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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【小学校-校長室から】自ら考え行動する

校長 山田 耕司

めっきり秋らしく
○ 私は四王寺山の中腹(太宰府水城)に住んでおります。週末にはその散策路でウォーキングを楽しんでおります。今は虫の声が消え谷川のせせらぎを耳にするようになりました。秋深しです。
自然の変化を目にしながら歩んでおりますと、思考が豊かになります。思い切り深呼吸をします。鼻から7つ吸って、3つ息を止めて、口から10吐き出す。数回繰り返しますと呼吸が整い頭が冴えてきます。ナナカマド・ハゼ・イチョウ・カエデの紅葉、その木洩れ日に私は聖書の教えを聴きます。
○ 使徒パウロが迫害に悩むコリント(ギリシャアテネの西)
の教会の人々へ「自分の弱さについて語る」手紙の一説です。
主は、「おまえはわたしの恵みで十分だ。弱さにおいてこそ、力は余すところなく発揮されるのだ」とお答えになりました。ですから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んでわたしは自分の弱さを誇ることにします。それで、弱さがあっても、虐待されても、災難に遭っても、迫害や行きづまりに出会っても、わたしはキリストのためならそれでいいと思っています。わたしは、弱っているときこそ、強いからです。
(使徒パウロのコリント人への第二の手紙12章9~10節)
私たちは自分の行った失敗、欠点、弱さで自己嫌悪や自虐的思考に陥りやすくなります。聖書はこうした人間の弱さにも光を見出します。聖書は強者よりも弱者のために書かれたものでしょうか?全ての人の魂の救いのために書かれました。自分の弱さは他の人を必要としていることに気づかせます。私たちはしばしば他者の助けが欲しくなります。
私たちが自分の弱さを強く受けとめ、立ち止まるとき、弱さが「神」の存在に導きます。神の愛に気づかせます。
○ 200人の子どもと生活を送っております。月曜日に全校朝礼があります。意向をもってお祈りをした後、聖書の朗読があります。上掲の聖書は10月26日に読まれました。
その後校長の話をいたします。子どもたちが、今、学校生活で直面していることと今日の聖書の箇所をつないだお話です。子どもたちは聴きます。担任の先生が子どもの発達段階によせて分かりやすく補足をします。そして一人ひとり、私の「みことば作文」を書きます。
・もっと自分のことをよく知ろうと思いました。
・自分の弱さを知ることが大切です。
・自分の弱さはあまり見せたくありません。
・私の弱いところは、力の強い男子が弱い人をいじめているとき、私はこわいので見ないようにしていることです。でもそれはいけないことです。何かしないと。
・自分が弱い時こそ神様が見えると思います。
自分を愛する隣人を愛する
○ ある時ファリサイ派の律法学者がイエスに尋ねます。
「先生、どの掟が律法の内で一番重要ですか」
イエスは答えます。
第一に「あなたの神である主を愛しなさい」そして「隣人をあなた自身のように愛しなさい」(マタイ22章34~40節)
自分を愛するためにはまず自分を知ることが大切です。私はどんな人なのでしょう。人々の中でどんな存在なのでしょう。私はどんな幸せを求めているのでしょう。
自分を見つめ直します。自分の弱さに気づきます。隣人は弱さをもっている人です。私たちはややもすると他者を自分に合わせようとします。激しいいさかいが起こります。自分も弱いのです。他者も弱いのです。自他の違いを認めるようになります。だんだんと人間を愛する方法がわかってきます。
 自ら読むこと
○ 自他を愛するために、私たちは賢くなりたいと思います。自分で考えて行動したいと思います。行動の下になる意思を醸成するために、情報を得て構成し認識を高めます。そのために本を読みます。新聞を読みます。SNSに目を通します。SNSにはフェイクニュースやデマがたくみに潜んでいます。用心したいと思います。
そこで小学生のころから読書に親しむ習慣を培いたいと思います。書店で本を探し買い求め自室の本棚に並べます。私の愛読書が増えていきます。学校の図書室で本を紹介してもらい興味を拡大し視野を広めていきます。友達や先生と話題にします。(鬼滅の刃もいいけれど赤毛のアンもいいですよ)自他の違いがわかります。夢がふくらみます。幸せです。

【小学校-校長室から】今年の修学旅行

校長 山田 耕司

海星の修学旅行は
○ 福岡県・福岡市の公立小学校では1泊2日長崎市への修学旅行が多く、原爆資料館を中心とする平和学習とグラバー邸・出島等の幕末・維新期の歴史学習がメインです。バスガイドが定番の案内をします。費用も共通化されています。
一般的に修学旅行の目的は、次の3点からなります。①集団生活における態度、公共施設・乗り物を利用するときのマナー、安全に対応する態度を身につける。②2~3日間寝食を共にする中で、友達とのつながりを深める。必要に応じてリーダーシップをとったりリーダーを助けたりする。③見学する事象(歴史・自然・平和等)に対して課題解決学習に取り組み、自分なりの見方考え方を醸成する。
○ カトリックの学校海星の修学旅行にはいくつかの特色があります。上記の③の部分は具体的に次のようになります。海星小学校の修学旅行ガイドは校長の私自身です。
6年間この学校で育まれたキリスト教の教え、海星小学校のルーツ、厳しい迫害の中キリスト教に生きた人々の足跡をたどり、イ
エスキリストの声に耳を傾ける旅になります。6年生は旅の内容から事前に一人ひとり学習課題を選び調べ、バスの中で交流します。それによって訪問先への学習意欲を高めます。
この学習は12年前から継続されてきました。基本コースは2泊3日で次の通りです。
1日目:島原教会(島原半島殉教者記念聖堂)⇒有馬キリシタン遺産記念館・原城址⇒天草沖イルカウオッチング(当時天草は長崎の一部となっていました)
*島原教会の庭には本校卒業生保護者より寄進された殉教を語る青銅像が3種あります。内堀3兄弟・アルメイダ神父・中浦ジュリアン神父
2日目:出津教会⇒黒崎教会⇒大浦天主堂⇒永井隆記念館⇒浦上天主堂⇒原爆資料館⇒平和祈念像
3日目:26聖人記念館⇒熊本市慈恵病院・熊本修道院
コロナ禍の今年度は残念ながら長崎市だけの1泊2日の旅とし、熊本へは分離して3学期に訪れる計画です。
今年のコースです。
1日目:26聖人記念館⇒大浦天主堂⇒永井隆記念館・如己堂⇒浦上天主堂⇒原爆資料館⇒平和祈念像
2日目:黒崎教会⇒出津教会
海星小学校のルーツ
○ それではご一緒に海星小学校のルーツをたどりましょう。
現在、地球上のすべての国が西洋文明・文化の影響下、日々の営みを進めております。アジア大陸の東端に浮かぶ島国日本の長い歴史には、「西洋文明との出会い」が3回記録されています。
 それは、①キリスト教との出会い(室町時代・戦国時代 471年前) ②工業との出会い(幕末明治維新252年前) ③民主主義との出会い(太平洋戦争終戦75年前) です。                                                      私たち福岡海星女子学院附属小学校のルーツは、この3つの「西洋文明との出会い」と、深い関わりがあります。
〇 日本にキリスト教を伝えたのは、フランシスコ・ザビエルです。1549年のことでした。群雄割拠の戦国時代の只中、鹿児島に上陸したザビエルは、島津氏の許可を得て150名に洗礼を授けます。続いて有力な大名を頼って、鹿児島から平戸・京都・山口・大分と布教の足を延ばして行きました。南蛮貿易に関心の高い九州をはじめとする多くの大名は、競ってキリスト教の宣教師や貿易商人を受け入れました。                                                            
ところで皆さんは、日本各地の方々が地域発展のために「世界遺産」登録に熱心なのはご存知でしょう。現在日本の文化遺産が19件、自然遺産が4件登録されています。「長崎・天草潜伏キリシタン関連遺産」も2018年に登録されました。長崎におけるキリスト教の歴史「キリスト教の伝来と繁栄、弾圧と潜伏、復活・信仰の継続」が世界のキリスト教徒に大きな影響を与えたことが登録の趣旨です。これらの中には、私たちの修学旅行コースに含まれるものがあります。それは、長崎市外海地区の「出津教会と集落」、大浦天主堂、日本26聖人記念館の展示です。
○ 長崎市の外海地区(黒崎・出津・大野)は、日本のキリスト教発祥の地と言われます。259年間の弾圧と潜伏(江戸~明治初期)復活・発展を経験してきたキリシタン(ポルトガル語でキリスト教徒)の里です。この地は、キリシタン大名であった大村純忠の藩領とお隣りの佐賀藩の飛地が混在する地域で、徳川幕府の直轄地である天領(浦上渕村・浦上山里村・長崎村)に接していました。外海地区はその殆どが西彼杵半島の丘陵地で、領民はさつまいも栽培といわし漁で、生計を立てていました。年貢(租税)収入の大変少ない過疎地・荒地でした。藩にとってはあまりに魅力のない土地でした。この外海の村に行くには、長崎や平戸の街からは陸路はなく海路を使わざるをえませんでした。そのため、江戸中期には生き残っていくために、五島列島や平戸方面の島々に移住をしいられる人々も多くいました。これらの地にも、逃散する人々によってひっそりとキリスト教が伝わって行きました。
○ 鎖国が終わり、長崎が開港されますと、英・仏・露・蘭・米の領事・商人・船員に同伴し、中国(マカオ)や沖縄(那覇)で宣教の準備をしていました宣教師たちが来日します。
私たちの福岡海星小学校は、約130年前、南インドの貧しい人々やハンセン病の人々と共に生きたいために、シスター マリ・ド・ラ・パシオンがフランスに修道会を創ったことに始まります。プチジャン神父らとキリスト教布教のためにパリからやって来たコール神父は、熊本や福岡の筑後地方を担当していました。このコール神父に呼ばれて、マリ・ド・ラ・パシオンの下から5人のシスターが熊本に派遣されます。シスター方は、熊本に腰を落ち着けてキリストの愛の活動を始めるために、マリアの宣教者フランシスコ修道会の日本で最初の修道院、熊本修道院を開設しました。
海星の0歳から12歳の教育
○ 人の成長の過程で、最も注目したいのは、0歳~12歳の時期です。それは、この時期に人間の人格・人間性の根幹が形成されるからです。脳に、どれだけ多様な刺激があるか、それが、その後の人間が一生使う心と身体すべての機能部分に、大きな影響を与えると言われます。脳に対しての「身体的な刺激」「知的な刺激」「霊的な刺激」が、脳を活性化させ脳の働きを高めることにつながっていきます。この三つの刺激が、子どもの豊かな成長にどれも欠かせません。コロナ禍の中でも子どもは成長していきます。本校はこの三つの刺激を保証する学校教育に取り組んでおります。
○ 「身体的な刺激」:思う存分外遊びに浸る子どもたちの姿が本校にはあります。外遊びには、脳に対する活性要因、「身体的な刺激」がたくさん詰まっております。外遊びは意欲に満ちた世界です。集中力を身につけます。遊びの中で限界に挑戦します。危険を感じることも身をかわす能力も身につけます。他者や自然に対する思いが醸成されます。
「知的な刺激」:理科大好き、英語が楽しいと子どもたちは話します。海星小学校は、福岡市に最初の男女共学私立小学校として開校し54年目を迎えます。これを支えてきたのがカトリックの精神と豊かな教育人材、海星ファミリーというコミュニティー、長年培ってきた人と人とのつながりです。
フランス人シスターによる修道会の願いで「小さきを大切にする」ヨーロッパ・スタンダードの学校として開校以来1学年は1クラスです。特に1・2・3年生は、二人の担任で教育にあたります。すべての学習と学校行事、すべての学校生活をきめ細かく子どもと先生が一緒に体験します。カトリック・モンテッソーリ教育の理念をマリア幼稚園から継続する小学校です。それは、じっくりと子ども一人ひとりの歩みを大切にしたいからです。
○ 「霊的な刺激」:こころやさしい祈りの学校です。神さまの愛に包まれた環境です。祈りに始まり祈りに終わる心なごむ日々が本校にはあります。毎週宗教の時間や聖書に親しむ全校朝礼があります。宗教的行事が、毎月行われます。子どもたちは、「霊的な刺激」を豊かに受けて学校生活を送ります。その集大成としても修学旅行が行われます。
修学旅行のコロナ禍の対策は
○ 文部科学省・教育委員会の意向による3月上旬からの一斉休校が終わり、全国的に学校が再開したのは6月上旬でした。
一方、本校はいち早く5月連休明けから始業式・入学式、分散登校・オンライン授業を開始し、6月1日より工夫した日常授業を始めました。同時に、文部科学省の示す「学習指導要領」の目標を達成するために、年間授業時間を確保する「年間指導計画」を再編しました。夏休みは8月8日から20日までの13日間に短縮しました。多くの学校行事・学年行事を精選することにしました。学習の積み重ねが求められるFSD(ファミリースポーツデイ・運動会)と学芸会は残念ながら中止にしました。宿泊を伴う学年行事、夏季合宿(1~3年)・サマーキャンプ(4・6年)・5年農村宿泊体験も中止にしました。愛校バザーの形態も検討工夫され今回の形となりました。しかし、小学校生活で唯一1回しか経験できない修学旅行だけは工夫して実施することに努めました。
○ 6年生28名が参加します。教職員4名が同行します。バスは2台で一人掛け、空調万全ですが途中換気停車時間もありす。ホテルは1室2人ツインベッドです。入浴は各室です。食事には携帯透明パーティション使用、コロナ感染防止衛生セットを各自に配布、コロナ禍保険にも加入します。経費は高騰しますが政府の「Go To Travelキャンペーン」対象となりますので補助金が出、リーズナブル価格になりました。

【小学校-校長室から】福岡海星小学校は?

教頭 松本 裕子

〇8月に台風が来なかった年は珍しく、その分、海面の温度が上がり、9月以降の台風の勢力が強くなると予報されていました。まさしく先日、九州地方に大きな影響を及ぼした台風9号と10号。皆さまのお住まいの地域は大丈夫だったでしょうか。
 台風9号が接近したときは、ガイアの森の樹や枝が5本も倒れてしまいました。そして、キウイ棚の柵が倒れました。べランダにあるプランターは飛ばされ、土がこぼれてしまいました。台風10号は「特別災害警報」が発令され「最大級の警戒が必要」とされましたので、学校は前々日に子どもたちや先生方みんなでプランターや鉢植え、ホースを校舎の中に入れ、窓ガラスが割れて吹き飛ばないようにと、鍵をロックし、カーテンやブラインドを下ろしました。キウイもたくさん実っていたので、吹き飛ばされては大変と先生たちで収穫しました。今年は、子子どもたちに配れるくらいたくさん実りました。本日、ひとり1個ずつ持たせて帰しています。
おかげさまで、台風10号は接近途中で「特別災害警報」が解除され、風速も弱まり、大きな被害はありませんでした。これは、先に通過した台風9号が海面の温度を下げたことで、10号の勢力が弱まったようです。台風通過後の気温も朝夕随分涼しくなりました。
〇自然界に起きる出来事は、時に厳しく、辛いものです。「神さまは、どうしてこのような辛いことをなされるのでしょうか」私たちの素朴な疑問です。
 神さまは、聖書の創世記の中で「初めに神は天地を―」創造された。(中略)神は光と闇を分け ―」と次々と創造されます。そして最後に「神はご自分にかたどって人を創造された。男と女に創造された。神は彼らを祝福して言われた。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。(中略)神はお造りになったすべてのものをご覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった。第6の日である。」とあります。神さまは初めに人ではなく、宇宙を創造されたのです。私の勝手な解釈かもしれませんが、素晴らしい宇宙を造られて、そこに人を住まわせたいと考え「それは極めて良かった」と納得されます。つまり、わたしたちは神さまからいただいた素晴らしい宇宙を守っていき、その中で生かされているのです。しかし、人間文化が進化したことで、美しい宇宙を壊してしまいます。そのひとつが地球温暖化であり、そのことでさまざまな災害が起きています。
 それでも、神さまは「わたしはあなたと共にいる神あなたを支える。」と、いつでもわたしたちの声に耳を傾けてくださっています。そして祈るたびに、わたしたちは神さまの創造物のひとつとして、自分の使命を考える機会を与えてくださっています。
〇9月2日から10日までの期間、学年ごとに授業参観と学級懇談会がありました。それぞれの学年を参観させてもらいました。進級して初めての授業やお子さまの様子はいかがだったでしょうか。学級懇談会では歌あり、レクリエーションあり、絵本の読み聞かせありと、それぞれの学年にあった懇談会でした。
保護者の皆さまには、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、スクールバスの変更や送迎、健康観察など、たくさんのご協力をいただきまして、心より感謝申し上げます。今回、懇談会後に保護者の皆さまから質問や要望をお聴きしましたので、保護者の皆さまのご質問にいくつかお答えいたします。

〇毎日の送迎やSB新コースはいつまで続きますか?
・新型コロナウイルスのワクチンができるまでを目安にしています。マスク着用や3密を避ける行動も同様です。

〇新型コロナウイルス感染拡大防止策は、どうなっていますか?
・文部科学省、厚生労働省、経済産業省、福岡県・市教育委員会、私学協会の通達をもとに「新型コロナウイルス感染症校内保健
管理体制ガイドライン」を作成し、組織的に対策をとっています。
・学校医は、新型コロナウイルス感染症の受け入れではなく、あくまでも疑いのある子どもへの相談や専門医療機関へ繋げるの  が役割です。
・学校では、手洗いと消毒を徹底していますが、現在、無添加のハンドソープが品切れ状態です。
 入荷が9月中旬から下旬予定。それまでは、無添加の石けん(固形)で対応しています。手洗い後は、消毒を徹底しています。
*皮膚の弱い子どものために無添加にこだわっています。
*アルコール消毒も皮膚の弱いお子さんのために個別で対応しています。
*教育委員会は、手の消毒は、手洗いができない場合に行うように指導していますが、本校では、手洗い後も必ず消毒をするよ   うにしています。
・校内保健管理体制には、児童支援チームもあり、新型コロナウイルス感染者が出た場合も、子どもや家族の皆さまの個人情報  を守り、差別やいじめに繋がらないように、対応いたします。
・「健康観察カード」は、毎日記入が必要です。新型コロナウイルス感染症の家庭内感染が増えていることから、家族の健康状態  を記入する欄を設けています。万一、お子さまが新型コロナウイルスの陽性者になった場合は、この記録が大変必要になって
 きます。保健所に2週間前から記録の提出が求められますので、忘れないように記録をお願いいたします。

〇SB新コース3便になり、利用人数が増えて心配。密になっているけど大丈夫ですか?
・コースによっては、人数が増えているところもあります。新コースになる前からバス内の消毒を徹底していましたが、今後も続け  ていきます。バス内の換気も併せ、マスクの着用も継続して指導します。また、子どもたちへのバスマナーについても指導して   いきます。おしゃべりをしたり、マナーが守れない場合は、バスを降りてもらいます。
・バスを増やしたり、バスを学院で共有して使用することはできません。感染リスクを最小限に減らすための理事長判断です。
・今回コースが減ったことで、西鉄バスを利用される方もいらっしゃいます。従来通り帰りは、西鉄バス停まで職員が送って
行ってます。

〇子どもが熱を出したときは、どうしたらいいのですか?
・まずは、かかりつけの病院に連絡をしてください。受診するかしないかは、お医者さんの指示に従ってくさい。
・学校への登校は、お医者さんの指示に従ってください。
・保護者の判断で登校させることがないようお願いいたします。

〇どうして、小さい弟妹がいる家庭は、一緒にお迎えに行ってはいけないのですか?
・新型コロナウイルスの感染予防のためです。
 たくさんの方が出入りする学校は、どこでウイルスをもらうか分かりません。無症状の方もいらっしゃいます。厚生労働省の通達  のもと行っております。
 小さいお子さまがいらっしゃり、お迎えに来られた方は、学校へ連絡していただきますと、職員が車まで児童を連れて行って
い ます。
*小さいお子さまがいらっしゃらない保護者の方は、お子さまを迎えたら、立ち話などをされずに速やかな下校をお願いいた
します。

〇熱中症対策はどうなっているのですか?
・毎朝、暑さ指数(WBGT)を職員で確認し、指数が高い時は、外遊びを禁止しています。
・マスクを着用していて、息苦しくなったりした場合は、周りに人がいないことを確認して、マスクを外してよいことを指導しています。
・体育の時間はマスクを外しています。
・授業中でものどの渇きがあった場合は、水分をとらせています。
*校舎内はエアコンをつけ、換気、サーキュレーターをまわしながら、対応していましたが、8月までは特に暑かったです。
保健室でも、塩タブレットを舐めさせたり、アイスノンで冷やしたりと対応いたしました。

*今回、新型コロナウイルスについてのご質問が多くありました。まだ、未解明のウイルスだけに心配です。学校と家庭との
信頼関係なくしては、子どもたちを守っていくことはできません。引き続き、ご理解・ご協力をいただきますよう、よろしくお願い
いたします。

【小学校-校長室から】3密と3つの力

校 長 山田 耕司

1年中で最も長い学期2学期が始まりました。各学年自分の教室で学級全員での学びがスタートしました。教室のスペースがありますので、さらに厳しいコロナ禍対策が求められます。工夫と努力を積み重ねてまいります。ご理解・ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
日本の「衛生」観念は
○ 休み時間ともなれば、ガイアの森の中から子どもたちの声が聞こえてきます。この森は、かつて那珂川の中流域にありました老司古墳群の一つ「浦ノ田古墳」前方後円墳の名残です。この地域を治めた大王一族の墓と推定されます。那珂川に沿って作られた道は、有明海に面した吉野ヶ里と博多湾に面した奴国(那国)を、脊振山を越え結ぶ古代街道でした。  
村の中央を流れる「裂田溝」(さくたのうなで)は、日本書紀に記載される日本最古(4世紀末)の人工水路で、那珂川の東部平地を那珂川市山田から発し那珂川市今光に至ります。現在も農業用水として活用されています。農耕文化を生んだこの地の古代人は、村人や家族が、里山や森や那珂川の平地の自然と上手に共生し暮らし、その営みは中世~近世・近代・現代へと繋がってきました。
○ 米作りを中心とする日本の集約農業は水の共同管理と労働の協業(協力)が基本です。耕地の開墾・開拓には郷士や村役人が率先して村人を束ねて行いました。人々は狭い耕地を有効活用して農産物の増産をはかりました。川はすべての命の源として活用され徹底して管理運用されました。この農耕の発展過程で水を保つ「衛生」の概念の一つが培われました。
○ 明治維新により西洋文化が流入します。江戸の長屋に代表される日本住宅は、手狭で軽量で火事と伝染病蔓延の温床でした。政府は近代化の一つとして街づくりの改革にも乗り出します。最重要課題は上水道の敷設でした。
また、富国強兵策を進めた明治政府は中国との間に日清戦争を戦います。戦争には勝利しましたが帰還兵の伝染病対策が大問題でした。兵士が持ち込む伝染病・感染症の「国内パンデミック」を防ぐために水際で防疫せねばなりません。政府は急遽、彦島(下関)・似島(広島)・桜島(大阪)に検疫所を作り、果敢に対応し成功裏に治めます。ここでも「衛生」の概念の一つが生まれました。
学校の「衛生」は
〇 世界中で新型コロナウイルス感染拡大防止のため、基本的に市民・国民に3密対策の徹底した協力を呼びかけています。しかし「衛生」に対する認識と実践は、人々の生活様式や文化の異なりから一様ではありません。
本校では密接対策を「くっつかない」。密集対策を「むらがらない」。密閉対策を「まどをあけよう」という言葉で啓発しております。
実践的態度は、マスクの着用、手洗いとアルコール消毒の徹底、検温で健康状態を知る、清潔な服装と清潔なからだ(爪・頭髪・歯・洗面・汗・鼻汁)、健康(食事・おやつ・偏食・咀嚼・便意)、適度な運動、ストレスの相談を期待しています。中心になる二人の養護教諭の指導、保健だよりや食育だよりの発行、スクール・カウンセラーの活動を通して啓発をしています。
子どもたちの自主を願う「3つの力」
〇 リモートによる全校朝礼を続けております。今日は3密に対して予防する海星小学校の3つの力についてお話しました。  
一人ひとりはマスク着用・手洗い・消毒・うがい等に努力を重ねていますが、長びくWithコロナの生活への対応として学校集団として「協力」して取り組むためには何ができるでしょうか。勉学以外にも子どもたちが多方面への好奇心がわくような学校生活の展開を期待した環境作りが本校教育の特色の一つです。代表委員会や委員会活動・学級の係り活動による特別活動が機能を発揮すると先生の教えに耳を傾け受け止め実行することと相まって学校生活は楽しく充実したものになります。3つの力は「委員会・係り・先生の教え」です。
○ 本日4校時に代表委員会が開かれました。各学年の学級委員・各委員会の委員長が集まりコロナ禍の委員会活動や学級の係り活動について意見を出し合いました。26日(水)6校時の委員会活動では各委員会毎に具体的な行動目標が話し合われます。
大人からの指示や情報をただ待っているだけではなく、自分たちの生活をより楽しくより豊かにするために、小さなことでも一つ一つを考え聴き合い実行していく海星っ子です。
ご家庭でも応援・励ましをよろしくお願いいたします。

【小学校-校長室から】世界中コロナ禍の中で

  校 長 山田 耕司
世界規模で蔓延する新型コロナウイルス事情をいくつか紹介いたしましょう。そこにはお国事情があります。
 ローマ・バチカンの日本人神父様の話
○ ローマ・バチカンにはカトリック教皇庁があることはご存知でしょう。ここは世界のカトリック教会の中心です。
イエスの教え(教義)を研究するグレゴリアン大学はイエズス会によって1551年に創設されました。神学・哲学・国際法などを学ぶ学生が130ヶ国1600人在籍してます。教員の殆どはイエズス会の神父・修道者です。その内20ヶ国65人が大学付属修道院で共同生活をしてます。イタリアでは感染者24万人、死亡者34000人(6月末現在)を数えました。63日間の都市封鎖が行われました。勿論大学も閉鎖、修道院には禁足令が出ました。修道院で働く職員が通勤できなくなりました。そして修道士による自給自足生活が始まりました。
〇 北イタリアでは医療崩壊で病院がパンクしました。仕方なく若者優先の治療処置がとられました。老人がベッドを譲りました。まるで戦場に準ずる措置です。フランシスコ教皇の発する「すべてのいのちを慈しむ」「傷つきやすい人に寄り添う」のメッセージがコロナ禍でもずっと響いています。
 フランスの話
〇 フランスでは医療崩壊は起こりませんでした。患者の多い地域から比較的穏やかな地域へ特別列車やヘリコプターで重症患者が移送されました。国境を越えてより近いドイツやスイスに移送された例もあります。疑心暗鬼のパニックはあっても病人や感染者を共同体から排除する習慣がないのです。勿論、コロナ禍で奮闘する医療従事者や社会福祉施設で働く本人や家族が忌避されることはありません。この国で7月下旬マスク着用義務化が始まりました。
 ロンドンの話
〇 孫娘が通うのはロンドン郊外の森の中にあるカトリックの小学校Our Lady primary School(聖母マリア小学校)です。多民族の子どもたちが通います。校地も運動場もさほど広くなく小規模ですが、先生方の手がよく届く教育を旨とする学校です。授業料も比較的安く人種に対する差別や蔑視も少ない学校です。一人ひとりを大切にするには多くの力が必要です。そこでは保護者の協力体制も非常に豊かです。学年のはじめに校長先生と保護者一人ひとりがボランティアの約束をします。「私は2週間、先生の授業のお手伝いをします」(要個別指導グループの支援)。先生との交わりがさらに深くなります。「ミセス山田なぜマスクをしているの?」「花粉症だから」(コロナの予防とは言えません)「顔を隠すことは顔を見られるとまずい何かがあることよね」「日本人はなぜマスクに抵抗がないの?」「暑苦しいし息苦しいでしょう。」「口元が見えないと何をしゃべているか何を考えているかわかるのは難しいよ」。「そのマスクどうやって手に入れたの?」(祖母が大量に送ってくれました)
親子3人でマスクをして買い物をしていますと奇異の視線が注がれます。    「でも私たち花粉症なの」
 海星小学校の話
○「熊本大雨洪水災害の支援に行った四国の市役所の人がコロナにかかっていたんでうつしたかもしれません。市役所の人がおわびをしていました。せっかくいいことをしているのにごめんなさいと謝っています。かわいそうです。」
「コロナのためにボランティアの人が熊本へ行けません。ボランティアの人が集まりません。災害の片づけができません。人吉の人がとても困っていました。」子どもたちが作文に書いています。子どもたちは毎日みんなでお祈りをしています。アベイア司教様(6月22日ご来校)が呼びかけられた災害募金に児童会運営委員会が中心になって参加しています。
 よきサマリア人の法
○訴訟社会である欧米には万が一に善意の実行者を守る
「よきサマリア人の法」があります。よく目にするのは、目の前の「病人」を介助したり救助したりしなくてはならないという「伝統」です。ヨーロッパ・地中海の古代社会では、疫病が前世の報いや現世の行いへの天罰と解釈されていました。それを打ち消したのがキリスト教です。聖書に明快なのが「よきサマリア人のたとえ」(ルカ福音書10・30-35)です。イエスは弱者に寄り添うこと「隣人を愛する」ことが救いの条件であると説きました。その「伝統」はどんな時代も乗り越えて今に生きています。好例であるマザーテレサの姿は日本にも及びました。むしろフランスでは危険な目に遭っている人を助けないことは処罰の対象なのだそうです。
私たちもコロナ対策につとめ酷暑の夏を乗り切りましょう。