6月から平成11年3月まで23年間この地にあって、学院の未来に対する願いは深かったに違いない。創立25周年(昭和63年)記念誌には「学院の足どりを正しくみつめ、理解した上で、現在を新しい視点で捉え、将来に向けて学院の教育がどうあるべきかを皆で考える」ということばが残されている。創立50周年まであと4年である。
【卒業生近況】3月7日
期末考査終了。生徒の解放された明るい声が聞こえてくる。聖フランシスコ像の傍らの白木蓮も開き初めた。取り組まねばならぬものが立て込んではいるが、いよいよ春である。
枝の上に白もくれの花たてり
朝の祈りにおもむくがごと 玉城 徹
枝の上に白もくれの花たてり
朝の祈りにおもむくがごと 玉城 徹
【卒業生近況】2月27日
卒業式練習後、3年生全体に話したこと
①国家「君が代」を美しく歌うための具体的指導を受ける学校は他にないといってよい。このような学校に学んだことを幸せに思い、自信と誇りを持ち続けてほしい。
②清らかな、きわめて美しい感動を呼ぶ卒業式となる予感がする。
③保護者や後輩たちは、わが子や先輩一人ひとりの凛とした姿を目に留めたいと思っている。
④そのためには、入退場の歩き方からベレー帽のかぶり方やネクタイの結び方をはじめ、最後の制服の着こなし方全体にまで心を配ってほしい。
⑤「卒業とは、こういうことをすることなのよ」とあとに続く後輩たちにしっかりと教えてやってほしい。
⑥卒業、ほんとにおめでとう。
①国家「君が代」を美しく歌うための具体的指導を受ける学校は他にないといってよい。このような学校に学んだことを幸せに思い、自信と誇りを持ち続けてほしい。
②清らかな、きわめて美しい感動を呼ぶ卒業式となる予感がする。
③保護者や後輩たちは、わが子や先輩一人ひとりの凛とした姿を目に留めたいと思っている。
④そのためには、入退場の歩き方からベレー帽のかぶり方やネクタイの結び方をはじめ、最後の制服の着こなし方全体にまで心を配ってほしい。
⑤「卒業とは、こういうことをすることなのよ」とあとに続く後輩たちにしっかりと教えてやってほしい。
⑥卒業、ほんとにおめでとう。
【卒業生近況】2月25日
職員会議冒頭、恒例となった聖書講読(サムエル記上26~29)のあと、校長先生が解説された四旬節の始まりとしての「灰の水曜日」の話には、深い宗教性・倫理性を感じるものがあった。「あなたはチリである。チリであること、神様が愛されたチリであることを憶えておきなさい」という言葉。おごることなく、謙虚に生きることの大切さは、同窓会入会式でも同じ言葉を聞いた。卒業していく生徒たちに生涯忘れないで欲しいと願うことである。
【卒業生近況】第43回卒業式
卒業式
3月2日(月)「第43回卒業証書授与式」が講堂にて行われました。
ピアノの伴奏と共に入堂してきた3年生を全員の拍手が迎えました。
卒業式は、開式の辞に始まり、祈り、聖書朗読、聖歌を歌い、いよいよ卒業証書授与です。本校では一人一人に校長先生から卒業証書が手渡されます。名前呼ばれて壇上に進む生徒を見つめる教員や保護者は、立派に成長した生徒の姿に目を潤ませていました。
答辞は卒業生総代の小川さん。
「この三年間、クラスの枠を超えて、楽しい時には皆で笑い、悩むときには皆で悩んできました。海星の友達に出会って、皆の笑顔で私も笑顔になれる、私の存在が誰かの支えになっていると感じることができました。一生の友達を作れたこと、そしてそのような環境で学べたことに心から感謝いたします」と涙をこらえて読み上げました。
式後、教室で最後のホームルーム。その後「謝恩会」が行われました。恩師のあいさつのあと、旧担任によるギターの演奏にあわせて「なごり雪」「送る言葉」などを全員で熱唱して、最後に笑顔で記念撮影を行いました。心のこもった謝恩会のあと、生徒たちは名残惜しそうに学校を後にしていました。

▲謝恩会
3月2日(月)「第43回卒業証書授与式」が講堂にて行われました。
ピアノの伴奏と共に入堂してきた3年生を全員の拍手が迎えました。
卒業式は、開式の辞に始まり、祈り、聖書朗読、聖歌を歌い、いよいよ卒業証書授与です。本校では一人一人に校長先生から卒業証書が手渡されます。名前呼ばれて壇上に進む生徒を見つめる教員や保護者は、立派に成長した生徒の姿に目を潤ませていました。

答辞は卒業生総代の小川さん。
「この三年間、クラスの枠を超えて、楽しい時には皆で笑い、悩むときには皆で悩んできました。海星の友達に出会って、皆の笑顔で私も笑顔になれる、私の存在が誰かの支えになっていると感じることができました。一生の友達を作れたこと、そしてそのような環境で学べたことに心から感謝いたします」と涙をこらえて読み上げました。
式後、教室で最後のホームルーム。その後「謝恩会」が行われました。恩師のあいさつのあと、旧担任によるギターの演奏にあわせて「なごり雪」「送る言葉」などを全員で熱唱して、最後に笑顔で記念撮影を行いました。心のこもった謝恩会のあと、生徒たちは名残惜しそうに学校を後にしていました。

▲謝恩会
【卒業生近況】第21号 平成21年3月3日 校長 入江 純子
はこべの花が咲きました
春一番の突風が吹いて、空気が和らいでまいりました。今日、校庭の片隅にはこべの花を見つけました。5月、マリアさまの月に「ちさい花、はこべの花、お母さんの花、野原にそっと咲いて、いつも私を見てる花、ちさい花、はこべの花、お母さんの花」と母の日に歌います。「清らにそっと咲いていつも優しくえまう花」と歌う声に、お母さんの姿と合わせてどんな花を思い描きながら優しい声を出しているのかなと、はこべの花を探しに土手をまわりました。残念ながら花の時期ではありませんでした。2年後の今朝足元に見つけましが、子どもたちの歌う時ではありませんでした。
春一番の突風が吹いて、空気が和らいでまいりました。今日、校庭の片隅にはこべの花を見つけました。5月、マリアさまの月に「ちさい花、はこべの花、お母さんの花、野原にそっと咲いて、いつも私を見てる花、ちさい花、はこべの花、お母さんの花」と母の日に歌います。「清らにそっと咲いていつも優しくえまう花」と歌う声に、お母さんの姿と合わせてどんな花を思い描きながら優しい声を出しているのかなと、はこべの花を探しに土手をまわりました。残念ながら花の時期ではありませんでした。2年後の今朝足元に見つけましが、子どもたちの歌う時ではありませんでした。