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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校の校長室から】目指せ目標タイム賞 教頭 米倉 信彦

○いよいよマラソン大会が今週末(17日)に近づいてまいりました。子ども達は10月22日(月)から20分休みを使って学院キャンパス内の周回路を走り、体を鍛えてきました。
 練習を始めたばかりの頃は、最後まで走り続けることが出来ず、途中の坂道で歩いたり、止まって休んだりする子が多くいました。今はどうでしょう。坂道でも止まることなく、力強くぐんぐん走っていく子が増えてきました。毎日の練習の結果、確実に子ども達の体力が高まっていることがよく分かります。苦しくても、最後まで頑張りぬく忍耐力も少しづつですが養ってこれているのではないでしょうか。
 体育の時間に本番のマラソンコースを走り、その都度タイムを個人の記録用紙に記録します。そして、自分は最初から最後まで無理なく走り続けるには何分かかるかを考えて、自分の目標タイムにしていきます。マラソン大会本番には、自分が決めた目標タイムに向かってゴールを目指すことになるのです。自分の目標タイムに近い記録を出せた子ども達にはその近さに応じて『金賞・銀賞・銅賞の目標タイム賞』を出して表彰しています。もちろん早くゴールした子ども達には『スピード賞』として表彰するのですが、『目標タイム賞』は全員が受賞出来る可能性があるのです。
 あと数日の練習期間があります。ベストの記録が出せるように最後までしっかりと練習に励んでほしいと思います。保護者の皆様には、当日子ども達がしっかりと力を出し切ることが出来ますよう、温かい励ましの応援をよろしくお願いいたします。
競技日程は下記の通りです。

9:00 運動場集合

9:15 競技開始(1年→2年→3年→4年→5,6年女子→5,6年男子の順で出発)

【お願い】

①当日の健康状態を見て、マラソン大会参加承諾書を登校したらすぐに提出してください。なお、直筆のサインが必要です。

②競技終了後に、保護者後援会のお世話でぜんざいが子ども達に出されます。おわんとお箸をビニル袋に入れて持たせてください。    ※雨天延期の場合でも、ぜんざいは準備されています。

○今年もインフルエンザの季節が近づいてきました。昼と夜の寒暖差が大きくなり、空気が乾燥してくるとウイルスが活発に活動し始めるそうです。風邪やインフルエンザに罹らないための予防手段は次の4つだそうです。

①日常的な手洗い・うがいに努める。(ご家庭でも)

②換気をこまめに行い、湿度を保つ。(ご家庭でも)

③十分な栄養・睡眠をとる。

④医療機関にて予防接種を行う。

 福岡海星小学校でも先週から各教室に加湿器を設置したり、全員がマスクをつけたりして予防に努めております。忘れた人は学校のものをお貸しできますが、お家から忘れずに自分用のマスクを持ってきてください。
 児童の中に、トイレに行った時に手を洗わないで出てくる子をたまに見かけます。また、手は洗っているのですが、その手をブラブラさせたり、制服で拭いたりしている子もおります。必ずポケットにはハンカチ(清潔なもの)を入れるように習慣づけましょう。ご協力をお願いいたします。

【小学校の校長室から】ローマ教皇来日の期待 校長 山田 耕司

○ 私の配偶者の一族は長崎県外海の黒崎村の出身です。今年世界遺産に登録された潜伏キリシタンの里です。江戸時代外海は大村藩の辺境の貧困地でした。芋と雑穀の栽培と鰯漁で生計を立てていました。
 18世紀末、大村藩と五島藩の取り決めで外海から五島へ潜伏キリシタン家族が渡りました。その数約3千人と言われます。信仰への迫害の減少と生活向上を夢見ての移住でした。
 しかし、五島藩から与えられた土地は仏教徒の暮らす既存の集落からは遠い、表土の薄い荒涼地でした。それでも彼らは希望を持って一鍬一鍬開墾を進めました。

○ 五島には小さな教会が点在します。明治初頭のキリシタン弾圧が解けた後、信仰の自由の喜びを表すために、生活の中心である教会が、外国人宣教師の指導の下、信徒の手によって次々に建てられました。

○ 前田枢機卿の出身地、上五島中通島の仲知(ちゅうち)もその一つです。
 
 「相手を大切にすれば、争いは起こらないはず」

と枢機卿は信じ、使命を遂行されます。この教えはそのまま私達福岡海星の教育の精神、めざす子どもの姿でもあります。
 子どもたちが学ぶ教室の前面にイエスのみ言葉が掲げてあります。

  「わたしがあなたたちを愛したように、あなたたちも互いに愛し合いなさい」
                                                    (ヨハネ13章34節)

小学生に受け止めやすいように「愛」を「大切」と置き換えて教え、考えさせています。6年間かけて醸成したい人としての生き方です。6年生の「修学旅行」とその成果である2月の「学芸会」の宗教劇の創作で表現する子どもたちに、期待をしています。

○ 本学院の守護の聖人フランシスコと同じ教皇名を選ばれたフランシスコ教皇の来日に、期待をしています。「世界に平和が訪れる」ために、教皇から子どもたちにもメッセージが与えられます。

【小学校の校長室から】みんな神さまの子ども(その2)教頭 米倉信彦

○『地の塩230号』で、私たちは、困っている人がいたら、誰でも思わず助けの手を差し伸べてしまう…これはみんなが『神さまの子どもだからである』というお話をしました。
 今回は、「苦しんでいる人がいたら、放っておけない」という気持ちを、押しつぶしてしまうものについて書きたいと思います。

①『無関心』…テレビに映し出される難民の子ども達・豪雨災害で避難所暮らしをしている人々などの姿を見てかわいそうに思うけど「自分とは関係ない」と思って何もしない。でも、家族や友だちでなければ、または自分の国の人でなければ、その人たちがどうなっても関係がないのでしょうか。

②『損得勘定』…「他の人が何もしないのに、自分だけ何かしたら損だ」と思って何もしない。でも、自分を犠牲にして誰かを幸せにすることは本当に損をしたことになるのでしょうか。

③『あきらめ』…「自分にできることは何もない」と思って、何もしないことです。でも、子ども達が飢えて死にかけている、お年寄りが家も畑もなくして途方に暮れているという時に、そんなに簡単にあきらめていいのでしょうか。
 
 日本中いや世界中のすべての人が、「苦しんでいる人がいたら、放っておけない」という気持ちを大切に育てていけば、いつの日か、苦しんだまま放っておかれる人が一人もいない世界、すべての人が幸せに暮らせる、本当に平和な世界が実現するはずです。
 私たちは、神さまから与えられた何らかの使命によって海星小学校に呼び集められました。私も36年前にここ海星小学校に呼ばれました。私にも海星小学校で何かをやって欲しいと神様が呼んでくださっているのです。保護者の皆様、「自分は、なぜ海星小学校に呼ばれ、毎日を過ごしているのだろうか?」「神さまは、私に何をしてほしいと思われているのだろうか?」と考えてみてはいかがでしょうか。

○今年は大型の台風が日本に接近・上陸する数が大変多いですね。台風25号が九州北部に接近した6日(土)は臨時休校となりました。
 当日学校の周りは風が強く吹き、ガイアの森に生えている樹木が1本折れてしまいました。幸い校舎には何も被害がありませんでしたが、風が相当強く吹き荒れたのでしょう。皆様のお家の方は被害はありませんでしたか。

○台風が過ぎ去った10月7日、マリア幼稚園の運動会に参加しました。今年も0歳児の天使組さんから年長のA組さんまでの全園児が参加、精一杯走ったり、踊ったりしていました。
 C,D,ひかり組さん達の遊戯はみんな曲のリズムに乗って一生懸命に踊っていました。おサルのまねをしているのがとてもかわいらしかったです。 
 B組さん達は西城秀樹さんのヒット曲「ヤングマン」に合わせて元気に旗を振り、隊形移動を行いました。
 A組さんたちはアイドルグループ忍者の「お祭り忍者」。両手に鳴子を持ってリズミカルに打ち鳴らし、すばやい隊形移動を披露してくれました。きらきらと輝く園児さん達の様子を見て、子ども達の無限の可能性を発見できた一日となりました。

【小学校の校長室から】全国学力・学習状況調査とペアレントクラシー 校長 山田耕司

○ 2007年から続きます「全国学力調査」の結果が8月に公表されました。県別(公立)では福井県・石川県・秋田県がテストの正答率が高いと分かりました。この3県は、「図書館利用率」「体力テスト」「自己肯定率」の全国調査でも上位に位置しています。「学力」とこれらの重なりに「教育や子育てに欠かせないものは何か」が示されているように思えますね。

○ 人口の集中する政令指定都市(20市)の結果も昨年に続いて公表されました。京都市・さいたま市・仙台市がよい成績を収めているのに比し、大阪市が連続最下位でした。かつての「橋本(大阪府知事)教育行政改革」を引き継ぎ、危機感を持つ大阪市長さんは、全国学力テストに具体的な数値目標を設定し、達成状況を学校に配分する予算に反映させる制度を導入する考えを示しました。 「えっ! 英国の模倣ですか?」

○ 私は1998年~2001年の3年間、政府派遣教員としてロンドン日本人学校(小・中)の校長を勤めておりました。現地の8つの小学校・中等学校(中学高校)と学校交流をしました。その一つアクトン中等学校は日本人学校に近いイスラム系の移民の多い町にありました。
 イギリスでは1980年代のサッチャー政権下での教育改革により、日本の学習指導要領に相当するナショナル・カリキュラム、その実施状況・学習到達度状況を調査するナショナル・アセスメント・テスト(共通学力テスト)やスクール・インスペクション(学校査察、学校評価)の制度が導入され、同テストと学校査察の結果がすべて学校別に公表されるようになっていました(イングランドとウェールズが中心で、スコットランドは異なる方式を採用)。その結果、学校の学力レベルや良しあしに対する関心が高まり、学校選択を行う保護者が増加し、教育機会・教育達成度が、家庭の階層的・経済的要因に加えて、家庭の文化的環境や保護者の積極的な教育支援に左右され、教育格差が拡大する傾向が強まっていました。アクトン中等学校は長い間最下位層にありました。しかし、チャールズ皇太子がアクトン中等学校の強力な支援者として活動を始めると協力者の寄付金が増え設備備品が充実し、加えて生徒・教師の意欲や努力も増し、「最高躍進学校」として表彰されるまでになりました。
 一方、英国にはパブリックスクール(私立学校)による教育があります。この夏愛子妃が短期留学されたイートン校に代表されるものです。各校建学の精神の下、伝統的な学校生活を送ります。学問・スポーツ・宗教哲学を寮生活を基本に仲間と5年間を学び楽しみます。

○ サッチャーの教育改革が進む中、イギリス、カーディフ大学の教授P.ブラウンが1990年にペアレントクラシー(parent cracy)という概念を提起しました。
 どういう教育を受けることができるか、どういう高校や大学に入学できるかといった教育機会・教育達成度や職業的・社会的地位や報酬が、個人(子ども)の努力と能力によって左右される社会の仕組みや規範をメリトクラシー(能力主義という意味に近い)というのに対して、特に教育達成度について、ペアレント(親・保護者)の教育への関心と積極的な教育支援(家庭や学校外での学習環境の整備充実や学校情報の収集・提供と助言など)によって左右される社会の仕組みや規範をペアレントクラシーといいます。

○ 日本の現状は特に1990年代以降、高校入試・大学入試の多様化や、学校週5日制の導入拡大、学校選択制の導入などを背景として急速に英国同様の傾向に近づいているといわれます。最近の週刊誌や月刊誌などが、首都圏・関西圏の鉄道沿線別受験偏差値一覧や東京の学校選択制導入地域の人気度一覧の特集記事を載せるとか、親子で取り組む大学入試や有名大学受験の成功体験の特集記事を載せるといった事態にも象徴的に表れています。子どもの学力形成には、「家庭の力」と「学校の力」の双方が寄与しています。大人が教育や学力にどれだけの見識を深めるか労力をかけるかが違いを生むことになりましょうか。如何ですか……。

【小学校の校長室から】みんな神さまの子ども 教頭 米倉 信彦

○今年の夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。「地の塩228号」でも書きましたが、健康第一、有意義な夏休みをお過ごしになられたこととでしょう。九州の各地で8月の平均気温が史上最高となったこともあり、私はエアコンを入れたまま寝ることが多かったように思います。
 しかし、9月半ばになりますと朝晩は少しづつ秋の気配が感じられるようになってきました。子ども達は23日に迫ったFSDに向けて力いっぱい練習に励んでおります。

○9月6日午前3時8分、北海道胆振地方中東部を震源とする大きな地震が発生し、厚真町では震度7、その他の多くの市町村でも震度4~6を観測しました。テレビでも報道されているように各地で土砂崩れや家屋の倒壊、液状化現象により大きな被害が発生しています。
 海星小学校に数年前まで勤めていらっしゃったマリアの宣教者フランシスコ修道会のシスター島村が北海道の札幌に隣接します北広島修道院におられます。修道院の場所が震源地に近いこともあり、心配で地震が起きた6日の午前中に連絡を取ろうとしましたが、まだネットワークの故障でつながりませんでした。
 しかし、夕方もう一度電話すると、北広島の修道院につながり、シスターから『停電がやっと解消しました。幸い水道が止まることはなかったので、それほど不便な状況ではありませんでした。みんな命には別条ないので安心してください。』という嬉しいお声を聞くことができました。海星の職員一同、胸をなでおろしました。

○私たちは、この世界のすべての人が、神さまの愛の中から生まれてきた「神さまの子ども」だと信じています。でも、どこに証拠があるのでしょう。一つだけ動かぬ証拠があります。神さまと私たちにはそっくりなところがあるのです。
 神さまは、とても優しい方で、苦しんでいる人を見た時に、放っておくことができません。自分のことは考えないで、苦しんでいる人を何とかたすけようとします。それは、聖書の中に出てくる九十九匹の羊を置いて、迷子になった一匹を助けに行く「よい羊飼い」の話(マタイ18,12-13)や、道端で倒れている知らない人を助けてあげた「よいサマリア人」の話(ルカ10,25-37)を読めばよく分かることです。
 私たちはどうでしょうか。例えば、目の前でお年寄りが転ばれたら、誰でも思わず助けの手を差し伸べるでしょう。貧しい難民の子ども達の話を聞けば、かわいそうだと思って、何かしてあげたくなるに違いあるません。7月に西日本を襲った未曾有の豪雨災害で広島・岡山を中心に各地で大きな被害が出た時も、4~6年生の運営委員会の皆さんが中心となり、みんなに募金をしようと呼びかけてくれました。短期間ではありましたが、たくさんの児童・保護者の皆様からたくさんの募金が集まりました。皆さんの心の中に、神さまと同じ「苦しんでいる人がいたら、放っておけない」という気持ちがあるのです。
 生まれながら誰もが持っているこの気持ちこそ、私たちが神さまの愛から生まれてきた「神さまの子ども」だという何よりの証拠です。私たちの心の中には、生まれながらに神さまの愛が刻み込まれているのです。神さまから受け継いだこの愛の心を大切に育てることで、私たちはますます「神さまの子」らしくなって、神さまを喜ばせることができるはずです。
 今回の北海道で起きた地震は『平成30年北海道胆振東部地震』と命名されました。亡くなった方もたくさんおられます。自宅が住めなくなくなり、避難所生活を余儀なくされている方もたくさんいらっしゃいます。決して大きなことは出来ませんが、困っている人のために私たちは何が出来るか考えてみたいものです。