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  福岡海星女子学院高等学校 福岡海星女子学院附属小学校 福岡海星女子学院マリア幼稚園  

【学校長より生徒へのメッセージ】令和2年1月15日  目を覚ましていなさい(マルコによる福音書13.32-37)

令和2年1月15日  目を覚ましていなさい(マルコによる福音書13.32-37)

 1995年1月17日,阪神淡路大震災が発生しました。あれから25年経ちますが,今でも災害はいつ起こってもおかしくありません。「すべての命は神の家に住む」と教皇様がおっしゃったように,家族の痛みは自分のもの,家族の喜びは自分の喜びととらえ,すべての命が自分につながっているという感覚を養っていきましょう。
 トルストイの作品の中に,「ある靴屋が神の声を聴き,神の訪問に備えてパンやスープ,ワイン,デザートを用意していたところ,旅人や老女や子どもが訪れ,靴屋はそれぞれの様子を見て,神のために用意していた食事やワインを分け与えた。」という話があります。靴屋の前に現れたのは,旅人,老女,子どもに姿を変えたイエスだったのです。イエスはそれらの自分にしてくれたことに心から感謝し,靴屋にお礼を言いました。
 毎日忙しい生活を送っていると,大事なものを見落としてしまうことがあります。地震がいつ起こるかわからないからではなく,大事なもの,大切な人を見落とさないように目を覚ましていましょう。あなたの隣に座っている友達が,姿を変えたイエス様かもわかりません。

【学校長より生徒へのメッセージ】令和元年12月4日 

令和元年12月4日   

 教皇フランシスコが来日され,長崎,広島を訪問された後,東京に行かれ,東日本大震災で被災された方々,上智大学の学生にも会われました。今回の訪問は「すべての命を守る」というテーマで,それに添ったメッセージが発信されました。教皇フランシスコは命をどうとらえているのでしょうか。
 創世記1章31節に『神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ,それは極めて良かった』とあります。この1節が命を考えるときの物差しになっています。神様がお造りになって,極めて良いとされている一人ひとりの命ですが,毎年,温暖化による災害でその多くが傷つき,失われています。4年前に本校を卒業した永江早紀さんの活動が11月28日の朝日新聞夕刊に載っています。スウェーデンの16歳の環境活動家,グレタ・トゥンベリさんの気候危機の訴えに触発され,福岡でのマーチ(デモ)に中心的に関わりました。私たちも,命を守る活動に,今日から参加してほしいと思います。

【学校長より生徒へのメッセージ】令和元年11月20日

令和元年11月20日  

 教皇フランシスコの来日にあたり,歴史を振り返ってみたいと思います。
1549年にフランシスコ・ザビエルが日本にキリスト教を伝えて以来,地方の大名たちが洗礼を受けました。それに危機感を感じた豊臣秀吉は1587年に伴天連追放令を出し,1597年には長崎で26人のカトリック信者を磔の刑に処しました。その後,この地で信者は,260年もの間,一人の神父もいない中,信仰を守り続けていました。
1945年には長崎に原爆が投下されました。こういった歴史の延長線上に,私たちカトリックの学校があることを理解しておいてほしいと思います。
 教皇フランシスコは『すべての命を守るために』というテーマでメッセージを発信されます。『焼き場に立つ少年』のカードを世界中に配布し,人類は広島と長崎から何も学んでいないと言われました。命に対して,どこか鈍感になっている現代において,教皇フランシスコがどのようなメッセージを出されるか,注目したいと思います。

【学校長より生徒へのメッセージ】令和元年11月6日  若者の持つ可能性

令和元年11月6日  若者の持つ可能性

 教皇フランシスコは常に「若者の果たす役割に大いに期待する」というメッセージを発信されています。
今年8月,ワシントンのリッチランドの高校に留学した一人の女子高校生が,その学校のシンボルマークがキノコ雲であることに大変驚きました。実は学校だけでなく,町中にそのマークがありました。この町は,第2次世界大でプルトニウム型原子爆弾を開発した町で,住人は,原爆投下によって戦争を終わらせることができたと考え,そのことを誇りに思っているのです。それを聞いて,彼女は二度驚かされたと言います。彼女は,授業の中で,罪なき多くの人の命を奪うことに誇りを感じるものかと問いかけ,「私にとって,キノコ雲は原爆の犠牲者と今の平和を心に刻むものです。」と訴えました。原爆投下側ではなく,投下された側の意見を伝えたかったのです。
 被爆体験者の年齢は90歳をこえており,間もなく体験者がいなくなります。戦争は人間の仕業で,人間の命を奪う「死」そのものです。広島を考えることは,平和についての責任を考えることです。高校生の皆さん,平和の担い手として,手を取り合い,友情と団結のある未来を作りましょう。教皇フランシスコのメッセージに注目し,核なき世界を実現できるよう,それぞれの場所で行動してほしいと思います。

【学校長より生徒へのメッセージ】令和元年10月28日  「人と人をつなぐ橋を心に持ちなさい」

令和元年10月28日  「人と人をつなぐ橋を心に持ちなさい」

 本日はタイからの留学生をお迎えしています。2日間という短い学校滞在ですが,よろしくお願いいたします。私が6月にタイを訪れた時,子供たちが大歓迎してくれました。タイは微笑みの国と言われ,とても笑顔が素敵な国です。熱心な仏教国で,お坊さんは人々から尊敬されています。また,タイの人々は出会ったときに手を合わせてお辞儀をします。その姿から,相手を思う気持ちが伝わってきます。このように,タイには私たちを平和な気持ちにしてくれる伝統があります。
 来月,教皇フランシスコが来日されます。被爆地,広島と長崎でのメッセージに注目したいと思います。
「人と人を隔てる壁ではなく,人と人をつなぐ橋を心に持ちなさい。」というのは,常日頃教皇様がおっしゃっている言葉です。
留学生と会ったら,互いに「サワディカ」とあいさつを交わしましょう。